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暴露

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「「いただきます」」

 この世界にもいただきますとごちそうさまの風習があった

「なにこれ!こんなに厚いのにすっごく柔らかい!しかも味が濃くて!ショウ君?この白いのは何?」

「それは『ごはん』といって、コメを炊いたものです。そのままでも当然おいしいですが、お肉を食べる合間に食べると美味しいですよ?」

 ん~、『定食』にこだわったからごはんが出ちゃったのかな?普段自分だけだから特に疑問に思わなかったけど、こっちの食堂ではパン食だもんね・・・今度考えてみよっと・・・

 ボクの方は一口サイズに切り分けられて焼かれてるから、そのまま箸で食べてるんだけど・・・アイシャさんが不思議そうにこちらを見てる

「ショウ君は器用にその棒で食べるんだね?それはなに?」

「これは箸といって、ボクが生まれた処ではこれで食べてましたね。慣れると色々便利ですよ?」



「「ごちそうさまでした」」

 アイシャさんはあのサイズをぺろりと食べ、変わった切り方だっということでボクのお肉も数枚攫っていき、ごはんもお替りしていた。その際にスキルの意外な使用方法が判明したのは、うれしい誤算だった。

「デザートはどうしますか?」

「デザート?」

「はい、食後に甘いものを・・・そうですね、まだ赤ワインもあることですし、ガトーショコラでいいですか?ボクは・・・レアチーズケーキとベイクドとスフレの小口セットにしよう」

「こ、これは・・・なんてきれいなの・・・」

「アイシャさんには敵いませんよ」

「//////////」

「さぁ、食べましょう」

 レアチーズケーキ・・・途中からフルーツソースをかけて味変したり、ベイクも後半で炙ってみたり、楽しんだ。
 アイシャさんのガトーにも、後半でホイップクリームを追加してみたりした。

「ショウ君は、こんな料理もできないお姉さんを酔わせてどうするつもりなのか(=・ω・=)にゃ~♥?」

 たしかに、あまりお酒に強くなかったようですね。絡み酒ですか?

「どうされたいんですか?」

 逆に弄ってみた

「/////・・・」

 黙り込んじゃったよ・・・ん?

「寝ちゃってるよ・・・ストレスもあるだろうし、今日はボクが色々迷惑もかけちゃったからね」

 アイシャさんをすぐ隣のベッドに収納し、テーブル類を片付けた後、床置きタイプの折り畳みハンモックを取り出して部屋の隅で眠りについた
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