「胸が痛いくらい綺麗な空に」*時間が止まればいいって初めて思った*

放課後、塾の前に行く川沿いの土手。
静かに時間をつぶしていた湊が、そこで出会ったのは、隣の高校に通うサッカー部の司。

会話が得意じゃない湊にとって、司の人懐っこい笑顔と、何気ない優しさは不思議なくらい心地よくて。
ふたりは会えば少しずつ言葉を交わすようになっていく。

けれど――連絡先も知らない。約束もできない。
頼れるのは、ただの“偶然”。

それなのに湊は、気づけば毎日、司のことばかり考えていた。
同じように司にも湊のことばかり浮かんでいる。

「会いたい」
その願いが、二人を少しずつ近づけていく。
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