それって食べ物ですか？いいえ飲み物です。

7章

95 壁.…つ)ゴフッ

キラティア　視点

お！リアママとくーちゃんだ！
おかえり！カサカサ…

リアママがくーちゃんと黒い物体を抱いて帰って来た。

くーちゃん楽しかった？
魔獣と契約したの！？すごいね！
この子か…ドラゴン？

なんと、黒い物体はドラゴンでくーちゃんの契約獣らしい。

『バゥブゥ！』

僕が誰だって？
僕はティーちゃん！くーちゃんの妹だ！
ルナママがくーちゃんの方が少しお姉ちゃんって言ってたから間違いない！

くーちゃんこの子の名前は？
ウーダ君ね！君？男の子？
？？？
女の子じゃん！ほら！
脚を開かせると、ウーダ君には男の象徴がなかった。

『！？』

ウーダ君…ウーダちゃんは股を何度を見て泣いていた。
よくわからないけどそっとしておこう…

「ティーちゃんたち！今日は柵がないから風呂桶で遊んでいてね！」

急にリアママに僕たちは風呂桶にいう名の部屋に入れられた。
あまりに突然だった為にくーちゃんは暴れ始めた。

「まーまー！！」

くーちゃん落ち着いて！ナデナデ…

「うぅ…」

落ち着いた？
いつものくーちゃんに戻って来た。

はい！干し芋！
これ食べて落ち着いて！

僕は懐から取り出したおやつ袋から干し芋を取り出しくーちゃんに渡した。

ププちゃんは干し芋食べる？はい！どうぞ！
お礼に砂糖いるかって？
今出されると、この中が砂糖だらけになるから出たらでいいよ！

ルナママが喜ぶ事だけどこの狭い中でされると困る。

さて、僕も干し芋を食べよう！
もきゅもきゅ…

ウーダちゃんもどーぞ！
まぁ、干し芋食べて元気出してね！ポンポン！

ウーダちゃんは最初は警戒していたが匂いも嗅いでから食べ始めた。

もきゅもきゅもきゅもきゅ…
甘くてしあわせ！

あら？もう無いのか…

おやつ袋の干し芋は人数が増えた為、空になってしまった。

仕方ない遊ぼうか？
おもちゃはボールだけか…無理！

毛皮服の中を探ったがボールしか出てこなかった。

いつもならこれでいいけど、今はあまり動けない風呂桶の中だ。
僕らの同じ大きさのウーダちゃんがいるからよけい狭い。
なので遊べない。

さて、くーちゃんどうする？くーちゃん？
あー…オムツ交換ね。

干し芋を食べたからかくーちゃんはオムツ交換が必要になったようだ。

「まっま！」

僕はママ呼んだ！
だが来ない。

「まっま！！」

もう一回言った！
だが来ない…

くーちゃん…ごめん、ママ達はまだ来ないみたい…

くーちゃんはオムツが濡れるのが大嫌いなのだ。
来ないと…

「うぇーん！」

泣き出してしまうのだ。

なんか足が冷たい…
あー！？
くーちゃんのオムツから漏れてる！！
もしかして、リアママがした？

ププちゃんは僕の頭に乗って！ピョン！
んーと…壁を登れないかな？でも、壁に張り付いた方がまだマシだからくーちゃんも壁側に来て！

僕はくーちゃんを水溜りから離そうとくーちゃん達を移動させた。

スクッ！

「お待たせ！準備出来たから出してあげるね。ごめんね！」

ルナママがやっと来た！早く出して、くーちゃんのオムツも替えて！

「リア！リリスちゃん！見て！2人が立ってるわよ！」

「本当！」

「見せて見せて！」

ん？ホントだ！立ってる！
でも、今はそれより外に出して出して！！

それから全員脱出し、くーちゃんと僕は着替えされられた。
ねずみさんの服ではなくふつうのベビー服でした。
くーちゃん…諦めよ！すがっても毛皮の服はないの！ぐすん…
僕もくーちゃんも毛皮の服がお気に入りだからね。つらい！

今、僕たちの前には料理が並んでいるが、キノコ鍋はまだカマドにあった。あれが食べたいのに…
お芋も栗もおいしいよ。でも…匂いがそそるの…
ルナママ…お願い！お鍋食べたいの…じー…
まだダメみたいです。

さて、栗とお芋を食べよう。
もぐもぐもぐもぐ…

いつもと違うおいしさ…
今回のはちょっぴり青臭い…
もぐもぐもぐもぐ…ごっくん！

ママたちがなにかを見ていた。
そこには大きなくまさんが引きずられながら近付いて来た。