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魔導書の使い方

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 俺はエルフ達から買った魔導書を配下である魔物達に配る。

「いつも頑張ってくれているお礼だ」

 そう言いながら魔導書を渡したのだが...。

「和希、わりぃ。私は勉強嫌いなんだ」

 と断るミルティ。

「ごめん和希。私も」

 スノウもダメらしい。

「生活用の魔法なら興味あるかも」

 ケロナはそう呟いて。

「高坂和希様が覚えろと言うのであれば、私は全ての魔導所の内容を暗記する所存です」

 ラセルは妙に重い。

(丁度いい部下はいないのか!!!

 そう思っていると...。

「なんだ? エルフ共の玩具か?」

 と久々に声を聞いたアピスがそう呟いた。

「アピス!? 最近姿を見せないと思ったが、どう言う風の吹き回しだ?」

「知れたことよ。我が手を貸すまでの案件があれ以来ないではないか。我の力を借りたいと言うのならそれ相応の敵を用意せよ」

「...」

 相変わらず癖が強いなこいつは...。

 でもまあ実際のところ彼女が最高戦力な事に違いはない。

 なぜなら、彼女の操る【深淵騎士団】は実力者揃いだからである。

 それに彼女自身もかなり強いと言えるだろう。

 単騎なら俺の手持ちの中で1番強く、集団戦でも【深淵騎士団】を使えば最強となると考えられる。

 実際戦っている所はほとんど見たことがないが、その実力がラセルやミルティよりも上な事は確実であるとその魔力の量から確信できているのだった。
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