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3章

42 小さな冒険

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お暇な赤ちゃん キラティア 視点

周りキョロキョロ、ティーちゃんです。

今、ルナママ達と人がいっぱいのところに来ています。
ここどこ?そして、ヒマ!

なら、なにをする?
そう、冒険だ!

というわけで、ルナママ!行ってきまーす!

「ちょと、待ちなさい。」

ガシッ!?

な~に?ぷらんぷらん…

ルナママに襟を掴まれてしまった。

なにやらリリスお姉ちゃんと話してからのようだ。

リリスお姉ちゃんが頷いてから、ルナママが僕に紐を取り付けた。
※迷子予防の紐です。虐待ではありません。byルナール

引っ張られる奴だ…ガクッ…

手綱はリリスお姉ちゃんに握られた。
しかし、暴れる僕を止められるかな?ニヤリ

そんなわけでリリスお姉ちゃんと冒険だ!わーい!

カサカサカサカサ!

「ちょっと!?ティーちゃん待って!」

リリ姉ちゃん早く早く!ぶんぶん

道?に出ると沢山の人がいた。
踏まれそうなので端っこを進むことにした。
しかし、さっきからリリ姉ちゃんに引っ張られて先に進めなかった。がっくし…

ある程度歩き回ったけど、面白いものはなく人しか見えなかった。
つまんない!
そんなわけで戻ろうと思ったら…

「ティーちゃん、お姉ちゃんお手洗いに行くから待ってて」

そう言って、手頃な手すりに紐を括り付けリリ姉ちゃんは走り去った。
※虐待ではありません!!byリリス





…ピコン!ピン!

そうだ!短距離転移!

フッ!

よし、紐抜け出来た!!ヤター!!

僕は自由だー!!

「あーあー!!」

では、出発!!

カサカサカサカサ!!

数分後ー

「ティーちゃん、どこ?」

戻って来てリリスは泣きながらルナのもとに報告に行った。

ごめんなさい。byティー



カサカサ…

リリ姉ちゃんに心の中で謝りつつ、ハイハイしているとスベスベの尻尾があった。
おお!?なにこれ!
硬くてスベスベだ!さわさわ
のっしのっし…
ん?動いている?

「番号札を確認します。」

「ああ、これだ。」

おや?トカゲの人でしたか。
こりゃ失敬!

流石に許可なく人の上に乗るわけにはいかないので僕は離れた。

「それでは予選第1試合始めます。始め!」

おやおや?
いつのまにか白い石の床にいるぞ?

ここどこだろう?

「おい!ガキがいるぞ!」

ん?キョロキョロ…べちん!!

「ぐあー」

なんか当たった?

人が多いから見えないな。
まいっか!

「ガキ!邪魔だ!リングから降りろ」

ヒゲもじゃのおじさんが近づいて来た。



逃げろ~!

カサカサカサカサ…

「待て!コラー!」

わーい!追いかけっこだー!

カサカサカサカサ…

ジャマ!ベシッ!

ベシッベシッベシッ!

僕は障害物を退けていった。

カサカサカサカサ…

おや?周りを大人達に囲まれてしまった。
どうやら僕は追い詰められたようだ。ナンテコッター…

「ガキ!ここは遊び場じゃねぇんだよ!!」

これは怒られるやつかな?





ふわー…

突然埃が舞った。

鼻がムズムズするなー。


クシュン!!ブン!!

「グァー!?」

さっきのおじさんたちはいなくなった。
…あれ~?

「えーと、第1予選突破です。こちらの紙を持って呼ばれたら行って下さい。」

知らないお兄さんに紙を渡された。

どうするんだろう?
わからなかったのでお兄さんをジッと見た。

「えーと…あのお姉さんのところに行ってくれるかな?」

お兄さんの指差す方向にお姉さんがいた。あっちに行くのか。

とりあえずアホ毛で紙を受け取り、お姉さんに紙を渡し連れてこられたのがのがまだ別の場所…

そこには4人の男の人がいた。
3人は防具を着けていて、1人はさっきのお兄さんと同じ格好だった。

何かこっちを指差して言い争ってるけど、大人しく待ってみることにした。



また鼻がムズムズする。

「始め!」

なんか言っている。

クシュン!ブン!

「し、勝者赤ん坊!」

おや?3人消えた。
いや、アホ毛が当たって飛んだか…

さて、面白かったから帰るか!

「この紙をさっきのお姉さん渡してくれるかな?」

むー…仕方ない。

紙を受け取るとまたさっきのお姉さんを見つけ紙を渡したら、付いてくるように言われ、今度は一人で進んでと言われた。



何かあるの?

僕は期待してワクワクしながら進むと…
リアママがいた。

あれ~?

「ティー?」ゴゴゴゴゴ…

やばいリアママは怒っている。
ぐいぐいされる。

リアママは黒い長い棒(剣)を取り出した。
え!?遊んでくれるの?
この棒(剣)はリアママと遊ぶ道具なのだ。

よし、いつも通りハイハイしながらアホ毛をぶつけるぞ~!

「始め!」

お兄さんが何か言った?

「来なさい!」

リアママが開始の言葉を言った。
カサカサカサカサ…ブンブン!

僕はハイハイしながらアホ毛ぶつける。
それをリアママが棒(剣)で止める遊びを最近している。
棒(剣)にアホ毛が当たった時のガキンという音が聞こえて面白いのだ!

ガキン!ガキン!

うん、いい音!
もっともっと鳴らそう!

あっ!?リアママに当てちゃった!てへ!

ごめんなさい。しようとしたら、アホ毛を掴まれ抜かれた。

「ぴ!?」

その瞬間痛みが来た。
アホ毛抜かれるとじんじんして痛いんだよ。泣

僕は後ろに倒れた。
そしたら、リアママに抱っこされぐいぐいされた。
やー!
ぐいぐいは痛くないけどなんか嫌なのだ。

その後、僕はぐいぐいを解放され、ルナママに渡された。
ただいま!

最初の場所に連れて行かれると、リリ姉ちゃんに泣きながら抱っこされた後にぐいぐいされた!やー!ごめんなさい!

リリ姉ちゃんから解放され、ルナママに抱っこされ…またぐいぐいされた。やー!
しかもかなり長い!?

やー!やー!

僕は力尽き寝てしまった。ガクッ…

起きると、くーちゃんが干し芋を食べていた。
いーなー!ルナママに抱っこされていたのでおねだりしたら貰えた。やったー!

ジュパジュパ

おいしい干し芋を口に入れながらお家に帰ったのであった。



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