【第1部終了】断罪されて廃嫡された元王子に転生した僕は救国の英雄の叔父に監禁されえげつない目にあうようです

ひよこ麺

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03.壊したルビー【後編】(レイズ(兄上)×ルーク)(レイズ(兄上)視点)

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「ルーク、今日はここを抜こうね」

そう言って臍の脇を撫でる。ルークの結腸を抜くのは実ははじめてで、挿入もほとんどしてきていない。それについては私が挿入するよりルークが溺れて堕ちていく姿を見たかった。

私を想い、愛に狂い、懇願するその姿……かつて自身がルークに抱き続けた感情をルークにも味わわせて苦しめてそして、私以外を求めないようにしたかったのだ。

「……おにいたん……れぇきないれす」

ルークから魔導式バイブレーションを抜き出して、先端を挿れた。既に蹂躙されなれた体はあっさりと亀頭を飲み込み、そのまま胎内へゆっくりと挿入をすすめた。

「あっ……はぁ……はぁ」

僕をその恍惚としたルビーの瞳で見つめるルーク。口では無理だと言いながらその瞳が喜んでいることを伝える。そして肉壁もまるで逃がさないというように絡みついて離れる気配はない。

ゆっくりと腰をすすめて、ついに最奥の扉にぶつかる。

コツン

という感覚がして、ルークが目を見開いた。

「むりぃ……です」

「なぜ??ルークのここはもうずっと私を歓迎するように蜜をたらしているのに??」

意地悪く笑えば、ルークの瞳が期待しているのがわかる。嫌だと言いながらルークの体はただ貪欲に私を求めている。そう、ルークにとって嫌がるふりも含めてプレイのようなものなのだ。

だから、私もそのルークの演技にのろう。

「この先もルークは、愛するルークなら受け入れてくれるのだろう??」

「あいする……」

一瞬ルークの表情が無に変わったがそんなものは全て、壊すように私は一気にズンと腰をすすめてその扉を開く。

「あっああああっあああああああ」

ズプッと卑猥な音を立てながらはじめて結腸をひらかれたルークはただ嬌声をもらす。そしてその瞳は無から完全なる恍惚に変わる。

「挿った、ここがルークの一番奧だよ」

ただ、壊れたように「あっ」とだけ呻くその姿に、思わず昏い感情が湧きたっ。

(可哀そうなルーク。私に執着されて愛されて壊されて……そしてついに一番大切なものも私に奪われてしまった)

ルークが、が私に抱く感情は兄弟愛に他ならず、こんな関係にはなるはずもなかった。けれど、は私以外とこんな関係になることは許されない。

「分かるかい??私のがルークの子宮を叩いている感覚」

強すぎず、弱すぎず強弱をつけながら何度もその扉を叩く。完全に壊れた機械か何かのように「あっ」と啼き続けるルークのルビーの瞳が完全な恍惚に染まるのと同時に私は最奥に、ルークは自身の腹に白濁を吐き出した。


-そして、意識を手放してしまったルークの額にキスをする。

美しい花はその花弁を捥いでしまおう、金糸雀は歌えないようにその喉を潰してしまおう、世界で一番美しいルビーをこの手で砕いてしまおう。二度とその正しい形を私以外がわからなくなるように。

そうして、私は眠るルークに狂った偽りの言葉を刻むようにつぶやいた。

「ルーク、君を永遠に愛し続ける。君だけを私は愛し続ける」

その日、永遠に美しかったルビーは壊れた。その残骸だけがキラキラと私の手の中に残り続けている。


***************************
END
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