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8章
113 神召喚
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マリ 視点
私はリンクス聖国に着き入国の手続きをしていると部長と副部長が現れた。
まさかこんなに早く会うとは思わなかった。
本来なら都市で情報を集め会っても安全と判断したら名乗り出るつもりだった。
部長の自慢話では国の戦力となる人物には呪印を付けおり、新顔がいればすぐに情報が手に入るらしい。
つまり私がこの都市に足を踏み入れた時から部長達に監視をされていたようだ。
最早部長は悪というイメージしか湧かなかった。
結局、私は他の部員の事を聞くと野木沢君は見つかったが、私の親友の美咲ちゃんと1年下の佐々木君がまだ見つかっていないらしい。
それを聞いて私は出国しようとしたが部長と副部長に強引に止められサモエドさんの所に戻れなくなった。
サモエドさん…ごめんなさい。
私はそれから3年間、リンクス聖国で勇者として働いた。
主に回復魔法を使えることから補助要員として怪我した兵士の治療やミイラになった部長の治療に費やした。
そんなある日、回復してきた部長に呼ばれ謁見の間に呼ばれた。
前王が亡くなり信頼を得た部長が国王なって国を支配していた時に使われていた部屋だ。
今は別の部屋を副部長が謁見の間として使っているので私は部長の間と呼んでいる。
この部屋では女は言葉を発す事が魔法で禁じられており、私は声を出す事は出来ない。
理由は襲っても騒がれないだと思う。
部屋に入ると神官や各国の勇者が数人いた。
神官は高位になるほど豪華な装飾と太っている。
それを見るとよくある腐敗した宗教だと思える。
「マリちゃん!よく来た!世界樹の捜索隊が珍しく物を見つけたから見せてあげようと思って呼んだ!」
部長の今の言葉に内心驚いたが表面上は興味がない振りをした。
まさか神族と知識族の決別の原因と関わろうとするなんてここにいる人達は頭おかしいとしか思えなかった。
もし、神族を怒らせる事になったら知識族が排除する動きになるかもしれないに本当に何やってんだと思う。
そういえばこの間、1年かけて作らせた飛行艇を飛行式で突然のゲリラ豪雨で墜落して相当荒れたな…
相当な投資をしていたらしく、責任者は即刻打ち首にして関係者は強制労働施設に送ったと噂で聞いた。
本当、暴君だなぁ…
部長の間の中央に冒険者のような男が跪いていた。
勇者なら鎧を着ているので軽装備な所を見ると冒険者かなと思った。
「さっそく見せてくれ!」
私が何か言う前に部長は男に指示を出した。
男は紺色の布を被せた台を出し布を取った。
すると、虹色の光沢がある石が現れた。
「ほう、これはなんだ。」
「これは水の精霊王が住む水殿と呼ばれる場所に大切に保管されていた魔石です。」
「つまり精霊石ということか?」
「それは…」
男ははっきり言わない。
それはそうだ、魔石と言ったのに部長が精霊石と思い込んだのだ。下手に否定したら首が飛ぶと思っているのだろう。
「陛下!発言してもよろしいでしょうか?」
「?許可する!」
言葉を発したのは最も太ってる神官長だった。
勇者教とかいう胡散臭い宗教のお偉いさんである。
何か裏がある気がする。
「これは…間違いなく神気石です。」
ん?何かスキルでも使ったのかしら?
それとも知識として知っている?
「神気石?なんだそれは?」
「神気石は神から取れる魔石と言われております。これがあれば神が召喚出来るかもしれません。虹色なのは上位神の持つ色の表れです。」
「なんだと!だとすれば俺の身体が治るかもしれないのか!」
「恐らく…」
何、言い切っているのこの人!
下手したら神様と戦争になるよ!
「良し!今すぐしろ!神が召喚されたら俺が呪印で奴隷にしてやる!」
部長はミイラになって全ての力を失ったけど、神に一度治療してもらい呪印や魔法がまた使えるようになったらしい。
その神は部長を治療して消滅したみたいだけど…
「賜りました。」
神官達はいそいそと部屋を出て行き複数の神官を引き連れ戻り、魔法陣を描きそれを囲むように配置についた。
そして、詠唱を始めた。
すると魔法陣の中央の置かれた神気石が光り出し辺り一帯が光に包まれた。
私はリンクス聖国に着き入国の手続きをしていると部長と副部長が現れた。
まさかこんなに早く会うとは思わなかった。
本来なら都市で情報を集め会っても安全と判断したら名乗り出るつもりだった。
部長の自慢話では国の戦力となる人物には呪印を付けおり、新顔がいればすぐに情報が手に入るらしい。
つまり私がこの都市に足を踏み入れた時から部長達に監視をされていたようだ。
最早部長は悪というイメージしか湧かなかった。
結局、私は他の部員の事を聞くと野木沢君は見つかったが、私の親友の美咲ちゃんと1年下の佐々木君がまだ見つかっていないらしい。
それを聞いて私は出国しようとしたが部長と副部長に強引に止められサモエドさんの所に戻れなくなった。
サモエドさん…ごめんなさい。
私はそれから3年間、リンクス聖国で勇者として働いた。
主に回復魔法を使えることから補助要員として怪我した兵士の治療やミイラになった部長の治療に費やした。
そんなある日、回復してきた部長に呼ばれ謁見の間に呼ばれた。
前王が亡くなり信頼を得た部長が国王なって国を支配していた時に使われていた部屋だ。
今は別の部屋を副部長が謁見の間として使っているので私は部長の間と呼んでいる。
この部屋では女は言葉を発す事が魔法で禁じられており、私は声を出す事は出来ない。
理由は襲っても騒がれないだと思う。
部屋に入ると神官や各国の勇者が数人いた。
神官は高位になるほど豪華な装飾と太っている。
それを見るとよくある腐敗した宗教だと思える。
「マリちゃん!よく来た!世界樹の捜索隊が珍しく物を見つけたから見せてあげようと思って呼んだ!」
部長の今の言葉に内心驚いたが表面上は興味がない振りをした。
まさか神族と知識族の決別の原因と関わろうとするなんてここにいる人達は頭おかしいとしか思えなかった。
もし、神族を怒らせる事になったら知識族が排除する動きになるかもしれないに本当に何やってんだと思う。
そういえばこの間、1年かけて作らせた飛行艇を飛行式で突然のゲリラ豪雨で墜落して相当荒れたな…
相当な投資をしていたらしく、責任者は即刻打ち首にして関係者は強制労働施設に送ったと噂で聞いた。
本当、暴君だなぁ…
部長の間の中央に冒険者のような男が跪いていた。
勇者なら鎧を着ているので軽装備な所を見ると冒険者かなと思った。
「さっそく見せてくれ!」
私が何か言う前に部長は男に指示を出した。
男は紺色の布を被せた台を出し布を取った。
すると、虹色の光沢がある石が現れた。
「ほう、これはなんだ。」
「これは水の精霊王が住む水殿と呼ばれる場所に大切に保管されていた魔石です。」
「つまり精霊石ということか?」
「それは…」
男ははっきり言わない。
それはそうだ、魔石と言ったのに部長が精霊石と思い込んだのだ。下手に否定したら首が飛ぶと思っているのだろう。
「陛下!発言してもよろしいでしょうか?」
「?許可する!」
言葉を発したのは最も太ってる神官長だった。
勇者教とかいう胡散臭い宗教のお偉いさんである。
何か裏がある気がする。
「これは…間違いなく神気石です。」
ん?何かスキルでも使ったのかしら?
それとも知識として知っている?
「神気石?なんだそれは?」
「神気石は神から取れる魔石と言われております。これがあれば神が召喚出来るかもしれません。虹色なのは上位神の持つ色の表れです。」
「なんだと!だとすれば俺の身体が治るかもしれないのか!」
「恐らく…」
何、言い切っているのこの人!
下手したら神様と戦争になるよ!
「良し!今すぐしろ!神が召喚されたら俺が呪印で奴隷にしてやる!」
部長はミイラになって全ての力を失ったけど、神に一度治療してもらい呪印や魔法がまた使えるようになったらしい。
その神は部長を治療して消滅したみたいだけど…
「賜りました。」
神官達はいそいそと部屋を出て行き複数の神官を引き連れ戻り、魔法陣を描きそれを囲むように配置についた。
そして、詠唱を始めた。
すると魔法陣の中央の置かれた神気石が光り出し辺り一帯が光に包まれた。
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