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第1章
帰り
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ブルーダイヤモンドは、かなり国王にとって地雷だったようだ。
ぶるぶると身体についた贅肉を震わせながら、国王は喚き倒す。
「早く! 誰かこの女を殺せ!」
一介の国王が、自分のしたことを棚上げしてブチ切れている。
怒りを通り越して、もはや哀れにしか思えない。
よほどの教育を受けて育ってきたのだろうな。
「う、うぉぉぉおおおおおおおおお!」
さっきのことをすっかり忘れたのか、それとも国王の、
「ブルーダイヤモンド以外の国宝をすべてやろう」
という言葉を聞き、一か八かと考えたのか、兵士に加えて大臣までもが、叫びながら私のいる宝物庫にまで飛び降りようとする。
人間の欲というのは、本当に怖いわあ。
が、当然私の保護呪文によって、誰も近づけない。
みんな苦痛の表情を浮かべ、壁にぶち当たってウジ虫のようにうごめいている。
さて、もう仕事は済んだし。
私は大きく伸びをする。
さっさと故郷に帰ろうかしら。
さすがにちょっとやり過ぎたかもしれないけど、私の可哀想な状況を知れば、きっと族長も多めに見てくれるだろう。
私は首からぶら下げていた笛を口に当て、思い切り吹いた。
ピィィィィイイイイイイイ。
大きな音が鳴る。
しばらくすると、頭上から大きな轟が聞こえる。
早いわね。
もう到着したのかしら。
私は王座の間に上がり、自分の荷物を取った。
「ひっ」
何人かが腰を抜かして、怯えたような視線を私に向ける。
私はそれを無視し、飛び上がって穴の開いた天井に向かう。
「お、おい貴様! ダイヤモンドを返せ!」
喉がカスカスになるまで叫ぶ国王。
しかし、私に歯向かおうとするのは、もはや彼だけだった。
そしてその国王も――。
「ぎ、ぎぃやぁぁぁぁあ!」
天井の穴から見えた、巨大な爬虫類の目に驚いて汚い悲鳴をあげた。
ぶるぶると身体についた贅肉を震わせながら、国王は喚き倒す。
「早く! 誰かこの女を殺せ!」
一介の国王が、自分のしたことを棚上げしてブチ切れている。
怒りを通り越して、もはや哀れにしか思えない。
よほどの教育を受けて育ってきたのだろうな。
「う、うぉぉぉおおおおおおおおお!」
さっきのことをすっかり忘れたのか、それとも国王の、
「ブルーダイヤモンド以外の国宝をすべてやろう」
という言葉を聞き、一か八かと考えたのか、兵士に加えて大臣までもが、叫びながら私のいる宝物庫にまで飛び降りようとする。
人間の欲というのは、本当に怖いわあ。
が、当然私の保護呪文によって、誰も近づけない。
みんな苦痛の表情を浮かべ、壁にぶち当たってウジ虫のようにうごめいている。
さて、もう仕事は済んだし。
私は大きく伸びをする。
さっさと故郷に帰ろうかしら。
さすがにちょっとやり過ぎたかもしれないけど、私の可哀想な状況を知れば、きっと族長も多めに見てくれるだろう。
私は首からぶら下げていた笛を口に当て、思い切り吹いた。
ピィィィィイイイイイイイ。
大きな音が鳴る。
しばらくすると、頭上から大きな轟が聞こえる。
早いわね。
もう到着したのかしら。
私は王座の間に上がり、自分の荷物を取った。
「ひっ」
何人かが腰を抜かして、怯えたような視線を私に向ける。
私はそれを無視し、飛び上がって穴の開いた天井に向かう。
「お、おい貴様! ダイヤモンドを返せ!」
喉がカスカスになるまで叫ぶ国王。
しかし、私に歯向かおうとするのは、もはや彼だけだった。
そしてその国王も――。
「ぎ、ぎぃやぁぁぁぁあ!」
天井の穴から見えた、巨大な爬虫類の目に驚いて汚い悲鳴をあげた。
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