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7章

88 絵本と空腹

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キラティア 視点

みんなでお風呂!
ゴシゴシ洗われくすぐったいティーちゃんです。

今日はリアママに抱かれて大きいお風呂に浸かっている。
足が伸ばせて寝ちゃいそう…(がに股)

もう上がるのか…ほや~
おっ!今日はウサさんの毛皮だ!
もふもふで大好きだ!

くーちゃんもお揃いだね!
さあ!遊びに行こう!

ガシャン!

「大人しく待っていてね!」

…残念!冒険は始まらなかった。

「うーうー!」

おもちゃ箱の本?
あったっけ?
くーちゃんに言われるままに柵の外のおもちゃ箱をアホ毛でごそごそ探すと見たことない本が出て来た。

ばーばが貰ったの?
ふーん。
中身は絵本だね!

うさぎさんが2匹冒険する話かな?
…字が読めない…ぐすん…

トントン…
くーちゃん…慰めてくれるの?

コクコク…

でも、くーちゃんも読めないじゃん!

そうだった!って…まぁ、絵だけで楽しもう!

ペラ!

うさぎさんが2匹いて、タネを持ってるね。

ペラ!

それを埋めてジョウロで水をかけてる。

ペラ!

すごい成長してる!雲を突き刺してる!
くーちゃんこれすごいね!

ペラ!

うさぎさん達が登ってる。薄い葉っぱに飛び移ってる!?
うさぎさんすごい!

ペラ!

え!?雲の上にお家がある!?
うさぎさん達も普通に雲の上に立ってる。
この雲乗れるの?お家どうやって建てたの?
そして、うさぎさんはどうやってこの硬い雲を突破したのか謎だ…

次?わかった。

ペラ!

おばあさんかな?
僕たちのばーばよりシワシワだね!
うさぎさんがだきあってる!
可愛いね!
くーちゃんもしたいの?
後でね!今絵本見てるから!

じゃあ次ね!

ペラ!

おばあさんが包丁持ってうさぎさんを食べようとしてる!?
うさぎさん危ない!

バタンッ!

ん?誰かな?
なんか来た!ルナママかな?暗くてよく見えないけどツノがあって虫みたい!
虫…逃げたいけど、くーちゃんいるし…

プルプル…

くーちゃんも震えている!?
僕も虫怖いよ。

プルプル…

顔取れた!!

あっ!ルナママだった。ホッ!

絵本見てるのに取られた。
むぅ~!

何処で手に入れたか?
くーちゃんがばーばと言ってたね。

「ばーば!」

くーちゃんはばーば言えるんだ。すごいね!

ルナママが絵本を読み始めちゃったね。
ボール遊びしよっか!
えーと…ボールは…ごそごそ!
あった!

「ティーちゃんとクリスちゃん。ママはちょっと作業するからいい子で遊んでいてね。」

絵本返して欲しいけど仕方ない。
くーちゃん遊ぼ!

ボールをポイッ!
ポイッ!ポイッ!…飽きた!

次なにしようか。

ジュパジュパ…

くーちゃんはアホ毛をしゃぶってる。
僕もしゃぶりたいから抜いて!

プチッ!

あんがと!
ジュパジュパ…

ジュパジュパ…

ふぅ…おいしい。

暇だね。くーちゃん僕に乗る?

コクコク!

じゃ!乗って!

動いて?わかった!

「お待たせ、おやつにしようか…な?」

おやつ!?食べる食べる!

タタタタタタタタ…

ルナママ!おやつおやつ!グイグイ!

え!?なんで離れるの!

そこにいて?むぅ~…

くーちゃんじっとして!危ないよ!

…まだ?

ルナママがくーちゃんを下ろしクッキーをくれた!
あーん!パクッ!うまうま!もぐもぐ…

くーちゃんおいしい?

「う・ま!」

そうだね!

さて、もう一枚…

フッ!

クッキーに手を伸ばそうとした矢先ルナママに抱かれていた。
え!?
な~に?ルナママ?
リリ姉ちゃんだ!お帰り!

「ティーちゃん!ねんねよ。」

え!?ねんね!やー!ぶんぶん!
クッキー食べてたもん!やー!

「寝んね、寝んね」ポンポン

「やー!寝ん…ね…スヤー」

僕は眠りの誘惑に負けてしまった…クッキーもっと食べたか…た…
…スヤー





むにゃ~…

パチッ!

あ!リアママだ!
ルナママがくーちゃん抱いて、リアママに怒られてるね!

ペロペロ!

やぁ、うさぎさん!何かようかな?
おいしいから舐めさせて?
残念だけど僕は食べ物ではないのだよ!
これで我慢してくれないかな?

プチッ!

僕はアホ毛を抜きうさぎさんにあげた。

喜んでくれてなによりだ。
友達になって欲しい?
いいよ。名前は?
ププ?
じゃあお友達!にぎっ!

パァーッ!

「ティーちゃんが魔獣と契約してるわ!」

「いや、仮契約よ!このシュガーラビットに紋章がないもの。」

「本契約に近い仮契約ね。凄いわ!ティーちゃんは将来サモナーかしら?」

「こら!話を逸らさないの!全くルナは…」

じゃあププちゃんよろしくね!

「ププ!」

くーちゃん!おいでおいで!
僕の友達のププちゃん!噛まないでね!

くーちゃんも友達欲しいの?
ププちゃんじゃダメ?ププちゃんは僕の友達だから、くーちゃんの友達が欲しいと…今は無理だね。

じゃあ、今度リアママに着いて行ったら?
リアママとお出かけすると飲み物いっぱいいるから!

今はププちゃん触らせて!
さわさわ…

リリ姉ちゃんだ!
えっと…お帰り?
寝る前にいたから出かけていたのかわからない。

「このうさぎはなに?」

「プ…プ」

「ププちゃんでいいの?」

そうそう!コクコク…

「ププちゃんよろしくね。」

「ププ!」

誰かって?僕達のお姉ちゃんだよ!

少しププちゃんと遊んでいたら、外が暗くなって来た。
ププちゃんお外暗くなって来たよ。
うちに泊まる?

お家な全くがいるから帰る?わかった。

リリ姉ちゃん!ププちゃん帰るって、ドア開けて!

「ティーちゃん外行きたいの?くらいからダメだよ。違う?ププちゃんを出すの?あぁ、帰るのか!」

リリ姉ちゃんに伝わった。
喋れると伝わるの早いね!

じゃあね!ププちゃん!気をつけて帰ってね!バイバイ!



それから少し間、僕らはお腹を空かせてルナママを待つことにした。

おなかすいた。ぐ~!

泣いちゃうよ?

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