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8章
114 毛玉まんじゅう
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マリ 視点
光が収まると台の上には白い毛玉まんじゅうが乗っていた。
デーン!という効果音が似合う場面だ。
本で昔見たケセランパサランみたいだ。もふもふしてて触りたい!
「なんだ!これは!!」
部長は思っても見ない物が現れたのでご立腹のようだ。
神が出ると言われて出て来たのが可愛らしいまんじゅうだしね。
部長のことだからゲームで神ピックアップガチャでハズレを引いた感じだろう。
「こ、これは神族ですよ!」
おぉ…神官長、神様で押し通すのか…
ゴキュ…
神官長と部長が言い争っていると…
ゴキュゴキュゴキュ…
何か飲む音が聞こえた。
バタン!!
しわ~!
「…たす…け…」
召喚をしていた神官が突然1人倒れしわしわのミイラになった。
それを合図に次々と神官が倒れミイラになっていった。
「儂は知らんぞ!こんな化け物なんて!」
神官長が声を荒げ数秒前に言った神発言を否定した。
その発言がトリガーとなったのか太った神官長がやつれ始めた。
「ヒィ~!?神よお助けを!!崇高なる信者の私めをー!!」
どの神に祈ったのか知らないが神官長もミイラになった。
勇者教なのだから勇者神に祈ると思ったが違うのかな?
しかし、これは2年前と同じだ。
「そいつを殺せ!今すぐだ!」
部長は前の恐怖を覚えているせいか、周りの勇者に討伐を命じた。
勇者達は逃げようとしたが部長の呪印のせいで強制的に毛玉まんじゅうに向かわされた。
私は部員であるため、部長に呪印はされなかっために立ち向かうことなく部長の近くにいた。
勇者や兵士が毛玉まんじゅうに立ち向かうが近付くまでにミイラとなり動かなくなった。
命令ではなく自発的に動いていたら攻撃出来ていたかもしれない。
どうやら近付くほど早くミイラになるようだ。
しかし、次にミイラになったのは毛玉まんじゅうから1番離れている部長だった。
「マリちゃん!助けてくれ!」
部長が私に助けを求めた。
だが、前回のように魔力が多い勇者達がいない。
いうより、さっきみんな部長のせいでミイラになった。
私の魔力を与えたとしても焼け石に水ですぐに消えてしまう。
それに前回より目に見えて早く痩せ衰えいた。
ゴキュゴキュゴキュゴキュ…ゴックン!
「…が…」
それが部長の最後の言葉となり、部長は腐った木のように崩れた。
一応物としては残っているのでこのまま埋葬される。
私はこの世界に来て色々な死を見てきたので、それほど部長の死について何も感じなかった。
むしろやっと死んだと思う感情の方が強いかな?
それよりも毛玉まんじゅうだ。
次は私かな…サモエドさん…約束守れなくてごめんなさい。
毛玉まんじゅうはプルプルと震え出した。
一体何が始まるのか…
ゴゴゴという効果音が聞こえそうな毛玉まんじゅうが私の目の前にいる。
私の心境は不安と期待が入り混じっていた。
スクッ!
え!?立った!?
毛玉まんじゅうは台の上で立ち上がった!?
いや、違う!あれは見慣れたウサギだ。
立ち上がった毛玉まんじゅうの頭からうさ耳が生え、隠れていた尻尾も見えた。
あれ?サモエドさんの事を思ったからうさぎに見えるようになった?私はまともな思考が出来なくなってきた。
そして、立ち上がった場所が台の端だった為か、台は倒れウサギはポフッ!と尻餅をついた。
あ!可愛い!
私は思わず助けようとして近付こうとしたら、ウサギの頭がめくれ中から片目が右目が赤で左目が青、金髪のアホ毛が特徴の可愛い幼女?が見れた。
私は思わず抱きしめたくなったが、幼女?は泣き出しそうな顔になり、辺りをキョロキョロしだした。
しかも金髪から青い髪にどんどん変わっていっている。
どんな仕組み?
「まんま~!まんま~!」
どうやら母親を探しているようだ。
可哀想に…
これはあやした方がいいよね。
私が再び幼女?に近付こうとすると幼女?は四つん這いになり、ふっ!と消えた。
は!?
私の目の前でウサギの着ぐるみのオッドアイの金髪?青髪?幼女?が消えた。
あまりの衝撃に私は部長達が死んだ事をすっかり忘れ放心していた。
光が収まると台の上には白い毛玉まんじゅうが乗っていた。
デーン!という効果音が似合う場面だ。
本で昔見たケセランパサランみたいだ。もふもふしてて触りたい!
「なんだ!これは!!」
部長は思っても見ない物が現れたのでご立腹のようだ。
神が出ると言われて出て来たのが可愛らしいまんじゅうだしね。
部長のことだからゲームで神ピックアップガチャでハズレを引いた感じだろう。
「こ、これは神族ですよ!」
おぉ…神官長、神様で押し通すのか…
ゴキュ…
神官長と部長が言い争っていると…
ゴキュゴキュゴキュ…
何か飲む音が聞こえた。
バタン!!
しわ~!
「…たす…け…」
召喚をしていた神官が突然1人倒れしわしわのミイラになった。
それを合図に次々と神官が倒れミイラになっていった。
「儂は知らんぞ!こんな化け物なんて!」
神官長が声を荒げ数秒前に言った神発言を否定した。
その発言がトリガーとなったのか太った神官長がやつれ始めた。
「ヒィ~!?神よお助けを!!崇高なる信者の私めをー!!」
どの神に祈ったのか知らないが神官長もミイラになった。
勇者教なのだから勇者神に祈ると思ったが違うのかな?
しかし、これは2年前と同じだ。
「そいつを殺せ!今すぐだ!」
部長は前の恐怖を覚えているせいか、周りの勇者に討伐を命じた。
勇者達は逃げようとしたが部長の呪印のせいで強制的に毛玉まんじゅうに向かわされた。
私は部員であるため、部長に呪印はされなかっために立ち向かうことなく部長の近くにいた。
勇者や兵士が毛玉まんじゅうに立ち向かうが近付くまでにミイラとなり動かなくなった。
命令ではなく自発的に動いていたら攻撃出来ていたかもしれない。
どうやら近付くほど早くミイラになるようだ。
しかし、次にミイラになったのは毛玉まんじゅうから1番離れている部長だった。
「マリちゃん!助けてくれ!」
部長が私に助けを求めた。
だが、前回のように魔力が多い勇者達がいない。
いうより、さっきみんな部長のせいでミイラになった。
私の魔力を与えたとしても焼け石に水ですぐに消えてしまう。
それに前回より目に見えて早く痩せ衰えいた。
ゴキュゴキュゴキュゴキュ…ゴックン!
「…が…」
それが部長の最後の言葉となり、部長は腐った木のように崩れた。
一応物としては残っているのでこのまま埋葬される。
私はこの世界に来て色々な死を見てきたので、それほど部長の死について何も感じなかった。
むしろやっと死んだと思う感情の方が強いかな?
それよりも毛玉まんじゅうだ。
次は私かな…サモエドさん…約束守れなくてごめんなさい。
毛玉まんじゅうはプルプルと震え出した。
一体何が始まるのか…
ゴゴゴという効果音が聞こえそうな毛玉まんじゅうが私の目の前にいる。
私の心境は不安と期待が入り混じっていた。
スクッ!
え!?立った!?
毛玉まんじゅうは台の上で立ち上がった!?
いや、違う!あれは見慣れたウサギだ。
立ち上がった毛玉まんじゅうの頭からうさ耳が生え、隠れていた尻尾も見えた。
あれ?サモエドさんの事を思ったからうさぎに見えるようになった?私はまともな思考が出来なくなってきた。
そして、立ち上がった場所が台の端だった為か、台は倒れウサギはポフッ!と尻餅をついた。
あ!可愛い!
私は思わず助けようとして近付こうとしたら、ウサギの頭がめくれ中から片目が右目が赤で左目が青、金髪のアホ毛が特徴の可愛い幼女?が見れた。
私は思わず抱きしめたくなったが、幼女?は泣き出しそうな顔になり、辺りをキョロキョロしだした。
しかも金髪から青い髪にどんどん変わっていっている。
どんな仕組み?
「まんま~!まんま~!」
どうやら母親を探しているようだ。
可哀想に…
これはあやした方がいいよね。
私が再び幼女?に近付こうとすると幼女?は四つん這いになり、ふっ!と消えた。
は!?
私の目の前でウサギの着ぐるみのオッドアイの金髪?青髪?幼女?が消えた。
あまりの衝撃に私は部長達が死んだ事をすっかり忘れ放心していた。
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