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7章

96 実食

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キラティア 視点

大きなくまさんはどんどん僕達の方へ進んで来た。

ププちゃんもウーダちゃんは怖がっているね。
震えなくても大丈夫だよ!多分くまさんは死んでるよ!

死体の匂いがするからね。料理にすると美味しくけど、死体ままでは美味しくないので飲みたくないのだ。
なんというかお酢をそのまま飲んでる味なんだよね。

くーちゃん?うんそうだね。あれはおじじだね!

僕達にはその正体には気付いていた。

「なんじゃリア達か!」

大きなくまさんが止まると、くまさんの下からおじじが出てきた。

「う!おじじ!おじじ!!」

くーちゃんはおじじに抱っこをせがんだ。
くーちゃんはおじじ好きだよね。

僕?…僕は好きなのは、ばーばだね~!
ナデナデがルナママと同じで落ち着くの。
じーじは…

ー過去の回想ー

「ティーちゃん!!」スリスリスリスリ…

「ぎゃーー!!」スカスカスカスカ…

「ははは!ティーちゃんは元気じゃのう!」スリスリスリスリ…

「アーーー!!」ペシペシペシペシ…

ー回想終わりー

ぶるっ!

嫌なことを思い出した。
スリスリなければ好き…遊ぶと面白い!
でも、スリスリは嫌…

「おじじだ!」

リリ姉ちゃんもやっとおじじだと気付きたみたいだね。

おじじ!タタタタ…

くーちゃんは我慢できなくなり自らの手足でおじじに近付いた。
僕も続くぞ!!

「なんだ!抱っこか?よしよし!」

さすがおじじ!3人抱き上げても余裕そうだ。

「わー高い!」

「うっう~!!」

結局ププちゃんとウーダちゃんは逃げてしまった。
おじじは優しいのにねぇ?

「そうそう、お義父さんよかったら毒鍋食べます?いっぱい猛毒キノコが入ってますよ!」

やっとお鍋が食べられる!やった!!
はやくはやく!ぶんぶん!

僕は喜びのあまりアホ毛を振った。

「ティーも楽しみなのかのう?」

うん楽しみ!匂いだけでお芋いっぱい食べれた!

出てきたのはまさに毒鍋と分かる紫の色の汁物だった。
湯気も紫のドクロっぽいのが出てて面白い。

パクッ!

もきゅもきゅ…

おいしい…
全身に程よい刺激がありつつとろけるような食感、何よりお肉やお魚のような旨味が次々とお口の中で広がっておいしい。

ぷふぅ~!

満足…ごちそうさまでした。

「あれ?ティーちゃんの髪が紫になってる!大丈夫なの?」

「あら?本当ね。毒を食べたからポイズンティーちゃんかしら?」

「はははは!!ティーちゃんは面白いのう。」

髪の毛?紫?

僕はアホ毛を伸ばして見えるところまで持ってきた。

ホントだ!?

「何が出来るのかしら?毒だから…ティー!この葉っぱ握って見て!」

「あーい!」にぎっ!サラサラサラ…

僕はリアママが出した葉っぱを掴むと葉っぱはくずれた。

「なるほどのう。全身毒か!」

「ティーちゃん少し毒を頂戴ね!」

はいはい!む~…
アホ毛に力を入れるとポタポタ紫の液体が出てきた!

そのあとルナママに抱かれていたら寝てしまった。
起きるとおじじはおらず、ママたちと一緒にベッドに寝ていた。
最近肩まで伸びてきた髪の毛が紫なのに気付いた…

「うぇーん。うぇーん。」

おや?くーちゃんが泣いてる?
くーちゃん今から行くよ!

と思ったが紫の髪が目に入った。

あ!?毒のままだった!うっかり!

僕は手を口に入れ毒を飲み出した。

ゴキュゴキュゴキュゴキュ…

髪の毛が元の金髪に戻った。

これでくーちゃん所に行けるけど、オムツだったら二度手間だなぁ…
よし!リアママを起こそう!

僕は寝ているリアママに近付き叩いた。

リアママ!くーちゃん泣いてるよ!起きて!ペシペシ!

「ティー?どうしたの?」

よし、リアママが起きた!
あのね、くーちゃん泣いてるよ!

リアママはくーちゃんの泣き声を確認してくーちゃんのもとに向かった。

静かになったので僕はルナママの腕の中に潜り込み目を瞑った。

では、改めておやすみ…すやー…

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