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第弐拾弐話-結社
結社-5
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アメリカから帰国し、時差ボケの影響で昼間事務所のソファーで寝ていた長四郎。
身体を揺らされ、「あ、あのぉ~」と声をかけられるが長四郎はゆっくりと目を開けると目の前に見知らぬ女、今回の依頼人・難波桑子がこちらを見ていた。
「あ、依頼人の方ですか? ふわぁ~」
身体を起こし欠伸をしながら尋ねると、「そうです」と答えた。
「浮気調査ですか?」そう言いながら、再び大欠伸をする長四郎。
「どうして、分かるんですか?」
「探偵をそこそこやっているとね。雰囲気で分かるんです」
「はぁ」
「で、浮気調査ですが、いつから始めれば?」
「年明けからで」
「年明けですか?」
ここで長四郎は違和感を感じた。
それは、年末年始を浮気相手と過ごす。これは、浮気の定番であるが、依頼人の妻からこの提案を受けるのは珍しいことであるので、長四郎の中で何か引っかかった。
「年明けですね。年末年始は旦那さんと?」
「はい。彼の実家の方に」
「分かりました。では、浮気相手の正体は掴めているんですか?」
「どこの誰かは分かりませんが、写真はあります」
桑子はスマホを操作し、友人から送られてきた写真を長四郎に見せる。
その写真には、塚児が桑子とは別の女と仲睦まじそうに腕を組んで歩いているのが写っていた。
「これは、怪しいですね」
「そうですよね。それで、実家から帰省してからで良いので浮気調査を頼みたいんです」
「分かりました。離婚に強い弁護士し紹介しましょうか?」
長四郎はこういった浮気調査とセットで離婚訴訟に強い弁護士を紹介することもやっているのだが、桑子はあっさりとこれを拒否した。
こうして、桑子から帰宅したとの連絡を受け長四郎は調査を開始し、事件に発展したのだ。
「ということがあってね」
「それのどこが怪しいの? 奥さんが年明けから浮気調査を依頼したからって。それだけで、疑うわけ?」
「疑うってわけじゃないけど。なんか、きな臭いそう思っただけ。じゃあ、一川さんとこ行って組織について話聞きに行こうぜ。一緒にいた女が組織の人間かもしれないしな」
「そうね」
燐は頷き長四郎と共に警視庁へと向かった
身体を揺らされ、「あ、あのぉ~」と声をかけられるが長四郎はゆっくりと目を開けると目の前に見知らぬ女、今回の依頼人・難波桑子がこちらを見ていた。
「あ、依頼人の方ですか? ふわぁ~」
身体を起こし欠伸をしながら尋ねると、「そうです」と答えた。
「浮気調査ですか?」そう言いながら、再び大欠伸をする長四郎。
「どうして、分かるんですか?」
「探偵をそこそこやっているとね。雰囲気で分かるんです」
「はぁ」
「で、浮気調査ですが、いつから始めれば?」
「年明けからで」
「年明けですか?」
ここで長四郎は違和感を感じた。
それは、年末年始を浮気相手と過ごす。これは、浮気の定番であるが、依頼人の妻からこの提案を受けるのは珍しいことであるので、長四郎の中で何か引っかかった。
「年明けですね。年末年始は旦那さんと?」
「はい。彼の実家の方に」
「分かりました。では、浮気相手の正体は掴めているんですか?」
「どこの誰かは分かりませんが、写真はあります」
桑子はスマホを操作し、友人から送られてきた写真を長四郎に見せる。
その写真には、塚児が桑子とは別の女と仲睦まじそうに腕を組んで歩いているのが写っていた。
「これは、怪しいですね」
「そうですよね。それで、実家から帰省してからで良いので浮気調査を頼みたいんです」
「分かりました。離婚に強い弁護士し紹介しましょうか?」
長四郎はこういった浮気調査とセットで離婚訴訟に強い弁護士を紹介することもやっているのだが、桑子はあっさりとこれを拒否した。
こうして、桑子から帰宅したとの連絡を受け長四郎は調査を開始し、事件に発展したのだ。
「ということがあってね」
「それのどこが怪しいの? 奥さんが年明けから浮気調査を依頼したからって。それだけで、疑うわけ?」
「疑うってわけじゃないけど。なんか、きな臭いそう思っただけ。じゃあ、一川さんとこ行って組織について話聞きに行こうぜ。一緒にいた女が組織の人間かもしれないしな」
「そうね」
燐は頷き長四郎と共に警視庁へと向かった
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