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7章

94 キノコ講義

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キラティア 視点

ルナママはシートを広げその上に採れた山菜を並べていた。

「ティーちゃん、ここに採れたものを並べて。」

よし!待ってました!僕の成果を見せよう!
僕はカゴをひっくり返し中身を出した。ドヤー!
いっぱい採れたでしょ!どうどう?

おっとこの輝きキノコは持っておこう。
ルナママにこの輝きキノコはおいしいから最後にあげて喜んでもらおう!
僕はルナママに気付かれないように輝きキノコだけ急いで服の中には入れた。

「ティーちゃんは即死系の毒キノコを沢山採ったわね。すごいわね。」ナデナデ…

どうやら輝きキノコの存在はバレなかったようだ。
しかし、僕の採ったキノコはほとんど毒キノコだったのか…
でも、毒キノコってこんなにおいしいかったからまた採りたい。

それからルナママから採ったキノコの説明を受けた。
とりあえず、リリ姉ちゃんとくーちゃんとププにはあげたらダメなことがわかった。気を付けます。

ルナママの毒キノコの説明が終わったので、僕は毒キノコを片付けてゆっくりと毒キノコを吟味しようと、毒キノコに手を伸ばそうとした時。

「ティーちゃん?これ片付けるね。」

全ての毒キノコがルナママに取り上げられた!がーん!

せっかくおやつにしようと思ったのに…

「あとでキノコ鍋にしてあげるから待っててね。」

え!?鍋にしてくれるの?
生よりそっちの方がおいしそう…
でも…

僕が葛藤している間にルナママに抱かれ頭を撫でられた。
まいっか!キノコ鍋で!

そんなわけで鍋を待つことにした。

ルナママの採ったキノコはお薬になるキノコや葉っぱらしい、リリ姉ちゃんがルナママが言っている事を必死で書いてる。よし僕もせっかくだし覚えよう。
じー!

「あら?ティーちゃんも勉強?偉いわね。頑張ってね!」

うん、頑張る!
でも、リリ姉ちゃんみたいに書くものが欲しい…
ん~プチッ!
僕はアホ毛を抜き、両手に持ちガリガリと地面にミミズ文字を書き出した。

毒キノコは…

「ふふ、書いて覚えようとしているのかしらね。こんど文字を教えてあげるからね。」ナデナデ…

褒められた!頑張る!

途中でルナママとリリ姉ちゃんがケンカになったけどすぐ仲直りしたみたいだ。ケンカはめっ!

その後、ルナママの説明は再開して、僕はミミズ文字で頑張って書いた。ふぅ…

「今日収穫した物のお勉強は終わりよ!お疲れ様。」

楽しかった!ありがとう!

リリ姉ちゃんはルナママのお手伝いかな?
僕はくーちゃんが帰ってくるまでププちゃんと遊ぶかな?
ププちゃん?僕の身体の匂い嗅いでるけどとうしたの?
おいしい匂い?あぁ、これね。
ジャーン!輝くキノコ!
すごくおいしいんだよ!!

「ティーちゃん?何持ってるのかな?へ?」

ルナママが来てしまった。でもなんか驚いているね?

「ティーちゃん…それママに頂戴!」

「…やー!」

これはププちゃんにあげるからやー!

「じゃあ、この干し芋と交換して?」

…ププちゃん…干し芋でいい?いいの?
わかった!

「…あい!」

僕はキノコと干し芋を交換した。
ルナママはすごく喜んでいた。そういえばもう一本あるんだ!
ルナママには黙っておこう。
ププちゃん食べたかったの?
落ち込まないで!
もう一本あるから!はい!

ププちゃんはキノコを見て喜びキノコを食べ始めた。

おいしいのね!よかった。

ププちゃんは夢中で輝くキノコを食べている。よく噛んでお食べ!
ナデナデ…

今度キノコを育てられないか絵本で調べてみようかな?
出来たらママ達と食べよう!

僕はキノコ栽培計画を考え始めた。

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