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魔法馬車

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「ふぅ...。あっ!! 和希様!」

 ドワーフの男達が俺に気がついて挨拶をしてくる。

「これは?」

 と俺が聞くと「魔力で動く馬車ですよ」と答えてくれた。

「魔力で動く馬車だと?」

 確かに馬はいない。

「動かして見てくれるか?」

「良いですよ」

 ドワーフの男は見本を見せてくれた。

 馬車の外に取り付けられている魔法石に手をかざし魔力を与えると...!

「うおっ! 進んだ!」

「はい。このまま魔力の圧でスピードを調節するのです」

 そう良いながらしっかりと丁寧に説明される。

 するとだんだんこの魔力馬車が現代の車の様に思えてきたな...。

 結構スピード出るし、もうほぼ車だなこれ。

(...これが普及したら大変だな)

 いや、普及するのは良いが信号を作ったりするのは流石に不可能だぞ...。

 だがドワーフなら行けるのか?

 俺は疑問がなくならないままでは嫌だったので、結美に頼んで愛川グループから信号機の作り方や道路の補正の仕方などを纏められるプロを借りてきてドワーフにそのノウハウを教えてもらうことにするのだった。
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