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第17話 なぜ アンドレ視点(4)
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「そこからならオレを撃てないだろう!? バカめ!! お前達は最後の最後でヘマをしたのだ!!」
屋敷から飛び出したオレは素早く扉を閉め、不規則な動きで門の外を目指す――別動隊が乗っていた、ナルテウス家所有の馬車を目指す!
オレは侯爵様だから知っているんだよ!! 銃の弱点をなぁ!!
((銃は弾を撃ち出し命中させる武器! したがって遮蔽物があると狙えなくなるしっ、こうしてひっきりなしに動くと狙いを定められないんだよっ!))
だからこのようにしておけば、撃たれて動きを止められることはない!
((よし……っ。よし……っっ! ここを脱出し、フィクサスに行くぞ……!!))
隣国には友人が多数いるっ! このまま国境を越えて匿ってもらおう!!
((屋敷も地位も手放す羽目になるが……っ。牢屋よりはマシだ……!))
何もできずに閉じ込められている毎日っ、そんなもの死んでいると同じだ! それだけはっ、絶対に回避する!
((オレよっ! 走れっ! 走れっっ! 走れっっ!!))
門までは、あと20メートルっ。
((急げっ! 急げっ! 急げっ!))
門までは、10メートル。
残り1桁となった!!
((もうすぐだっ! 走れアンドレ!! 楽園への入り口は目の前にあるぞっ!! 走れっっっ!!))
扉が開いてユベール出てきた――ヤツが銃を構えているが、すでに対策済みだ!
そして聡明なオレは、油断などしないっ。すでに充分な距離があっても引き続き不規則な動きを繰り返す! 一切気を緩めない!
だから! 失敗するはずがない!!
9、8、7、6、5、4、3、2、1。確実の残りの距離が縮まってゆき、ついに――
「があ!?」
――ついに門にたどり着いた、その瞬間だった。左の太ももに激痛が走り、オレは顔から地面に激突してしまった。
屋敷から飛び出したオレは素早く扉を閉め、不規則な動きで門の外を目指す――別動隊が乗っていた、ナルテウス家所有の馬車を目指す!
オレは侯爵様だから知っているんだよ!! 銃の弱点をなぁ!!
((銃は弾を撃ち出し命中させる武器! したがって遮蔽物があると狙えなくなるしっ、こうしてひっきりなしに動くと狙いを定められないんだよっ!))
だからこのようにしておけば、撃たれて動きを止められることはない!
((よし……っ。よし……っっ! ここを脱出し、フィクサスに行くぞ……!!))
隣国には友人が多数いるっ! このまま国境を越えて匿ってもらおう!!
((屋敷も地位も手放す羽目になるが……っ。牢屋よりはマシだ……!))
何もできずに閉じ込められている毎日っ、そんなもの死んでいると同じだ! それだけはっ、絶対に回避する!
((オレよっ! 走れっ! 走れっっ! 走れっっ!!))
門までは、あと20メートルっ。
((急げっ! 急げっ! 急げっ!))
門までは、10メートル。
残り1桁となった!!
((もうすぐだっ! 走れアンドレ!! 楽園への入り口は目の前にあるぞっ!! 走れっっっ!!))
扉が開いてユベール出てきた――ヤツが銃を構えているが、すでに対策済みだ!
そして聡明なオレは、油断などしないっ。すでに充分な距離があっても引き続き不規則な動きを繰り返す! 一切気を緩めない!
だから! 失敗するはずがない!!
9、8、7、6、5、4、3、2、1。確実の残りの距離が縮まってゆき、ついに――
「があ!?」
――ついに門にたどり着いた、その瞬間だった。左の太ももに激痛が走り、オレは顔から地面に激突してしまった。
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