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第7話
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それから、私達は今後の道のりについて計画を立てる事にした。クリス様は宿屋の主から大きな地図を貰い、それを机に広げている。
「俺の記憶が正しければ、リリーネ子爵家の領地内には母方のおばあさまの別荘兼研究所があるはずなんだ」
「もしかして、クララ様の?」
「そうだ。クララおばあさまだ」
クリス様がここだと右手の指を示した場所は、辺りを山で囲まれている。金色のピンで止められた現在地からは少し離れている。
クララ様はクリス様の母方の祖母にあたり、女性でありながらグランバス公爵家の当主である。当主になる前から魔法の研究をしており、学者としても名高い存在だ。彼女が記した魔術書はトランクの中に入れて持って来ている。
(グランバスの大魔女。私にとっては遠い存在だ)
「クリス様。そこに行けば、私達も匿ってくれるのでしょうか?」
「クララおばあさまは、基本中立というか、目立つのを嫌うというかそんな感じの人だ。ロイナ国との戦争の時も、何もしなかったし。だからロイナ国から狙われているとは考えにくい。向こうからもグランバスの大魔女相手に手出しするのはリスクが高いし」
「成る程……」
「とりあえず、行ってみよう」
「はい」
こうして、私達はベッドで眠りについた。今まで寝ていたベッドより、枕も掛け布団も敷き布団もとても柔らかくて温かい。
(温かい……)
気がつけば、朝まで私はぐっすりと眠る事が出来た。ベッドからゆっくりと起き上がると、クリス様はもうベッドから起きていた。入念にストレッチをして身体をほぐしている。
「おはよう、マリーナ」
「おはようございます。クリス様」
「良く眠れた?」
「はいっ!」
すると部屋の扉をノックする音が聞こえた。クリス様がはいっ。と返事をすると、宿屋の主が朝食を持って部屋に入ってきた。
「2人ともおはよう。朝食どうぞ!」
「ありがとうございます!」
朝食は丸いパンにベーコンとスクランブルエッグにレタスのサラダ。パンの茶色にスクランブルエッグの黄色とトマトソースの赤色など、全体の色味がカラフルでパンとスクランブルエッグは柔らかそうな見た目をしている。
「美味しそう!」
私は思わず目を丸くさせた。こんな朝食食べるのいつぶりだろうか。
宿屋の主が退出し、私達は机に並んだ朝食に目を通して手を合わせてから頂く。
「頂きます!」
「俺の記憶が正しければ、リリーネ子爵家の領地内には母方のおばあさまの別荘兼研究所があるはずなんだ」
「もしかして、クララ様の?」
「そうだ。クララおばあさまだ」
クリス様がここだと右手の指を示した場所は、辺りを山で囲まれている。金色のピンで止められた現在地からは少し離れている。
クララ様はクリス様の母方の祖母にあたり、女性でありながらグランバス公爵家の当主である。当主になる前から魔法の研究をしており、学者としても名高い存在だ。彼女が記した魔術書はトランクの中に入れて持って来ている。
(グランバスの大魔女。私にとっては遠い存在だ)
「クリス様。そこに行けば、私達も匿ってくれるのでしょうか?」
「クララおばあさまは、基本中立というか、目立つのを嫌うというかそんな感じの人だ。ロイナ国との戦争の時も、何もしなかったし。だからロイナ国から狙われているとは考えにくい。向こうからもグランバスの大魔女相手に手出しするのはリスクが高いし」
「成る程……」
「とりあえず、行ってみよう」
「はい」
こうして、私達はベッドで眠りについた。今まで寝ていたベッドより、枕も掛け布団も敷き布団もとても柔らかくて温かい。
(温かい……)
気がつけば、朝まで私はぐっすりと眠る事が出来た。ベッドからゆっくりと起き上がると、クリス様はもうベッドから起きていた。入念にストレッチをして身体をほぐしている。
「おはよう、マリーナ」
「おはようございます。クリス様」
「良く眠れた?」
「はいっ!」
すると部屋の扉をノックする音が聞こえた。クリス様がはいっ。と返事をすると、宿屋の主が朝食を持って部屋に入ってきた。
「2人ともおはよう。朝食どうぞ!」
「ありがとうございます!」
朝食は丸いパンにベーコンとスクランブルエッグにレタスのサラダ。パンの茶色にスクランブルエッグの黄色とトマトソースの赤色など、全体の色味がカラフルでパンとスクランブルエッグは柔らかそうな見た目をしている。
「美味しそう!」
私は思わず目を丸くさせた。こんな朝食食べるのいつぶりだろうか。
宿屋の主が退出し、私達は机に並んだ朝食に目を通して手を合わせてから頂く。
「頂きます!」
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