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第1章
目撃
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私は1粒1粒、丁寧に金平糖を食べていくことに決めた。
あんなふうに使用人が私の陰口を言っているなら、殿下にも少なからずそういう噂が入ってきているはずだ。
私は何を言われても良い。
私は所詮、人間でもなんでもないし、ここの住人ですらない。
100年足らずで死ぬ人間にどう言われようが、私はどうでも良い。
この数年など、私にとっては一瞬の話。
しかし彼は、殿下はこの国の王子だ。
彼は一生、この場で生きていかなければいけない。
それをよそ者の私がめちゃくちゃにするわけにはいかない。
だから、殿下とのあらぬ噂をこれ以上立てられないようにするためにも、私はこれから殿下に会わないようにしようと決めた。
最後にもらった金平糖を、1粒1粒大事に食べながら、可愛い殿下の面影を心に仕舞うのだ。
そんなある日のことだった。
深夜。
鳥も木も生き物も人間も、すべてが寝静まる夜。
起きているのは私だけという時間帯。
今日も金平糖を1粒食べ、私は一心不乱に魔法具に魔力を注いでいる。
すると突然、窓の外から光が走った。
一瞬のことだが、それは薄暗い部屋を照らし、目も眩むほどに眩しかった。
私は驚いて、窓辺に近づく。
もしかして落雷?
でも、そんな気配はないし。
今日は晴れのはず。
私は窓から、外の様子を確認する。
暗くてよく見えないが、城の玄関口に、人が集まっているみたいだ。
私は魔法具入れから夜目眼鏡をかけて、その人影を確認する。
玄関の前に、大きな丸い模様が描かれていた。
「……あれって魔法陣じゃないの」
それも、かなり巨大な。
人の何倍もの大きさだ。
「なんであんなものを――あら、その中心に人が」
私は望遠鏡を取り出し、目に当てる。
「あれは、女の子……?」
望遠鏡がかすんでよく見えないけど、魔法陣の中心に女の子が倒れていた。
不思議な服を着た少女。
彼女に向かって、わらわらと人が集まってくる。
彼らは大声をあげて指示を出しながら、その少女を城の中まで引っ張っていった。
私はその一部始終を目に収め、望遠鏡と夜目眼鏡を片付ける。
一体何をしていたんだろうか、あの人たち。
一抹の不安を覚えつつも、私は仕事を再開した。
あんなふうに使用人が私の陰口を言っているなら、殿下にも少なからずそういう噂が入ってきているはずだ。
私は何を言われても良い。
私は所詮、人間でもなんでもないし、ここの住人ですらない。
100年足らずで死ぬ人間にどう言われようが、私はどうでも良い。
この数年など、私にとっては一瞬の話。
しかし彼は、殿下はこの国の王子だ。
彼は一生、この場で生きていかなければいけない。
それをよそ者の私がめちゃくちゃにするわけにはいかない。
だから、殿下とのあらぬ噂をこれ以上立てられないようにするためにも、私はこれから殿下に会わないようにしようと決めた。
最後にもらった金平糖を、1粒1粒大事に食べながら、可愛い殿下の面影を心に仕舞うのだ。
そんなある日のことだった。
深夜。
鳥も木も生き物も人間も、すべてが寝静まる夜。
起きているのは私だけという時間帯。
今日も金平糖を1粒食べ、私は一心不乱に魔法具に魔力を注いでいる。
すると突然、窓の外から光が走った。
一瞬のことだが、それは薄暗い部屋を照らし、目も眩むほどに眩しかった。
私は驚いて、窓辺に近づく。
もしかして落雷?
でも、そんな気配はないし。
今日は晴れのはず。
私は窓から、外の様子を確認する。
暗くてよく見えないが、城の玄関口に、人が集まっているみたいだ。
私は魔法具入れから夜目眼鏡をかけて、その人影を確認する。
玄関の前に、大きな丸い模様が描かれていた。
「……あれって魔法陣じゃないの」
それも、かなり巨大な。
人の何倍もの大きさだ。
「なんであんなものを――あら、その中心に人が」
私は望遠鏡を取り出し、目に当てる。
「あれは、女の子……?」
望遠鏡がかすんでよく見えないけど、魔法陣の中心に女の子が倒れていた。
不思議な服を着た少女。
彼女に向かって、わらわらと人が集まってくる。
彼らは大声をあげて指示を出しながら、その少女を城の中まで引っ張っていった。
私はその一部始終を目に収め、望遠鏡と夜目眼鏡を片付ける。
一体何をしていたんだろうか、あの人たち。
一抹の不安を覚えつつも、私は仕事を再開した。
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