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第三章 『マルガリータ・エステル・ド・シャトーブラン』
第三章2 『沈黙の太陽』
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公爵令嬢でありながら、幼き日のマルガリータ・エステル・ド・シャトーブランはひどく臆病で、軟弱者であった。貴族のルールも、厳しい両親の態度も、社交界の恐ろしさも、全部全部、わたしにとっては嫌だった。
それは、わたしが五歳の日。
皇室で開かれる茶会なんてものは、涙が出るくらい行きたくなかった。だけれど、両親は涙を見せたり嫌がらせに屈するわたしを見ると、決まって公爵家としての覚悟が足りないと叱ったので、わたしはそれを彼らに相談することができない。
わたしにとって最も恐ろしかったのは、金銀財宝に光るテラスや人々の喧騒よりも、同い年の貴族の子供たちから送られる審査や排他の意味を含んだ視線の方だった。
公爵家に嫉妬する彼らにとって、いじめても何のデメリットもないわたしに嫌がらせをすることは、いい憂さ晴らしだったに違いない。
そんなわたしは、その日も花園で遊ぶ子供たちの中で案の定孤立した。
「あ、返して……」
「やだね! 返して欲しいならお前のパパにでも頼んでみろよ!」
「まぁ、公爵がこんなことに時間を取られるはずがないわ」
「――愛されていらっしゃらないのね、令嬢」
孤立するだけならば、まだよかった。わたしのお気に入りの髪飾りを強引に取って、少年が走り去っていく。その後ろで、令嬢たちがくすくすと笑っている。
ヴァイスはそもそも皇室の茶会に来る資格がなくて、わたしを守ってくれる人はいない。
いくら嘲笑われても、わたしはただ溢れそうな涙を押さえつけることしかできなかった。
今思えば、父と母はたぶん人を愛することが苦手だったのだと思う。政略結婚で愛はなかったし、二人とも事業と家門のことしか考えない人だった。
北境でも目立たず地道に暮らしている、冷静で現実主義な人たち。親としては失格だが、悪人だったかと言われると首をひねるところがある。
でも当時のわたしにとっては、ただただ苦しいだけの環境だった。
「私達友達じゃないですかぁ。一緒に行きましょうよぉ、ほら、ほら!」
「公爵令嬢だったら、もっと深くまで行けますよねっ!」
「――よしみんな、逃げろ!」
「「「あはははは――!」」」
やいのやいの、という感じで、わたしはいつのまにか花園の奥深くに押し込まれて、その瞬間彼らは逃げるように散って走り去っていった。
みんなに囲まれていたこともあるし、抵抗していたこともあって、わたしはここまでの道を確認していなかった。
道に迷うのは当然のことだ。
迷路のような錯綜した道の中、ぽつん、とひとり佇むわたし。まるで、この世界にたったひとり置き去りにされたような気分に、ずっと我慢してきたものがこみあげてきた。
どうして?
何も悪いことをしていないのに、どうしてわたしはみんなと同じようになれないんだろう? どうして、みんなの輪に入っていけないんだろう。
わたしの何が悪かったんだろう?
「うっ……」
涙を流しながら、当てもなく花園の中を歩く。徐々に暗くなって、気温も下がってきた。けれど、出口は見当もつかない。
出口を見つけるため焦って走って転んだりもして、途端に泥と草にまみれた。誰か人を呼ぼうと叫んでみたが、返事はおろか他の人の声も聞こえなかった。
彼らは、わたしがこんなにも惨めになることを望んでいるんだろうか。
それをして、彼らに何の得があるのだろうか。
ふと、大きめの木を見つけたわたしは、その傍に腰を下ろした。もう、何をする気も起きない。
いっそのことこのままここで、空気や風に混ざるように淡く儚く消えていってしまえたら、どんなに幸せなことか。
あるいはあの空にはばたく鳥のように、自由に飛んでいけたなら。
「うっ……ううう……!」
わたしをがんじがらめに縛るこの場所から永遠に逃れられないと思うと、無性に溢れる涙をこらえることができなかった。
親がいるときは、泣くことが罪であるかのように言われるから、涙さえまともに流すことが出来なくて。
だからこそ、初めて決壊した感情は留まるところを知らなかった。
「――おい」
窒息しそうなほど泣いていたわたしの耳に、ひどく不機嫌で、冷たくて、ぶっきらぼうな声が届いた。
いつの間にか、誰かの影のようなものがわたしを覆っていたのだが、気付かなかったのだ。
見つかってしまった。泣いているところが見られてしまった。
この貴族社会で、弱みを見せれば格好の的になる。もう駄目だ、生きていけない。怖くて顔も上げられないわたしの耳に、相変わらず不機嫌そうなため息が届いた。
「聞こえないのか」
「ッ!」
その威圧的な声に、条件反射でわたしは顔を上げた。涙でくもった視界に、黒髪の男の子の姿が映る。出会ったことのない子供だ。わたしは彼が知らない人であることに安心した。もしも知り合いだったら、わたしはその嘲笑に耐えられなかっただろう。
太陽を背にして立つ、背筋を伸ばした、子供とは思えぬ貫禄を持つ男の子。息を呑むほどの容姿。けれど、氷のように冷たい目をした彼。
その時のわたしは知らなかったのだ。花園のこの場所が、当時皇太子だった彼の秘密基地だったことを。
けれどその目に、公爵令嬢でありながらみっともなくすすり泣くわたしへの嘲笑は映っていなくて、その目の冷淡さがどうしてかその時のわたしには大層心地よかった。
わたしと目が合った彼は何も言わず、ただ少し体を横に向けて、目線を花園の道の一つに向けた。
わたしが同じ場所を見ると、彼はもう一度わたしに目を合わせてから、その方向へ歩き出した。
二度目。ぶつかった視線は無感情なものではなく、何かを語る色をしていた。
――ついてこい。
その瞳に宿る意図を悟ったわたしは、ばっと立ち上がり歩き去る彼の背中についていった。案の定、追い払われることはなかった。彼はわたしを出口に導いてくれているのだ。
心臓が早鐘を打つのを感じる。世界中に聞こえてしまうのではないか、とちょっと考えてしまうくらいに。
乱雑に涙を拭ったわたしは、必死に彼の行く先を追いかけた。彼の歩く速度は大して速くなかったが、先ほど転んだこともあって、わたしはついていくのがやっとだった。
時に小走りになりながら、彼の強い足取りと迷いない佇まいを見つめるけれど、視線の先の彼との距離はどんどん離されていく。
ああ、わたしは誰にも追いつけない。誰とも共に在れない。
また涙がこみあげてきて、そんな自分も情けなくて、わたしは拳を強く握りしめた。
けれど、わたしの涙が流れ落ちようとしたその瞬間、先を歩いていた男の子の足が、ふと止まった。
「――」
彼は振り返ることも、催促をすることもせず、――ただ、その場で立ちどまっていた。
花壇の花を眺める彼は、まるで何かを待っているかのようで。
わたしの心は、その瞬間世界が覆るほどの衝撃に染まった。
彼はわたしが付いていけないのに気が付いて、わたしを、待ってくれている。わたしのために、足を止めてくれている。
わたしを嫌うのではなく、諦めるのでもなく、無視するのでもなく、叱咤するのでもない。
ただ黙って、わたしが先へたどり着くのを待っている。
『わたし』を、尊重している。
それに気づいたことでわたしは力がみなぎってくるのを感じて、小走りでもう一度距離を縮めた。
それから出口までの道のりも、同じことの繰り返しだった。
彼は最後まで一言も喋らなかったが、わたしが付いていけなくなると、決まって足を止めてほかのものに注意を奪われるふりをして待ってくれていた。
言葉での交流はなかったけれど、二人の間にまるで会話が生まれていたかのようで。
同じ年齢くらいだろうけれど、誰よりも頼もしく、誰よりも大きく見えたその背中を、決して忘れないようにじっと見つめた。
赤々とした夕日の光が、彼の身体を包んでいる。その冷たい横顔も、暖かな光の中で和らいでいるかのようで。小さなころのわたしは、まるで彼がこの苦しみと恐怖を切り開いてくれる太陽のように見えた。
わたしの太陽。わたしの光。わたしの希望。
それが、わたしにとっての彼だった。
「――マルガリータ! 貴方一体どこに行っていたの!? ここに居なさいと言ったでしょう?」
そうして、迷宮を抜けたわたしは、出口の先で見慣れた顔を見た。
やれやれと息を吐く父。わたしの肩を掴んで問い詰める母。ああ、わたしのいつもの世界だ。わたしはまた、戻ってきてしまった。
迷宮の中があれほど怖かったのに、今は、あの隔絶された世界から抜け出してしまったことが惜しい。
「あ、そうだ、あの子――」
「何を言っているのマルガリータ、行くわよ。まさかその服装で戻るつもりじゃないでしょう。着替えなくちゃ」
母に手を引かれる中、自分を助けてくれた彼にせめて感謝だけでも伝えようと思って振り返ったけれど、その姿はすでになかった。
沈みかけの夕日の光が、誰もいない花園に降り注ぐ。
その光はいずれ消えてしまうけれど、わたしの中の太陽は、わたしの心の中に刻み込まれていた。
わたしを支える唯一の希望として。
十七年もの間、ずっと。
それは、わたしが五歳の日。
皇室で開かれる茶会なんてものは、涙が出るくらい行きたくなかった。だけれど、両親は涙を見せたり嫌がらせに屈するわたしを見ると、決まって公爵家としての覚悟が足りないと叱ったので、わたしはそれを彼らに相談することができない。
わたしにとって最も恐ろしかったのは、金銀財宝に光るテラスや人々の喧騒よりも、同い年の貴族の子供たちから送られる審査や排他の意味を含んだ視線の方だった。
公爵家に嫉妬する彼らにとって、いじめても何のデメリットもないわたしに嫌がらせをすることは、いい憂さ晴らしだったに違いない。
そんなわたしは、その日も花園で遊ぶ子供たちの中で案の定孤立した。
「あ、返して……」
「やだね! 返して欲しいならお前のパパにでも頼んでみろよ!」
「まぁ、公爵がこんなことに時間を取られるはずがないわ」
「――愛されていらっしゃらないのね、令嬢」
孤立するだけならば、まだよかった。わたしのお気に入りの髪飾りを強引に取って、少年が走り去っていく。その後ろで、令嬢たちがくすくすと笑っている。
ヴァイスはそもそも皇室の茶会に来る資格がなくて、わたしを守ってくれる人はいない。
いくら嘲笑われても、わたしはただ溢れそうな涙を押さえつけることしかできなかった。
今思えば、父と母はたぶん人を愛することが苦手だったのだと思う。政略結婚で愛はなかったし、二人とも事業と家門のことしか考えない人だった。
北境でも目立たず地道に暮らしている、冷静で現実主義な人たち。親としては失格だが、悪人だったかと言われると首をひねるところがある。
でも当時のわたしにとっては、ただただ苦しいだけの環境だった。
「私達友達じゃないですかぁ。一緒に行きましょうよぉ、ほら、ほら!」
「公爵令嬢だったら、もっと深くまで行けますよねっ!」
「――よしみんな、逃げろ!」
「「「あはははは――!」」」
やいのやいの、という感じで、わたしはいつのまにか花園の奥深くに押し込まれて、その瞬間彼らは逃げるように散って走り去っていった。
みんなに囲まれていたこともあるし、抵抗していたこともあって、わたしはここまでの道を確認していなかった。
道に迷うのは当然のことだ。
迷路のような錯綜した道の中、ぽつん、とひとり佇むわたし。まるで、この世界にたったひとり置き去りにされたような気分に、ずっと我慢してきたものがこみあげてきた。
どうして?
何も悪いことをしていないのに、どうしてわたしはみんなと同じようになれないんだろう? どうして、みんなの輪に入っていけないんだろう。
わたしの何が悪かったんだろう?
「うっ……」
涙を流しながら、当てもなく花園の中を歩く。徐々に暗くなって、気温も下がってきた。けれど、出口は見当もつかない。
出口を見つけるため焦って走って転んだりもして、途端に泥と草にまみれた。誰か人を呼ぼうと叫んでみたが、返事はおろか他の人の声も聞こえなかった。
彼らは、わたしがこんなにも惨めになることを望んでいるんだろうか。
それをして、彼らに何の得があるのだろうか。
ふと、大きめの木を見つけたわたしは、その傍に腰を下ろした。もう、何をする気も起きない。
いっそのことこのままここで、空気や風に混ざるように淡く儚く消えていってしまえたら、どんなに幸せなことか。
あるいはあの空にはばたく鳥のように、自由に飛んでいけたなら。
「うっ……ううう……!」
わたしをがんじがらめに縛るこの場所から永遠に逃れられないと思うと、無性に溢れる涙をこらえることができなかった。
親がいるときは、泣くことが罪であるかのように言われるから、涙さえまともに流すことが出来なくて。
だからこそ、初めて決壊した感情は留まるところを知らなかった。
「――おい」
窒息しそうなほど泣いていたわたしの耳に、ひどく不機嫌で、冷たくて、ぶっきらぼうな声が届いた。
いつの間にか、誰かの影のようなものがわたしを覆っていたのだが、気付かなかったのだ。
見つかってしまった。泣いているところが見られてしまった。
この貴族社会で、弱みを見せれば格好の的になる。もう駄目だ、生きていけない。怖くて顔も上げられないわたしの耳に、相変わらず不機嫌そうなため息が届いた。
「聞こえないのか」
「ッ!」
その威圧的な声に、条件反射でわたしは顔を上げた。涙でくもった視界に、黒髪の男の子の姿が映る。出会ったことのない子供だ。わたしは彼が知らない人であることに安心した。もしも知り合いだったら、わたしはその嘲笑に耐えられなかっただろう。
太陽を背にして立つ、背筋を伸ばした、子供とは思えぬ貫禄を持つ男の子。息を呑むほどの容姿。けれど、氷のように冷たい目をした彼。
その時のわたしは知らなかったのだ。花園のこの場所が、当時皇太子だった彼の秘密基地だったことを。
けれどその目に、公爵令嬢でありながらみっともなくすすり泣くわたしへの嘲笑は映っていなくて、その目の冷淡さがどうしてかその時のわたしには大層心地よかった。
わたしと目が合った彼は何も言わず、ただ少し体を横に向けて、目線を花園の道の一つに向けた。
わたしが同じ場所を見ると、彼はもう一度わたしに目を合わせてから、その方向へ歩き出した。
二度目。ぶつかった視線は無感情なものではなく、何かを語る色をしていた。
――ついてこい。
その瞳に宿る意図を悟ったわたしは、ばっと立ち上がり歩き去る彼の背中についていった。案の定、追い払われることはなかった。彼はわたしを出口に導いてくれているのだ。
心臓が早鐘を打つのを感じる。世界中に聞こえてしまうのではないか、とちょっと考えてしまうくらいに。
乱雑に涙を拭ったわたしは、必死に彼の行く先を追いかけた。彼の歩く速度は大して速くなかったが、先ほど転んだこともあって、わたしはついていくのがやっとだった。
時に小走りになりながら、彼の強い足取りと迷いない佇まいを見つめるけれど、視線の先の彼との距離はどんどん離されていく。
ああ、わたしは誰にも追いつけない。誰とも共に在れない。
また涙がこみあげてきて、そんな自分も情けなくて、わたしは拳を強く握りしめた。
けれど、わたしの涙が流れ落ちようとしたその瞬間、先を歩いていた男の子の足が、ふと止まった。
「――」
彼は振り返ることも、催促をすることもせず、――ただ、その場で立ちどまっていた。
花壇の花を眺める彼は、まるで何かを待っているかのようで。
わたしの心は、その瞬間世界が覆るほどの衝撃に染まった。
彼はわたしが付いていけないのに気が付いて、わたしを、待ってくれている。わたしのために、足を止めてくれている。
わたしを嫌うのではなく、諦めるのでもなく、無視するのでもなく、叱咤するのでもない。
ただ黙って、わたしが先へたどり着くのを待っている。
『わたし』を、尊重している。
それに気づいたことでわたしは力がみなぎってくるのを感じて、小走りでもう一度距離を縮めた。
それから出口までの道のりも、同じことの繰り返しだった。
彼は最後まで一言も喋らなかったが、わたしが付いていけなくなると、決まって足を止めてほかのものに注意を奪われるふりをして待ってくれていた。
言葉での交流はなかったけれど、二人の間にまるで会話が生まれていたかのようで。
同じ年齢くらいだろうけれど、誰よりも頼もしく、誰よりも大きく見えたその背中を、決して忘れないようにじっと見つめた。
赤々とした夕日の光が、彼の身体を包んでいる。その冷たい横顔も、暖かな光の中で和らいでいるかのようで。小さなころのわたしは、まるで彼がこの苦しみと恐怖を切り開いてくれる太陽のように見えた。
わたしの太陽。わたしの光。わたしの希望。
それが、わたしにとっての彼だった。
「――マルガリータ! 貴方一体どこに行っていたの!? ここに居なさいと言ったでしょう?」
そうして、迷宮を抜けたわたしは、出口の先で見慣れた顔を見た。
やれやれと息を吐く父。わたしの肩を掴んで問い詰める母。ああ、わたしのいつもの世界だ。わたしはまた、戻ってきてしまった。
迷宮の中があれほど怖かったのに、今は、あの隔絶された世界から抜け出してしまったことが惜しい。
「あ、そうだ、あの子――」
「何を言っているのマルガリータ、行くわよ。まさかその服装で戻るつもりじゃないでしょう。着替えなくちゃ」
母に手を引かれる中、自分を助けてくれた彼にせめて感謝だけでも伝えようと思って振り返ったけれど、その姿はすでになかった。
沈みかけの夕日の光が、誰もいない花園に降り注ぐ。
その光はいずれ消えてしまうけれど、わたしの中の太陽は、わたしの心の中に刻み込まれていた。
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十七年もの間、ずっと。
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