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第三章 『マルガリータ・エステル・ド・シャトーブラン』
第三章1 『皇帝の婚約者』
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ノアリデアート・エンバース・フォン・アーレンスフォルトは、皇帝の手によって育てられた、皇帝になるためだけに産まれ生きてきた存在だった。それ以外のことは、たぶん、何も知らなかった人なのだと、今なら分かる。
そういう人だからこそ、老皇帝は安心してその座を彼に譲り渡したに違いない。
十数年をかけて、彼を思い通りの皇帝に育て上げたのだから。理性を重んじ完璧主義な彼は、老いた前皇帝を殺すなんていう無駄なことはしない。
そういうわけで、当時年老いて政治を続行できなくなった皇帝は、すんなりとノアリデアートに皇位を譲った。
皇帝のブレーンたちも彼を尊敬し、彼に忠誠を誓った。冷酷で人の心のない暴君ではあっても、成すことは的確で、ほとんど間違いを犯さない、支配者だとか君主という言葉にひどく相応しい人だったから。
尊敬を集め、発言権は強く、求心力もあった。
だけれど恐らく、彼のプライベートに踏み込める人間も、そうしようと思った人間も、いなかったに違いない。
そんな彼でも、自らの皇位を完璧なものにするための努力が必要だった。
高位貴族達が集まって、頻繁に、危険も恐れずに、何度も何度も進言したそれは、不思議な事でもなかった。
「陛下、帝国には皇后が必要です。皇室の血が絶えてはなりません。第二皇子は側妃の子です。奴らに権力を握られてはなりません!」
「すぐに結婚するのでなく、婚約を結ぶだけでも民心は落ち着きます。各勢力も黙るでしょう」
「婚約者の座を望む令嬢は多くいます。ただお選びになるだけでいいのです!」
政略結婚。
自身の立場をより強固なものにするため、どこかの家門と強い関係を取り結ぶ。だけれど、人の助けを乞うことを誰よりも嫌った彼は、この行為自体を嫌悪していたに違いない。
婚姻を結ぶ相手というのは、嫌でもプライベートに踏み込まれるということだ。恋とか愛とか男女の情とか、生きる上で一番無駄だと思っているはずだから、悩んだんだろうと思う。
「こちらに貴族令嬢のリストがあります。一枚抜き取ってくださればいいのです!」
泣きそうな顔までしてしまう貴族達。彼らの気持ちは分かるし、たぶん正しい。エルムライトはまだアメリアと婚約どころか、まだ出会ってすらいないはずだったので、一刻も早く安心したい彼らの逸る想いは、当然のことだろう。
もう何ならリストを出して、そこから一枚引き抜けばいい、とは、なんとも切迫した行為だろうか。ヴァイスに聞いた話ではあるが、その場面を見て見たかった。
彼は暴君だったけど、話の通じない人間ではない。婚約の必要性は理解していた。
そうして、いよいよ追い詰められたノアリデアートは、一枚の紙を抜き取って。
「マルガリータ・エステル・ド・シャトーブラン」
わたしの運命を、その一言で決めてみせた。
公爵令嬢という身分で、父は宰相で、皇帝の婚約者としては確かに最もふさわしかったかもしれない。でも、干渉されるのが嫌なら、むしろ高い身分と名家の女は選ばないはずではないのか。
もしもわたしが政治に口を出して、彼と対立をして、自分の派閥を作って反旗を翻したら、どうするのか。わたしにはその力があるはずで、彼はそういうことが大層嫌いだった。
――それなら、どうして?
どうしてあの時、わたしを選んだの?
〇
皇帝の婚約者に選ばれた。
その消息がわたしの耳に伝わった時、わたしは丁度窓辺に座って本を読んでいた。ヴァイスの報告を聞いたわたしのページをめくる指先に力が入って、本に薄く折り目が付いてしまう。
「……貴方の、言う通りだったのね。陛下は本当に、わたしを選んだんだわ」
「ですから言ったではありませんか。このままではお嬢様は北境に送られて、危険な目に遭います。南方に逃げなかったとしても、北境が危ない場所であることは変わりありません」
「……」
「お嬢様……?」
彼は、どういう顔をしてわたしを選んだのだろうか。
何でもないことのように、適当に、おざなりに、貴族の口を封じるためだけに。わたしの資料をまともに見ることさえなく、わたしの名を口にしたのかもしれない。
ヴァイスの言う通り、この婚約に、わたしの未来に、愛も優しさも訪れないのかもしれない。
だけれど。
けれど、ずっと消えない思い出が、あの日の光が、今もわたしの胸を焦がし続けていた。
面倒事を避けるためだけの婚約者だとしても、構わないと思うくらいに、狂おしいほどに彼の隣に立ちたかった。
それが、わたしの生まれて初めての自分勝手な望みだったのだ。
「……人は変われると思うの」
「逃げないんですか?」
「どこに逃げるっていうの? わたしが結局逃げた先で死んで終わらない確証だってないじゃない。貴方とわたしの二人きりでは、生きていけないわ」
「……お嬢様」
「逃げることは賢明じゃない。かといって断る手段はない。それにわたしは、彼の隣に立ちたいわ、ヴァイス。お願い、わたしを助けてくれる?」
「ええ、もちろんです。お嬢様のお望みとあらば、なんだってしましょう」
「ふふっ。ありがとう、本当に。貴方がいなかったら……わたしきっと、こんなに強くなれなかったわ」
幼い日。
執事長の長男であったヴァイスは、わたしの遊び相手兼従者として選ばれた。今は護衛でもある。人見知りで臆病で、人の視線が気になってばかりのわたしは、彼とさえ最初は打ち解けなかった。
けれどヴァイスは諦めることなく、わたしの隣に座って、そして彼の最大の秘密を打ち明けた。
――彼はこの世界の人間ではない。他の世界から、転生してきたのだと。
最初は、驚いた。でも五歳かそこらだったわたしは、その謎めいた男の子の語る不思議な世界の話が凄く面白くて、あっという間にすんなり受け入れて打ち解けた。
そこから数年後、ノアリデアートと出会った後のわたしに、ヴァイスは沈痛な顔をしながらこれから先の未来の話をしてくれた。
わたしはノアリデアートの婚約者になって、婚約破棄をされてから北境に送られて、活路を見出そうと南方に逃げた先で疫病で命を落とす。
そういう未来が、わたしを待ち受けているらしい。
最初は信じられなかったが、ヴァイスはそれからもたくさんのことを言い当てて見せて、いつからか彼の言葉を疑わなくなった。
きっと、『原作』のわたしは本当に婚約破棄をされて、惨めに命を落としたのだろう。
けれど、違うところがある。
わたしにはヴァイスがいて、わたしは未来を知っている。ヴァイスの知るプライベートなノアリデアートの情報も持っている。
未来を変えて、好きな人と共に在る。そんな夢をかなえる機会が、わたしにあっても良いと思った。
今は、彼にとってのわたしが、ただの『婚約者』という記号に過ぎなくても。ただの面倒なお荷物だと思われていても。
「わたし頑張るわ、ヴァイス。好きになってもらえるように」
「……お嬢様。もう少し自信をお持ちになってください。お嬢様には確かな魅力がございます、誰かの機嫌取りをしなくてもいいんです」
「そう……かしら? そう言ってくれるのはヴァイス、貴方だけよ。ありがとう」
少し自虐気味に、わたしは笑う。
こんなふうに、幼き日の思い出に縋り続けるわたしは、本当に魅力などというものを持っているのだろうか。
沈んでいく陽を見つめながら、わたしは思い出す。
あの人と初めて会った日を。
恋焦がれた、あの瞬間を。
わたしの心をつかんで離さない、あの人の冷たい瞳を。
――出会いは、皇室の開いた茶会の場だった。
そういう人だからこそ、老皇帝は安心してその座を彼に譲り渡したに違いない。
十数年をかけて、彼を思い通りの皇帝に育て上げたのだから。理性を重んじ完璧主義な彼は、老いた前皇帝を殺すなんていう無駄なことはしない。
そういうわけで、当時年老いて政治を続行できなくなった皇帝は、すんなりとノアリデアートに皇位を譲った。
皇帝のブレーンたちも彼を尊敬し、彼に忠誠を誓った。冷酷で人の心のない暴君ではあっても、成すことは的確で、ほとんど間違いを犯さない、支配者だとか君主という言葉にひどく相応しい人だったから。
尊敬を集め、発言権は強く、求心力もあった。
だけれど恐らく、彼のプライベートに踏み込める人間も、そうしようと思った人間も、いなかったに違いない。
そんな彼でも、自らの皇位を完璧なものにするための努力が必要だった。
高位貴族達が集まって、頻繁に、危険も恐れずに、何度も何度も進言したそれは、不思議な事でもなかった。
「陛下、帝国には皇后が必要です。皇室の血が絶えてはなりません。第二皇子は側妃の子です。奴らに権力を握られてはなりません!」
「すぐに結婚するのでなく、婚約を結ぶだけでも民心は落ち着きます。各勢力も黙るでしょう」
「婚約者の座を望む令嬢は多くいます。ただお選びになるだけでいいのです!」
政略結婚。
自身の立場をより強固なものにするため、どこかの家門と強い関係を取り結ぶ。だけれど、人の助けを乞うことを誰よりも嫌った彼は、この行為自体を嫌悪していたに違いない。
婚姻を結ぶ相手というのは、嫌でもプライベートに踏み込まれるということだ。恋とか愛とか男女の情とか、生きる上で一番無駄だと思っているはずだから、悩んだんだろうと思う。
「こちらに貴族令嬢のリストがあります。一枚抜き取ってくださればいいのです!」
泣きそうな顔までしてしまう貴族達。彼らの気持ちは分かるし、たぶん正しい。エルムライトはまだアメリアと婚約どころか、まだ出会ってすらいないはずだったので、一刻も早く安心したい彼らの逸る想いは、当然のことだろう。
もう何ならリストを出して、そこから一枚引き抜けばいい、とは、なんとも切迫した行為だろうか。ヴァイスに聞いた話ではあるが、その場面を見て見たかった。
彼は暴君だったけど、話の通じない人間ではない。婚約の必要性は理解していた。
そうして、いよいよ追い詰められたノアリデアートは、一枚の紙を抜き取って。
「マルガリータ・エステル・ド・シャトーブラン」
わたしの運命を、その一言で決めてみせた。
公爵令嬢という身分で、父は宰相で、皇帝の婚約者としては確かに最もふさわしかったかもしれない。でも、干渉されるのが嫌なら、むしろ高い身分と名家の女は選ばないはずではないのか。
もしもわたしが政治に口を出して、彼と対立をして、自分の派閥を作って反旗を翻したら、どうするのか。わたしにはその力があるはずで、彼はそういうことが大層嫌いだった。
――それなら、どうして?
どうしてあの時、わたしを選んだの?
〇
皇帝の婚約者に選ばれた。
その消息がわたしの耳に伝わった時、わたしは丁度窓辺に座って本を読んでいた。ヴァイスの報告を聞いたわたしのページをめくる指先に力が入って、本に薄く折り目が付いてしまう。
「……貴方の、言う通りだったのね。陛下は本当に、わたしを選んだんだわ」
「ですから言ったではありませんか。このままではお嬢様は北境に送られて、危険な目に遭います。南方に逃げなかったとしても、北境が危ない場所であることは変わりありません」
「……」
「お嬢様……?」
彼は、どういう顔をしてわたしを選んだのだろうか。
何でもないことのように、適当に、おざなりに、貴族の口を封じるためだけに。わたしの資料をまともに見ることさえなく、わたしの名を口にしたのかもしれない。
ヴァイスの言う通り、この婚約に、わたしの未来に、愛も優しさも訪れないのかもしれない。
だけれど。
けれど、ずっと消えない思い出が、あの日の光が、今もわたしの胸を焦がし続けていた。
面倒事を避けるためだけの婚約者だとしても、構わないと思うくらいに、狂おしいほどに彼の隣に立ちたかった。
それが、わたしの生まれて初めての自分勝手な望みだったのだ。
「……人は変われると思うの」
「逃げないんですか?」
「どこに逃げるっていうの? わたしが結局逃げた先で死んで終わらない確証だってないじゃない。貴方とわたしの二人きりでは、生きていけないわ」
「……お嬢様」
「逃げることは賢明じゃない。かといって断る手段はない。それにわたしは、彼の隣に立ちたいわ、ヴァイス。お願い、わたしを助けてくれる?」
「ええ、もちろんです。お嬢様のお望みとあらば、なんだってしましょう」
「ふふっ。ありがとう、本当に。貴方がいなかったら……わたしきっと、こんなに強くなれなかったわ」
幼い日。
執事長の長男であったヴァイスは、わたしの遊び相手兼従者として選ばれた。今は護衛でもある。人見知りで臆病で、人の視線が気になってばかりのわたしは、彼とさえ最初は打ち解けなかった。
けれどヴァイスは諦めることなく、わたしの隣に座って、そして彼の最大の秘密を打ち明けた。
――彼はこの世界の人間ではない。他の世界から、転生してきたのだと。
最初は、驚いた。でも五歳かそこらだったわたしは、その謎めいた男の子の語る不思議な世界の話が凄く面白くて、あっという間にすんなり受け入れて打ち解けた。
そこから数年後、ノアリデアートと出会った後のわたしに、ヴァイスは沈痛な顔をしながらこれから先の未来の話をしてくれた。
わたしはノアリデアートの婚約者になって、婚約破棄をされてから北境に送られて、活路を見出そうと南方に逃げた先で疫病で命を落とす。
そういう未来が、わたしを待ち受けているらしい。
最初は信じられなかったが、ヴァイスはそれからもたくさんのことを言い当てて見せて、いつからか彼の言葉を疑わなくなった。
きっと、『原作』のわたしは本当に婚約破棄をされて、惨めに命を落としたのだろう。
けれど、違うところがある。
わたしにはヴァイスがいて、わたしは未来を知っている。ヴァイスの知るプライベートなノアリデアートの情報も持っている。
未来を変えて、好きな人と共に在る。そんな夢をかなえる機会が、わたしにあっても良いと思った。
今は、彼にとってのわたしが、ただの『婚約者』という記号に過ぎなくても。ただの面倒なお荷物だと思われていても。
「わたし頑張るわ、ヴァイス。好きになってもらえるように」
「……お嬢様。もう少し自信をお持ちになってください。お嬢様には確かな魅力がございます、誰かの機嫌取りをしなくてもいいんです」
「そう……かしら? そう言ってくれるのはヴァイス、貴方だけよ。ありがとう」
少し自虐気味に、わたしは笑う。
こんなふうに、幼き日の思い出に縋り続けるわたしは、本当に魅力などというものを持っているのだろうか。
沈んでいく陽を見つめながら、わたしは思い出す。
あの人と初めて会った日を。
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