最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

フィズ=ロメリア⑤

「ラセル回帰！　【使い魔の魂変換】リィカ！」

　俺はフワンを蜜香に渡して俺は飛べるリィカをその身に移した。

「おやっ？　姿が変わりましたね？　どうやら特別な能力をお持ちなようだ」

「...まあな」

　俺は羽ばたきながら佐藤にこう呟く。

「俺と佐藤で一点集中型の技を放ち1発で貫通するぞ」

「ああ！　そういうのを待ってたんだ！　行くぞ高坂！　...いやリィカちゃんか？」

「高坂で良い！　と言うか行くぞ！」

　俺と佐藤は同じ吸血鬼として波長を合わせる。

「「【吸血鬼の血統】！！」」

　俺と佐藤とのシンクロ率が高まりお互いの血が巡り合う！

「これは...？　吸血鬼同士の血統を活かした同調《シンクロ》？　面白いことを考えるものだ。【地球界ランテル】の兵士もなかなかやりますな」

　俺と佐藤のシンクロ率が上がる度に能力値がどんどん向上して行く！

「良いな佐藤」

「ああ、高坂」

「「俺に合わせろ！」」

　お互いの言葉がハモリ合う仲行動が開始された。

「「【血戦兵装・紅き翼】！！」」

　俺と佐藤は全く同じ兵装を展開する。

　そして俺は鎌の血戦兵装を、佐藤は剣の血戦兵装を装備して奴に近づく。

「ハハッ！　かかってきなさい！」

　余裕そうにそう呟く彼に俺と佐藤は一直線に向かって行くのだった。