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そして

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「その審判とやら、ワシが努めようじゃないか」

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 ?この場の誰もが凍り付いたように止まったな・・・あぁ出てきちゃならん人が出てきちゃったのね?

「おじさんが審判してくれるの?」

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 やっべ、周りの反応が面白すぎる!

「多そうだよ?少年。が審判をしよう。皆もそれでいいね?
 に来てるのは修練をしに来てる人であって、は関係ないからね」

 そこまで言うと周りの空気が緊張から呆れに切り替わったような感じがして、そのまま模擬戦に進む流れとなった

「それでは、騎士団長と少年の模擬戦を執り行う。
 ルールは先ほど聞いた通り、有効打を3回入れるか、戦闘不能にするか、審判の停止
 だな。それで、獲物はそれでいいのか?」

 セルフィーさんは所謂ロングソードと盾だ。一方僕は木刀だ。

「「はい!」」

「それであ時間無制限一本勝負・・・はじめ!」

 セルフィーさんが縦うぃはんみに構えてこちらの様子を窺ってくるんだけど・・・

「初見の相手で慎重になるのはわかるんですけど、今回は悪手でしたね・・・『身体能力強化』『クイック』『隠密』・・・これで」

 セルフィーさんはミスした。事前情報でボクが魔法を使えることに警戒して初手を護りに入った。
 ここで先手を取ってダッシュからシールドバッシュ等で流れを掴めばよかったのに、待った・・・その間にボクは魔法詠唱の時間をもらえたのだから・・・
 一瞬セルフィーさんの盾の方に動き、身をかわすと隠密魔法で姿を惑わし、身体能力強化+クイック速度上昇でセルフィーさんの背後に回り込んで、首筋に木刀を突きつけると

「審判さん?これは有効打の1回目ですか?それとも・・・」

 審判さんはギョッとしつつも冷静に

「それまで!勝者ショウ!」

 宣言があってもセルフィーさんは何が起こったか理解できてませんでした。
 ここで異議申し立てや不服を言えば・・・そこは流石のセルフィーさんでした。潔く負けを認め

「何が起こったかは説明してもらえるとありがたいが、何をしたかは敢えて聞かない。勿論教えてもらえるならありがたいが」

 などと、若干意味不明な事を言ってたが、勿論説明責任があるから説明したよ?

「とりあえず説明するので、聞きたい方は集まってください。勿論国王陛下も」

 審判を務めてくれた国王陛下には頭が上がりません







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