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第6話 3日目 計画は完璧、のはず リーエス視点(2)
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「「「「「………………。……………………」」」」」
あたしも、国王も、アメリアも、宰相達も。その場にいる全員が、言葉を失って指輪を見つめる。
ど、どうなってるの……? 今日は、まだ2日目なのに……。なんで9日目の変化が起きてるの……?
((わけ分かんないっ。意味不明!))
だって、あたしが力を奪ったのは一昨日。多分そこでおかしくなり始めて、昨日から完全におかしくなった。進行が始まった。
だから! 今日は絶対に、2日目じゃないといけない!
((なんなのよ……っ。なんなのよ……っっ。こんなふざけたコトになるなんて――って愚痴ってる場合じゃない。急いで対処しないと、聖女の力を疑われちゃう))
国王達は、「「「「「これは……。崩壊9日目の……」」」」」って狼狽え始めてる。このままだと馬車やお金どころじゃなくなる。
「「「「「せっ、聖女様っ! どっ、どうなっているのしょうかっっ!?」」」」」
そんなのこっちだって知らないわよ! いい大人なんだから少しは自分で考えなさいよ! その頭はなんのタメについてんのよ!!
そう怒鳴りたくなる気持ちを抑えて、大急ぎで考える。これを異変と思わせないようにするのは……。思わせないようにするには……。
((えっと……。えっと…………っ。ええっと………………っっっ))
指輪が黒くなったのは全員が見てて、今からじゃ隠せない。昨日みたいにそっくりなモノを作って誤魔化せない。
だったら…………。だったら…………………………。
「あの、ね。こ、これはね……」
「「「「「こ、これは……?」」」」」
「………………………………。…………………………」
「「「「「「??? せいじょ、さま……?」」」」」
「………………………………その指輪が、何かを訴えているように感じるの。感情を読み取ってみるから、貸して」
「「「「「え……? 感情? 指輪に、感情があるのですか……?」」」」」
全員の顔が、キョトンとなる。
ええ、ええ、そうでしょうね。あたしもおんなじよ。自分でも、何を言ってるのか分かんないもん。
「そう、そうなの。この指輪には、感情があるのよ。いいから貸しなさい」
全く分かんないけど、言ったからにはその方向に持って行くしかない。だから国王から指輪を奪い取って両手で握り締め、目を瞑る。
((考えないと……。早く、考えないと……っ。疑われちゃう……っ!))
外は余裕ぶってるけど、中は真逆。服の下は、汗びっしょり。
あたしはかつてないレベルでドキドキしながら、必死に頭を働かせ始めたのでした。
あたしも、国王も、アメリアも、宰相達も。その場にいる全員が、言葉を失って指輪を見つめる。
ど、どうなってるの……? 今日は、まだ2日目なのに……。なんで9日目の変化が起きてるの……?
((わけ分かんないっ。意味不明!))
だって、あたしが力を奪ったのは一昨日。多分そこでおかしくなり始めて、昨日から完全におかしくなった。進行が始まった。
だから! 今日は絶対に、2日目じゃないといけない!
((なんなのよ……っ。なんなのよ……っっ。こんなふざけたコトになるなんて――って愚痴ってる場合じゃない。急いで対処しないと、聖女の力を疑われちゃう))
国王達は、「「「「「これは……。崩壊9日目の……」」」」」って狼狽え始めてる。このままだと馬車やお金どころじゃなくなる。
「「「「「せっ、聖女様っ! どっ、どうなっているのしょうかっっ!?」」」」」
そんなのこっちだって知らないわよ! いい大人なんだから少しは自分で考えなさいよ! その頭はなんのタメについてんのよ!!
そう怒鳴りたくなる気持ちを抑えて、大急ぎで考える。これを異変と思わせないようにするのは……。思わせないようにするには……。
((えっと……。えっと…………っ。ええっと………………っっっ))
指輪が黒くなったのは全員が見てて、今からじゃ隠せない。昨日みたいにそっくりなモノを作って誤魔化せない。
だったら…………。だったら…………………………。
「あの、ね。こ、これはね……」
「「「「「こ、これは……?」」」」」
「………………………………。…………………………」
「「「「「「??? せいじょ、さま……?」」」」」
「………………………………その指輪が、何かを訴えているように感じるの。感情を読み取ってみるから、貸して」
「「「「「え……? 感情? 指輪に、感情があるのですか……?」」」」」
全員の顔が、キョトンとなる。
ええ、ええ、そうでしょうね。あたしもおんなじよ。自分でも、何を言ってるのか分かんないもん。
「そう、そうなの。この指輪には、感情があるのよ。いいから貸しなさい」
全く分かんないけど、言ったからにはその方向に持って行くしかない。だから国王から指輪を奪い取って両手で握り締め、目を瞑る。
((考えないと……。早く、考えないと……っ。疑われちゃう……っ!))
外は余裕ぶってるけど、中は真逆。服の下は、汗びっしょり。
あたしはかつてないレベルでドキドキしながら、必死に頭を働かせ始めたのでした。
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