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5章
72 説明会
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ルナール 視点
シートに収穫物を広げた時に明らかにリリスには危険な物がいくつもあったので、そっちから説明することにした。
よくこんな物を見つけたわね。
「リリスちゃん!ティーちゃん!まずは危険なキノコを説明するわね。まずはこの明らかに毒キノコとわかるキノコよ。」
私は白で黒いドクロマークが描かれているキノコを取り出した。
「これは即死茸、触れるだけで数分後に死ぬキノコよ。もし、触ったら青いの水玉のキノコを探して食べなさい。えーとこれね!」
私はアイテムボックスから乾燥させた青い水玉のキノコを取り出した。
「これは体増茸と言って食べると大抵の毒を消してくれるわ。リリスちゃんには念の為に少しあげるわね。」
私は小分けにした体増茸をリリスにあげた。
「ありがとう。」
「どういたしまして、さあ数が多いから次々いくわよ。」
「はーい!」
「あーい」
「これは煉獄茸食べると燃えて死ぬ、こっちは時死茸食べると自分の時間が止まり永遠に動けなくなるわ、こっちはクズレタケ食べると身体が塵になって死ぬ、こっちは爆散茸…」
ティーの採ったキノコの八割は即死系のキノコだった。ワザと?
まあ、お陰でリリスに危険なキノコを教えることが出来るけどね。
「…以上が即死系のキノコよ!わかった?」
「待って…これがプクプクタケ…よし!わかった!」
リリスはちゃんとキノコの説明と特徴と絵を描いて覚えていた。偉いわ!今度頑張ったご褒美を考えなくちゃね!
先にこの即死系の毒キノコを片付けなきゃ!
誰が触ったら大変だからね。
「あうあー…」
ティーが悲しい顔をして私を見た。
食べたいのねぇ…
「あとでお鍋にして食べさせてあげるから今は我慢しようね。」
リリス達には危険であげられないが、私達とっては珍味だからね。
ティーもそれを感じたのでしょうね。
「…あい。」しゅん…
あら…落ち込んじゃた!よしよし…
私はティーを抱き上げあやしつつ説明に戻った。
「次は薬に使えるキノコの説明ね。まずは…闘争茸ね。
リリスちゃんが干し芋と間違えて食べたキノコよ。
食べると他人の闘いを見たり、自分が闘いたいと思うようになるわ。2時間くらいで効果は切れるから冒険者とかよく服用するみたいよ。」
「これ、ラブリー先生の栄養剤に入ってた?ラブリー先生が捕まる時になんかやる気になってたけど.」
「あれには疲労回復の素材しか使わなかったから入れてないわ。」
「そうなんだ…」
「それはティーちゃんのアホ毛の粉末の所為だと思うわ…たぶん…」
「え!?」
「じゃあ、やっぱりラブリー先生がおかしくなったのはルナお母さんのせいなの?」
あぁ、リリスの心の傷に塩を塗り込んでしまった。
どうしよう…
「落ち着きない!」
私はリリスに抱きつき落ち着かせた。
「あの栄養剤は私もリアも使ったけど問題なかったのよ。
体質で合わないことはあるけど…ラブリーさんの場合は過剰摂取したみたいなのよ…」
「…過剰摂取?」
「決められた量より多く飲むことよ。」
後から面会した時、本人に聞いたら説明書きを読まず錠剤の瓶を一気飲みしたそうだ。どこまで抜けているのよ!とあの時は叱ったわ。
「…ラブリー先生…」はぁ…
リリスは先程とは一変し呆れ顔になっていた。
「疑ってごめんなさい。」
「いいわよ。気にしないから…じゃあ次の説明ね。」
「うん!」
私は残りの材料の説明をしていった。
「あとは普通に食べられるキノコよ!形と色を覚えていれば間違わないと思うわ。」
「ルナお母さん!ありがとう!」
「どういたしまして!」ナデナデ
本当にこの子は苦労してしまうわね。
やはり、一度は伯父さんの所に行った方がいいかしら?
でも、父が…
まだ、時間はあるし母やリアに話してから決めるか…
考え込んでいる時間はないわね。早く料理の準備をしないとリア達が帰って来てしまうわ。
さて、何を作ろうかしら?
シートに収穫物を広げた時に明らかにリリスには危険な物がいくつもあったので、そっちから説明することにした。
よくこんな物を見つけたわね。
「リリスちゃん!ティーちゃん!まずは危険なキノコを説明するわね。まずはこの明らかに毒キノコとわかるキノコよ。」
私は白で黒いドクロマークが描かれているキノコを取り出した。
「これは即死茸、触れるだけで数分後に死ぬキノコよ。もし、触ったら青いの水玉のキノコを探して食べなさい。えーとこれね!」
私はアイテムボックスから乾燥させた青い水玉のキノコを取り出した。
「これは体増茸と言って食べると大抵の毒を消してくれるわ。リリスちゃんには念の為に少しあげるわね。」
私は小分けにした体増茸をリリスにあげた。
「ありがとう。」
「どういたしまして、さあ数が多いから次々いくわよ。」
「はーい!」
「あーい」
「これは煉獄茸食べると燃えて死ぬ、こっちは時死茸食べると自分の時間が止まり永遠に動けなくなるわ、こっちはクズレタケ食べると身体が塵になって死ぬ、こっちは爆散茸…」
ティーの採ったキノコの八割は即死系のキノコだった。ワザと?
まあ、お陰でリリスに危険なキノコを教えることが出来るけどね。
「…以上が即死系のキノコよ!わかった?」
「待って…これがプクプクタケ…よし!わかった!」
リリスはちゃんとキノコの説明と特徴と絵を描いて覚えていた。偉いわ!今度頑張ったご褒美を考えなくちゃね!
先にこの即死系の毒キノコを片付けなきゃ!
誰が触ったら大変だからね。
「あうあー…」
ティーが悲しい顔をして私を見た。
食べたいのねぇ…
「あとでお鍋にして食べさせてあげるから今は我慢しようね。」
リリス達には危険であげられないが、私達とっては珍味だからね。
ティーもそれを感じたのでしょうね。
「…あい。」しゅん…
あら…落ち込んじゃた!よしよし…
私はティーを抱き上げあやしつつ説明に戻った。
「次は薬に使えるキノコの説明ね。まずは…闘争茸ね。
リリスちゃんが干し芋と間違えて食べたキノコよ。
食べると他人の闘いを見たり、自分が闘いたいと思うようになるわ。2時間くらいで効果は切れるから冒険者とかよく服用するみたいよ。」
「これ、ラブリー先生の栄養剤に入ってた?ラブリー先生が捕まる時になんかやる気になってたけど.」
「あれには疲労回復の素材しか使わなかったから入れてないわ。」
「そうなんだ…」
「それはティーちゃんのアホ毛の粉末の所為だと思うわ…たぶん…」
「え!?」
「じゃあ、やっぱりラブリー先生がおかしくなったのはルナお母さんのせいなの?」
あぁ、リリスの心の傷に塩を塗り込んでしまった。
どうしよう…
「落ち着きない!」
私はリリスに抱きつき落ち着かせた。
「あの栄養剤は私もリアも使ったけど問題なかったのよ。
体質で合わないことはあるけど…ラブリーさんの場合は過剰摂取したみたいなのよ…」
「…過剰摂取?」
「決められた量より多く飲むことよ。」
後から面会した時、本人に聞いたら説明書きを読まず錠剤の瓶を一気飲みしたそうだ。どこまで抜けているのよ!とあの時は叱ったわ。
「…ラブリー先生…」はぁ…
リリスは先程とは一変し呆れ顔になっていた。
「疑ってごめんなさい。」
「いいわよ。気にしないから…じゃあ次の説明ね。」
「うん!」
私は残りの材料の説明をしていった。
「あとは普通に食べられるキノコよ!形と色を覚えていれば間違わないと思うわ。」
「ルナお母さん!ありがとう!」
「どういたしまして!」ナデナデ
本当にこの子は苦労してしまうわね。
やはり、一度は伯父さんの所に行った方がいいかしら?
でも、父が…
まだ、時間はあるし母やリアに話してから決めるか…
考え込んでいる時間はないわね。早く料理の準備をしないとリア達が帰って来てしまうわ。
さて、何を作ろうかしら?
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