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第一章 『前皇帝と北境の主』
第一章13 『甘美な毒の愛』
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宴会会場の喧騒は、『隔世殿』までは決して届かない。それでも、何故だか街の熱気が、この閉ざされた小部屋にまで伝わってくるかのようだった。
自分を廃位し、その椅子を簒奪して皇帝となった弟の誕生日を祝う、この宴会。そして彼女は――、マルガリータ・エステルは、それを主催するために祝杯を掲げることだろう。
ノアリデアート・エンバースはこれまでと同様、ベッドの上に座ったまま、開いた窓から静かな夜空を見上げていた。
手足を拘束する鎖は地下牢にいたころよりも緩まっていて、行動ははるかに容易くなった。
それでも、囚人のままであることは未だ変わらない。変わりたいとも、今や思わない。
何故だろうか。必ずや奴らに復讐をしてみせると気炎を吐いていたのは、いつまでだっただろうか。どこから、そんな気力を失ってしまったのだろうか。
マルガリータの面倒見とレガード医師の手術のおかげで、体は大分楽になった。それなのに、彼女を欺いてここを突破し皇帝の座に復帰したいという想いは、どうやっても浮かばない。
思考の海に沈んだノアリデアートの耳に、扉の鍵を破壊しているかのような音が聞こえる。彼女はここにいるはずがないし、彼女であるなら鍵を壊す必要はない。
ノアリデアートが眉をひそめて警戒すると同時に、細く儚い紫と桃色の人影が扉をするりと抜けて逆手で閉め直した。
「あぁ、ようやく会えましたわ、陛下……!」
闖入者の姿を認めた途端に、ノアリデアートの瞳から殺気が放たれる。その鋭利な瞳に、闖入者アメリアは怯むことなく歩み寄る。
皇后に相応しい白のドレスと淡い色の真珠、表情には憂いと哀しみ、そしてまるで彼のために滂沱の涙を流したかのように、赤くなっている目元。アメリア・ローズウェルは一歩一歩ノアリデアートに近づく。その距離が近寄るごとに、鼻につく花の香りが空間を支配した。
清涼な、雪が溶けるようなマルガリータの香りとは、似ても似つかない。
「やはりこんな場所で、お苦しみでいられたのですね」
ずいっと近づいたアメリアは、瞳を潤ませてノアリデアートと視線を合わせる。彼がいくら後ろに下がろうとも、背後が壁ではどうしようもない。
「怖がらないでください、私は貴方を助けに来たのですわ、陛下」
恍惚とした顔で、暖かな彼女の手が、ゆっくりと差し伸べられる。彼女が優しく彼の手枷とその腕に触れた途端、ノアリデアートは肩を跳ねさせ明確な嫌悪を露わにし、腕を引っ込めようと力を込めた。
「出て行け!」
声の威勢は良好だが、アメリアの手を振り払えるほどの力が出せない。鎖の重さと未だ治りきらぬ傷が、彼の行動を阻んでいる。
身を焼く焦燥感に苛まれるノアリデアートは、無意識に冷徹な北境の主を想い描いた。
(――エステル……エステル! どこにいる! 何故この女をこんなところに来るまで野放しにしているんだ!)
彼女がどこにいるかなど分かっているのに、マルガリータの名を呼ぶのをやめられない。
今すぐ、今すぐにここに現れてこの女を引きずり出してほしかった。
「ああそんな冷たくなさらないで、陛下……」
アメリアの瞳から、ぽろぽろと涙が零れる。ノアリデアートの反抗力を心得た彼女は、更に両手で彼の手を握り締めて頬に当てた。
「分かっていますわ、あの時貴方を助けられなかった私を恨んでいるんでしょう? けれど、それは貴方をもっと良いタイミングで助けるためだったのですわ。あの魔女が貴方をこんなところに閉じ込めていると知って……毎分毎秒、心痛まない時はありませんでした」
ぐすぐすと泣くアメリアだが、ノアリデアートはこみ上がる嫌悪感を一切隠さず内心で冷笑した。主に肩の銃弾の傷のせいで、やはりアメリアを振りほどくことができない。
(俺を救う? ハッ……)
アメリアの頬に触れている手から伝わる感覚に、胃がひっくり返るような嘔吐感がこみあげる。帝国で最も恐ろしい、そして彼自身が三年身を置いていた黒石地下監獄の汚れよりも一層、耐えがたい気分の悪さだ。
(エステル……何故まだ現れない? この女を連れて行け!)
「離せ!」
ノアリデアートは内心でマルガリータの名を呼びながら、出来る限りの力で振りほどこうとしつつ気勢でアメリアを退かせようと試みた。
だがアメリアはまるで聞こえなかったかのように、ベッドに足をかけて寄りかかるようにして彼に近づいた。
彼女はさらに手を伸ばし、頬に優しく触れる。もはや唇が触れそうなほどの距離となったことに、ノアリデアートは鳥肌が立つほどの嫌悪と焦燥を募らせる。
暖かな息が頬にかかるように、アメリアはそっと囁く。
「私と共に行きましょう、陛下。あの女のことも、あの三年のことも、全てを忘れて。私こそが本当に貴方を愛していて、私こそが貴方に自由をあげられる。もう一度至高の皇帝陛下にしてあげることだって……愛も地位も、貴方が渇望していたものでしょう……?」
アメリアの顔がゆっくりと近づいて来るが、そのせめてもの反抗とでもいうようにノアリデアートは顔をそむけた。
(やめろ――! エステル! エステル!!)
もはや婚約者時代の呼び名で呼んでいることにも気付かず、ノアリデアートは心の奥でその名を叫び続ける。
かつて、これほどあの銀髪の少女を渇望したことがあっただろうか。
いや、過去のことなどどうでもいい。今はただ、彼女に会いたい。どんな態度を取られても構わないから。
完全に拒絶の態度をとるノアリデアートをしばし見つめていたアメリアは、ふと動きを止めて沈黙する。
その表情に宿っていた悲哀と狂愛は瞬く間に引いていき、彼と目を合わせたアメリアはその肩を押さえつけて恐ろしい目つきで話を続けた。
「いいですよ陛下、そんなにも私を拒むのなら……。あの女に責任を取ってもらいましょうか。ほら、考えてみてください、今私がここを出て、大声で貴方の居場所を知らせたら? あのマルガリータ・シャトーブランが自分の城に前皇帝を監禁しているだなんてルカスやみーんなが知ったら……あの女は、どうなると思いますかぁ?」
今しがた想い描いていたその少女の名を出され、ノアリデアートは初めて硬直し、動揺を見せた。
アメリアはその反応を満足げに見つめながら、針を刺すように並べ立てていく。
「ルカスは貴方を探しにここに来ている。それで本当に貴方が見つかれば、反逆の重罪は免れないでしょうね。あーあ、せっかく北境で居場所を見つけた感じなのに……黒石地下監獄に、入らなくちゃいけないだなんて……」
アメリアはもう一度その手で彼の頬に触れる。今度は、抵抗がなかった。
「ここであの女に忠実な囚人であり続けて、貴方のせいで全てを失うのをここで見ているか……。それとも、私のものになって、あの女の命と地位を守るか。選んで?」
目を限界まで見開いたノアリデアートの呼吸が、はやく重苦しくなっていく。力を込めて握られた拳と揺れる瞳が、彼の脳内の苦しみもがいていることを露わにしていた。
エルムライト・ルカスとアメリアに対する憎悪。そして自身の無力に対する憤怒。そしてマルガリータに対する複雑な感情。
黒石地下監獄は、地獄よりも恐ろしい死の空間だ。アメリアの言う通り、自分の位置が露見すれば、マルガリータはあそこに入れられることで間違いないだろう。
あの銀色の、強い女が。氷のように冷たく、海のように深い青の目をした、あの少女が。誰より『ノアリデアート』を憎んでいるはずなのに、誰よりも丁寧に彼を救い出した、あの少女が。
(エステル……)
三年もあの監獄に居たからわかる。彼女は、絶対にあんな場所に行ってはならない。絶対に。
だが、そのためにはあの少女を裏切り、アメリアに与さなくてはならない。その事実が心臓に突き刺さり、どんな刑罰よりも耐えがたい苦痛をもたらした。食い殺しそうな目つきでアメリアを睨むノアリデアートだったが、結局は選択を下すことを選んだ。
歯茎の隙間から絞り出すような力ない声が、勝利を確信しているアメリアの耳に届く。
「――何が、望みだ」
自分を廃位し、その椅子を簒奪して皇帝となった弟の誕生日を祝う、この宴会。そして彼女は――、マルガリータ・エステルは、それを主催するために祝杯を掲げることだろう。
ノアリデアート・エンバースはこれまでと同様、ベッドの上に座ったまま、開いた窓から静かな夜空を見上げていた。
手足を拘束する鎖は地下牢にいたころよりも緩まっていて、行動ははるかに容易くなった。
それでも、囚人のままであることは未だ変わらない。変わりたいとも、今や思わない。
何故だろうか。必ずや奴らに復讐をしてみせると気炎を吐いていたのは、いつまでだっただろうか。どこから、そんな気力を失ってしまったのだろうか。
マルガリータの面倒見とレガード医師の手術のおかげで、体は大分楽になった。それなのに、彼女を欺いてここを突破し皇帝の座に復帰したいという想いは、どうやっても浮かばない。
思考の海に沈んだノアリデアートの耳に、扉の鍵を破壊しているかのような音が聞こえる。彼女はここにいるはずがないし、彼女であるなら鍵を壊す必要はない。
ノアリデアートが眉をひそめて警戒すると同時に、細く儚い紫と桃色の人影が扉をするりと抜けて逆手で閉め直した。
「あぁ、ようやく会えましたわ、陛下……!」
闖入者の姿を認めた途端に、ノアリデアートの瞳から殺気が放たれる。その鋭利な瞳に、闖入者アメリアは怯むことなく歩み寄る。
皇后に相応しい白のドレスと淡い色の真珠、表情には憂いと哀しみ、そしてまるで彼のために滂沱の涙を流したかのように、赤くなっている目元。アメリア・ローズウェルは一歩一歩ノアリデアートに近づく。その距離が近寄るごとに、鼻につく花の香りが空間を支配した。
清涼な、雪が溶けるようなマルガリータの香りとは、似ても似つかない。
「やはりこんな場所で、お苦しみでいられたのですね」
ずいっと近づいたアメリアは、瞳を潤ませてノアリデアートと視線を合わせる。彼がいくら後ろに下がろうとも、背後が壁ではどうしようもない。
「怖がらないでください、私は貴方を助けに来たのですわ、陛下」
恍惚とした顔で、暖かな彼女の手が、ゆっくりと差し伸べられる。彼女が優しく彼の手枷とその腕に触れた途端、ノアリデアートは肩を跳ねさせ明確な嫌悪を露わにし、腕を引っ込めようと力を込めた。
「出て行け!」
声の威勢は良好だが、アメリアの手を振り払えるほどの力が出せない。鎖の重さと未だ治りきらぬ傷が、彼の行動を阻んでいる。
身を焼く焦燥感に苛まれるノアリデアートは、無意識に冷徹な北境の主を想い描いた。
(――エステル……エステル! どこにいる! 何故この女をこんなところに来るまで野放しにしているんだ!)
彼女がどこにいるかなど分かっているのに、マルガリータの名を呼ぶのをやめられない。
今すぐ、今すぐにここに現れてこの女を引きずり出してほしかった。
「ああそんな冷たくなさらないで、陛下……」
アメリアの瞳から、ぽろぽろと涙が零れる。ノアリデアートの反抗力を心得た彼女は、更に両手で彼の手を握り締めて頬に当てた。
「分かっていますわ、あの時貴方を助けられなかった私を恨んでいるんでしょう? けれど、それは貴方をもっと良いタイミングで助けるためだったのですわ。あの魔女が貴方をこんなところに閉じ込めていると知って……毎分毎秒、心痛まない時はありませんでした」
ぐすぐすと泣くアメリアだが、ノアリデアートはこみ上がる嫌悪感を一切隠さず内心で冷笑した。主に肩の銃弾の傷のせいで、やはりアメリアを振りほどくことができない。
(俺を救う? ハッ……)
アメリアの頬に触れている手から伝わる感覚に、胃がひっくり返るような嘔吐感がこみあげる。帝国で最も恐ろしい、そして彼自身が三年身を置いていた黒石地下監獄の汚れよりも一層、耐えがたい気分の悪さだ。
(エステル……何故まだ現れない? この女を連れて行け!)
「離せ!」
ノアリデアートは内心でマルガリータの名を呼びながら、出来る限りの力で振りほどこうとしつつ気勢でアメリアを退かせようと試みた。
だがアメリアはまるで聞こえなかったかのように、ベッドに足をかけて寄りかかるようにして彼に近づいた。
彼女はさらに手を伸ばし、頬に優しく触れる。もはや唇が触れそうなほどの距離となったことに、ノアリデアートは鳥肌が立つほどの嫌悪と焦燥を募らせる。
暖かな息が頬にかかるように、アメリアはそっと囁く。
「私と共に行きましょう、陛下。あの女のことも、あの三年のことも、全てを忘れて。私こそが本当に貴方を愛していて、私こそが貴方に自由をあげられる。もう一度至高の皇帝陛下にしてあげることだって……愛も地位も、貴方が渇望していたものでしょう……?」
アメリアの顔がゆっくりと近づいて来るが、そのせめてもの反抗とでもいうようにノアリデアートは顔をそむけた。
(やめろ――! エステル! エステル!!)
もはや婚約者時代の呼び名で呼んでいることにも気付かず、ノアリデアートは心の奥でその名を叫び続ける。
かつて、これほどあの銀髪の少女を渇望したことがあっただろうか。
いや、過去のことなどどうでもいい。今はただ、彼女に会いたい。どんな態度を取られても構わないから。
完全に拒絶の態度をとるノアリデアートをしばし見つめていたアメリアは、ふと動きを止めて沈黙する。
その表情に宿っていた悲哀と狂愛は瞬く間に引いていき、彼と目を合わせたアメリアはその肩を押さえつけて恐ろしい目つきで話を続けた。
「いいですよ陛下、そんなにも私を拒むのなら……。あの女に責任を取ってもらいましょうか。ほら、考えてみてください、今私がここを出て、大声で貴方の居場所を知らせたら? あのマルガリータ・シャトーブランが自分の城に前皇帝を監禁しているだなんてルカスやみーんなが知ったら……あの女は、どうなると思いますかぁ?」
今しがた想い描いていたその少女の名を出され、ノアリデアートは初めて硬直し、動揺を見せた。
アメリアはその反応を満足げに見つめながら、針を刺すように並べ立てていく。
「ルカスは貴方を探しにここに来ている。それで本当に貴方が見つかれば、反逆の重罪は免れないでしょうね。あーあ、せっかく北境で居場所を見つけた感じなのに……黒石地下監獄に、入らなくちゃいけないだなんて……」
アメリアはもう一度その手で彼の頬に触れる。今度は、抵抗がなかった。
「ここであの女に忠実な囚人であり続けて、貴方のせいで全てを失うのをここで見ているか……。それとも、私のものになって、あの女の命と地位を守るか。選んで?」
目を限界まで見開いたノアリデアートの呼吸が、はやく重苦しくなっていく。力を込めて握られた拳と揺れる瞳が、彼の脳内の苦しみもがいていることを露わにしていた。
エルムライト・ルカスとアメリアに対する憎悪。そして自身の無力に対する憤怒。そしてマルガリータに対する複雑な感情。
黒石地下監獄は、地獄よりも恐ろしい死の空間だ。アメリアの言う通り、自分の位置が露見すれば、マルガリータはあそこに入れられることで間違いないだろう。
あの銀色の、強い女が。氷のように冷たく、海のように深い青の目をした、あの少女が。誰より『ノアリデアート』を憎んでいるはずなのに、誰よりも丁寧に彼を救い出した、あの少女が。
(エステル……)
三年もあの監獄に居たからわかる。彼女は、絶対にあんな場所に行ってはならない。絶対に。
だが、そのためにはあの少女を裏切り、アメリアに与さなくてはならない。その事実が心臓に突き刺さり、どんな刑罰よりも耐えがたい苦痛をもたらした。食い殺しそうな目つきでアメリアを睨むノアリデアートだったが、結局は選択を下すことを選んだ。
歯茎の隙間から絞り出すような力ない声が、勝利を確信しているアメリアの耳に届く。
「――何が、望みだ」
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