5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん

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船は進むよ海原を

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「おっと時間もないんだったな。いくぞ皆のもの!」

 宰相家族御一行様は何の疑いもなく乗り込んでいく・・・ソレに続けとギルド関係者と平民も入っていく・・・尻込みしてるのは貴族連中だ。早々に脱落を告げられた三男は

「うるさいうるさい!俺は選ばれたんだ!行くぞ!」

 入っていった・・・

「ま、待てよ!」

 残りの貴族組も入っていった・・・そして

「全員乗り込みましたね?では出港!出発!」

 機械音と共に鋼鉄の船は動き出し・・・ものの数秒で全速力の馬と変わらない速度になり・・・甲板に出てた子供たちは大はしゃぎだ

「これはすごいな・・・これ程のスピードなのに揺れがほとんどない・・・しかもこの大きさ・・・」

 王国一同が乗ったのは・・・プ■メテウスという空母だ・・・そう・・・彼の左手だ・・・そして当然帝国側に迎えにいったのは・・・ダイダ■スである・・・であれば?島で待つのは本体・・・ということになるかもしれない

「さて、これから向かう島には多種族が生活をし、ソコはすでに国家と言えるほどの規模となっています。ソレに関しては宰相閣下は国王陛下から聞き及んでますね?」

「はい。私はその島の全容を確認しつつ、この度の参加者が粗相をしないよう見張る役割・・・と聞いています」

「それだけではありませんよ?」

「は?」

「同時刻帝国側からも出港の連絡がありました。同じような時間で島に到着予定なので、帝国相手にも使節団ということですよ?」

「・・・それは国王様からは何も聞かされてないのですが・・・」

「それは国王様のお考えがあったかどうかは、預かり知らないところです・・・残念ながら」

 どこの国でも宰相の扱いはこうなるのね・・・

「まぁ、何か困ったことがあったら私を頼りなさい。私は帝国側の存在ですから」

「???」

「我は帝国領に棲んでおった【竜】だ。今は訳あって人の姿をしておるがな・・・」

 洒落にならん・・・

「因みに竜の姿に戻ると、この船とほぼ同じサイズだな」

 オワタ・・・

「ま、悪さしなければなんにもしないさ」

 その後はなに事もなく進み・・・ませんでした・・・

「おい!この船の中は宝の山だな!」

 例の三男が・・・艦内の内装調度品や、用途不明の品々を勝手に盗り・・・自分の懐に入れ始めたのだ・・・その中には・・・見るからに危険とわかる・・・赤い円筒形の・・・物があり

「大人しくそれを元の場所に戻せ!他のものならくれてやるから」

 彼女が狼狽していた・・・それに気を良くしたのか

「はっ!さっきまでの威勢はどうしたんだよ!」

 彼は調子に乗ったのだ・・・
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