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第二章 『「主人公」と「ヒロイン」』
第二章17 『命を懸けても』
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強風のように走るヴァイスは、隔世殿の彼の部屋を肩でぶつかり開いた。もちろん鍵は使ったが、それほどに焦っていたということだ。
もうとっくに限界を超えているせいで、過呼吸と蒼白な顔色がヴァイスの状態を示唆している。
呼吸を抑えることもままならない彼の唐突な突入に、ノアリデアートは読んでいた本を取り落としてしまう。明らかに尋常でない彼の状態。そして、そもそも彼がここにいるはずはない。
ヴァイスはマルガリータの執事であり、補佐だ。彼がここにいるということは――、
「ま、マルガリータお嬢様、が……!」
「何だと?」
「茶会で、魔法陣にやられて……命が危ないんだ……! レガード医師が、魔法陣の破壊には莫大な魔力が必要だって、それで……貴方しかいないんだ……!」
ヴァイスの声が、徐々に遠くなるのを感じる。
命が危ない。
マルガリータの命が危ない。
その事実だけが、ノアリデアートの頭の中を駆け巡って、かき乱して、埋め尽くした。
勢いよく腰を浮かした衝撃で椅子は倒れ、その衝撃で体中の傷が痛んだが、そんなことは心を支配する恐慌に比べれば大したことはない。
マルガリータ・エステルは。
婚約者時代も、結婚するはずの人間に、そして周りのほぼすべての人間にぞんざいに扱われ続けても、涙一つ見せず、文句ひとつ言わなかった。
あの婚約破棄の日も、北境の危険を知りながら、彼女は気丈に去っていった。
高潔で、善良な少女。
ノアリデアートが廃位されたあとに出会った少女は、もっと強くなっていた。
冷徹で、絶対的で、強大で、何事にも動じず、的確な言動と確かな自信に満ち溢れた、北境の主。
その身一つで、この世全てを支配できそうなほどの高みに立つ彼女が。
――彼女が、死ぬ?
(あり得ない――!)
溢れる恐怖が喉を絞めて呼吸ができない。魔力。ヴァイスの語ったその二文字が脳裏をよぎる。そうだ、皇帝だったノアリデアートには、この世を支配する力が確かにあった。
本能に従って魔力を活性化しようとし、今すぐにでもマルガリータのところへ駆け寄ろうとしたが――、
魔力を封じる枷に活性化を阻まれ、行動を封じる鎖に移動を阻まれた。
海の如き莫大な量の魔力は感じられるのに。この鎖さえなければ、誰よりも早く彼女の元に駆け付けられたのに。
「あぁ――!」
咆哮と共にだん、と拳を壁に叩きつける。
これはきっと罰だ。許されない罪を犯したノアリデアートの罰だ。彼女を傷つけて、大衆に晒して、死地に送り込んだ分際で、彼女を無性に求めてしまったから。
――だから、肝心な時に、それだけの力を持っているはずの自分は彼女を救えない。
北境に送り込まれるというのは、貴族にとってはほぼ死を意味する。ノアリデアートは文字通り彼女を殺そうとした。マルガリータがここに居場所を見つけられたのは、彼女自身がそれに足る力を持ち努力をしたから。そうでなければ、とっくに、死んでいたはずだ。
だから。だからその罰として、彼女はもう一度、ノアリデアートの目の前で命の危機に苛まれて。
(どう、したら……、どうしたら!)
魔力は枷に封じられている。だが、確かに「ある」のだ。どうにかして、この魔力を出力する事さえできれば、マルガリータを救うことができるはずだ。
何か、何か方法はないのか。
ノアリデアートの視線が凄まじい速度で部屋を駆け巡る。何か使えるものはないか必死で考えていると、ふと自分の手から一滴血が垂れたことに気づいた。
先ほど壁を殴った時のものか、あるいは拳を握る力が強すぎたか。それはもはや重要ではない。
(魔力の媒介になることができるもの。それは、生命力! 体を流れる血液は生命そのもの。これなら、俺の魔力を十分に解放できるはずだ)
幼い時、訓練したこともあった。アーレンスフォルト帝国の後継者のみに語り継がれる、魔法を扱う禁じられた方法。
それは、危険すぎるという理由で禁じられたが、要は命の代わりに魔法を行使するというものだ。
律儀に魔法陣を描く必要があるし、大量の血が必要で発動させる気力があるかも分からないので、監獄の中では使わなかったし使う気もなかった。
だが、これならば。
――寸分の迷いなく、ノアリデアートは棚の中からナイフを取り出す。手紙の開封などに使う、さほど大きくもなく鋭くもない小さなナイフだ。
ヴァイスが声を上げる暇もなく、ノアリデアートはナイフを自分の手首に強く当て、勢いよく振り抜いた。
滝のような勢いで、魔力を含んだ血液が噴き出して部屋を汚す。
あんなにも鈍いナイフで迷いなく大動脈を切り裂いた彼を見て、ヴァイスは思わず言葉を失って一歩後ずさる。
「陣をくれ……!」
「う、うん……」
狂おしいほどの決然たる瞳がヴァイスを射抜いて、彼はノアリデアートにレガード医師の描いた魔法陣を手渡した。手首から溢れ出る血液が、絵の具のように操られて複雑な文様を地面に描いていく。
一分一秒、溢れていく生命力。失われる血液。痛む傷口。飛びそうになる意識。
――でも、血はまだ足りない。
「――陛下!?」
力の入らない手で、ナイフを握る。まだ傷のついていない反対の手首にナイフを当てて、勢いよく引き抜いた。もっと深く、もっと大量に血が出るように。
鮮血がほとばしる。魔法陣が赤々と光を放つ。視界が血の色で埋め尽くされていく。
彼女を救える魔法陣。
それを描けるのは、ノアリデアートだけだ。生命力を、引き換えに。
正確な魔法陣がその形を完成させていく。あとはヴァイスが、この魔法陣を一時的に圧縮して、マルガリータの前で展開し発動させればいい。これほどの魔力ならば、発動の分まで足りるだろう。
だが、その完成と共に、ノアリデアートはついに立っているだけの力を失った。
足元のふらつく彼が、力なく地面に膝をついた。意識も朦朧としているようで、目の焦点も合っていない。両手首の傷は、それだけで命に関わりそうなほどに深い。
「発動用の魔力も、入れてある……はやく、これを、彼女に……!」
冷や汗にまみれた蒼白な顔。普段から想像もつかないほど弱々しくも切迫した声。それが、驚愕に染まるヴァイスの意識を呼び戻した。
命で描いた魔法陣を差し出すノアリデアートの決死の視線に、ヴァイスは強くうなずく。
魔法陣を地面から剥がし、縮小させて紙に移す。あとは、展開するだけだ。
マルガリータの元へ急ぐ前に、ヴァイスは自身の外套の裏地を引きはがし、ノアリデアートに投げつけるように渡した。
「すみません、包帯がないんだ! これで血を止めてください! すぐに人を呼びますから!」
「いい……エステルを、優先し……」
ついに意識が遠のき出したノアリデアートは、去っていくヴァイスの姿さえその目に映すことなく、壁に寄りかかって荒い息を吐く。
雑に手首に裏地を巻いたので、体力は限界を迎えた。
意識を手放す最後の瞬間。婚約者だった時代のマルガリータの笑顔が、脳裏をよぎった気がした。
もうとっくに限界を超えているせいで、過呼吸と蒼白な顔色がヴァイスの状態を示唆している。
呼吸を抑えることもままならない彼の唐突な突入に、ノアリデアートは読んでいた本を取り落としてしまう。明らかに尋常でない彼の状態。そして、そもそも彼がここにいるはずはない。
ヴァイスはマルガリータの執事であり、補佐だ。彼がここにいるということは――、
「ま、マルガリータお嬢様、が……!」
「何だと?」
「茶会で、魔法陣にやられて……命が危ないんだ……! レガード医師が、魔法陣の破壊には莫大な魔力が必要だって、それで……貴方しかいないんだ……!」
ヴァイスの声が、徐々に遠くなるのを感じる。
命が危ない。
マルガリータの命が危ない。
その事実だけが、ノアリデアートの頭の中を駆け巡って、かき乱して、埋め尽くした。
勢いよく腰を浮かした衝撃で椅子は倒れ、その衝撃で体中の傷が痛んだが、そんなことは心を支配する恐慌に比べれば大したことはない。
マルガリータ・エステルは。
婚約者時代も、結婚するはずの人間に、そして周りのほぼすべての人間にぞんざいに扱われ続けても、涙一つ見せず、文句ひとつ言わなかった。
あの婚約破棄の日も、北境の危険を知りながら、彼女は気丈に去っていった。
高潔で、善良な少女。
ノアリデアートが廃位されたあとに出会った少女は、もっと強くなっていた。
冷徹で、絶対的で、強大で、何事にも動じず、的確な言動と確かな自信に満ち溢れた、北境の主。
その身一つで、この世全てを支配できそうなほどの高みに立つ彼女が。
――彼女が、死ぬ?
(あり得ない――!)
溢れる恐怖が喉を絞めて呼吸ができない。魔力。ヴァイスの語ったその二文字が脳裏をよぎる。そうだ、皇帝だったノアリデアートには、この世を支配する力が確かにあった。
本能に従って魔力を活性化しようとし、今すぐにでもマルガリータのところへ駆け寄ろうとしたが――、
魔力を封じる枷に活性化を阻まれ、行動を封じる鎖に移動を阻まれた。
海の如き莫大な量の魔力は感じられるのに。この鎖さえなければ、誰よりも早く彼女の元に駆け付けられたのに。
「あぁ――!」
咆哮と共にだん、と拳を壁に叩きつける。
これはきっと罰だ。許されない罪を犯したノアリデアートの罰だ。彼女を傷つけて、大衆に晒して、死地に送り込んだ分際で、彼女を無性に求めてしまったから。
――だから、肝心な時に、それだけの力を持っているはずの自分は彼女を救えない。
北境に送り込まれるというのは、貴族にとってはほぼ死を意味する。ノアリデアートは文字通り彼女を殺そうとした。マルガリータがここに居場所を見つけられたのは、彼女自身がそれに足る力を持ち努力をしたから。そうでなければ、とっくに、死んでいたはずだ。
だから。だからその罰として、彼女はもう一度、ノアリデアートの目の前で命の危機に苛まれて。
(どう、したら……、どうしたら!)
魔力は枷に封じられている。だが、確かに「ある」のだ。どうにかして、この魔力を出力する事さえできれば、マルガリータを救うことができるはずだ。
何か、何か方法はないのか。
ノアリデアートの視線が凄まじい速度で部屋を駆け巡る。何か使えるものはないか必死で考えていると、ふと自分の手から一滴血が垂れたことに気づいた。
先ほど壁を殴った時のものか、あるいは拳を握る力が強すぎたか。それはもはや重要ではない。
(魔力の媒介になることができるもの。それは、生命力! 体を流れる血液は生命そのもの。これなら、俺の魔力を十分に解放できるはずだ)
幼い時、訓練したこともあった。アーレンスフォルト帝国の後継者のみに語り継がれる、魔法を扱う禁じられた方法。
それは、危険すぎるという理由で禁じられたが、要は命の代わりに魔法を行使するというものだ。
律儀に魔法陣を描く必要があるし、大量の血が必要で発動させる気力があるかも分からないので、監獄の中では使わなかったし使う気もなかった。
だが、これならば。
――寸分の迷いなく、ノアリデアートは棚の中からナイフを取り出す。手紙の開封などに使う、さほど大きくもなく鋭くもない小さなナイフだ。
ヴァイスが声を上げる暇もなく、ノアリデアートはナイフを自分の手首に強く当て、勢いよく振り抜いた。
滝のような勢いで、魔力を含んだ血液が噴き出して部屋を汚す。
あんなにも鈍いナイフで迷いなく大動脈を切り裂いた彼を見て、ヴァイスは思わず言葉を失って一歩後ずさる。
「陣をくれ……!」
「う、うん……」
狂おしいほどの決然たる瞳がヴァイスを射抜いて、彼はノアリデアートにレガード医師の描いた魔法陣を手渡した。手首から溢れ出る血液が、絵の具のように操られて複雑な文様を地面に描いていく。
一分一秒、溢れていく生命力。失われる血液。痛む傷口。飛びそうになる意識。
――でも、血はまだ足りない。
「――陛下!?」
力の入らない手で、ナイフを握る。まだ傷のついていない反対の手首にナイフを当てて、勢いよく引き抜いた。もっと深く、もっと大量に血が出るように。
鮮血がほとばしる。魔法陣が赤々と光を放つ。視界が血の色で埋め尽くされていく。
彼女を救える魔法陣。
それを描けるのは、ノアリデアートだけだ。生命力を、引き換えに。
正確な魔法陣がその形を完成させていく。あとはヴァイスが、この魔法陣を一時的に圧縮して、マルガリータの前で展開し発動させればいい。これほどの魔力ならば、発動の分まで足りるだろう。
だが、その完成と共に、ノアリデアートはついに立っているだけの力を失った。
足元のふらつく彼が、力なく地面に膝をついた。意識も朦朧としているようで、目の焦点も合っていない。両手首の傷は、それだけで命に関わりそうなほどに深い。
「発動用の魔力も、入れてある……はやく、これを、彼女に……!」
冷や汗にまみれた蒼白な顔。普段から想像もつかないほど弱々しくも切迫した声。それが、驚愕に染まるヴァイスの意識を呼び戻した。
命で描いた魔法陣を差し出すノアリデアートの決死の視線に、ヴァイスは強くうなずく。
魔法陣を地面から剥がし、縮小させて紙に移す。あとは、展開するだけだ。
マルガリータの元へ急ぐ前に、ヴァイスは自身の外套の裏地を引きはがし、ノアリデアートに投げつけるように渡した。
「すみません、包帯がないんだ! これで血を止めてください! すぐに人を呼びますから!」
「いい……エステルを、優先し……」
ついに意識が遠のき出したノアリデアートは、去っていくヴァイスの姿さえその目に映すことなく、壁に寄りかかって荒い息を吐く。
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