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【バトルドール】のその後

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 あの後、俺は全国に散らばってしまってバトルドールを集めていた。

 その理由は単純に異世界へと返してあげる為だ。

 ただ...、現時点では彼らを元の姿に戻してあげられる方法はないので、とりあえずドレイク城下町で住んでもらうことにしている。

 お陰で魔物テイムの許容量がどんどん大きくなっていくのに歯止めが効かなくなったが、その度にどんどん大きくなっていくので問題ない。

【魔物テイム(18436/100000)】だったのが【魔物テイム(231758/1000000)】になった感じだな。

 流石に20万人も人が集まると小国家と言えるだろう。

 ここまでくると異国との戦争は避けられなくなってくると思っていたがゼタニア王国との一件以来襲われていない。

 恐らくだがドレイク騎士団の強さに畏れをなして攻めて来れないのだと推測する。

 それはそれでいいのだが、流石に20万人の食糧を確保するのは厳しいと思っていたが、バトルドールって基本的に電気さえあれば食べ物がなくても生きていけるのでそこまで痛手にはなっていない。

 どちらかといえばバトルドールにされなかった異世界住民の食いぶちを稼ぐのしんどいくらいなのだ。

 食いぶちを稼ぐと言うよりは食糧の安定供給だな。

 しかし、その面もバトルドール達が代わり交代で一日中働いてくれることもあるのでかなり改善された。

 大規模な農業用の土地をどんどん開拓し、バトルドール用の家もどんどんできてきているし、ドレイク城の装備品も日に日によくなっている。

 いつの間にか凄まじい程に発展したが、まだまだ現代の技術には及ばないよなと思っていると...。

「んっ? あれは...」

 鋼鉄の馬車が町の外を疾走しているのが見えるのだった。
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