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8章
117 住所録
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マリ 視点
ティーちゃんは自由に歩き回れるのは異世界だからなのかな?
日本では子供を放置していたら警察沙汰になるのにこの世界では普通のことになの?
「あの!ティーちゃんって赤ん坊ですよね。外を歩かせていいんですか?」
私はルナールさんに疑問をぶつけた。
「そうね…あの1歳なのよね。」
ティーちゃんは1歳だった!?
種族的な見た目かと思っていたか見たまんまだった。
「危険過ぎません。子供を出すのは…」
「全然!逆に外に出さないと危険よ!」
「え!?」
「クリスちゃんだけなら心配で外に出せないけど、ティーちゃんなら問題ないから好きにさせているわ。」
え!?ルナールさん育児放棄?
「でも、人に攫われたり魔獣に襲われたりしたらどうするつもりですか?」
「んー…攫われたら呼べば戻るし、魔獣は倒せるからねあの子…それに時間を決めればちゃんと帰って来るわ。」
魔獣倒せるのあの子!
「でも魔法を封じられたら呼べないんじゃ!」
「無理ね。私はティーちゃんが転移しだしてから封じれないか探しているけど見つかってないわ。1人だけ出来そうな人はいるけどね。」
つまり、その出来そうな人以外でティーちゃんの行動を止められる人がいないのか。
そんなことを考えているとルナールさんから質問が来た。
「それで話は戻るけどなんで泣いていたのかしら?」
私はこの世界に来てからの事を話した。
大切な人と離れ離れになっている事を…
その事を話すとルナールさんも同じ境遇だった。
しかも、ルナールさんも部長の被害者だった。
部長の代わりに謝罪したが私は関係ないから謝罪しなくていいと言ってくれた。
サモエドさんのことについては…
「逢いに行けばいいと思うわ。」だった。
そう簡単に言うけどサモエドさんは魔導族領にいて逢いたくても遠い。
「え!?ここ魔導族領よ。」
…え!?
「ここって魔導族領だったんですね。」
いつの間にか帰って来ていたようだ。
「よかったら送るわよ。ウサギ族の村に。」
「はい、お願いします。」
私の3年間はなんだったのかしら。
無駄だったのかなぁ…なんだか泣きたくなる。
ドン!
ルナールさんがテーブルに分厚い本を置いた。
「これは住所録よ!貴女がいたウサギ族の村の名前は?」
住所録?何に使うの?
「トット魔導領のココロッカ村です。」
「ココロッカ村ね。ここの座標は…よし!」
ルナールさんは住所録を見ているのはずなのに座標をメモに書き出していた。
「ココロッカ村…サモエド…かんころ餅…もしかして、高級かんころ餅のラビ屋の社長のサモエドさん!?」
「え!?ラビ屋?」
前は店名が無くてみんな餅屋って呼んでたのにいつの間に名前が付いたの?
「ラビ屋はトット魔導領で人気のお菓子屋だけど去年からサツマイモの品質が落ちてなかなか商品が出せないと新聞に書いていたわ。」
「その記事あります?」
「ちょと待っててね。」
ルナールさんはさっきの住所録より分厚い本を3冊取り出した。
「去年の秋くらいだからここら辺かしら?」ペラペラ…
「この本は?」
「これは新聞や雑誌の切り抜き集よ。この森は情報が乏しいからね…あったわ!」
ルナールさんは几帳面な性格なんだ。
記事にはウサギの写真もついていた。
これは多分サモエドさんだ。
私にはわかる。
「やっぱり他は書いてないわね。どうする行く?」
「行きます。もう一度サモエドさんに会いたいです。」
「わかったから興奮しないで落ち着いてね。」
「…すいません。」
ダメだ…サモエドさんの事となると抑えが効かない。
「転移の場所の書き換えに時間がかかるから明日用意するわ。今日はうちで泊まっていきなさい。」
「いいんですか?お邪魔では?」
「こんなくらい時間に女の子を外に寝かせるわけにはいかないでしょう。ちょっと伴侶ともう一人の娘に話してくるわね。」
ルナールさんはそういうと家に入って行った。
ティーちゃんは自由に歩き回れるのは異世界だからなのかな?
日本では子供を放置していたら警察沙汰になるのにこの世界では普通のことになの?
「あの!ティーちゃんって赤ん坊ですよね。外を歩かせていいんですか?」
私はルナールさんに疑問をぶつけた。
「そうね…あの1歳なのよね。」
ティーちゃんは1歳だった!?
種族的な見た目かと思っていたか見たまんまだった。
「危険過ぎません。子供を出すのは…」
「全然!逆に外に出さないと危険よ!」
「え!?」
「クリスちゃんだけなら心配で外に出せないけど、ティーちゃんなら問題ないから好きにさせているわ。」
え!?ルナールさん育児放棄?
「でも、人に攫われたり魔獣に襲われたりしたらどうするつもりですか?」
「んー…攫われたら呼べば戻るし、魔獣は倒せるからねあの子…それに時間を決めればちゃんと帰って来るわ。」
魔獣倒せるのあの子!
「でも魔法を封じられたら呼べないんじゃ!」
「無理ね。私はティーちゃんが転移しだしてから封じれないか探しているけど見つかってないわ。1人だけ出来そうな人はいるけどね。」
つまり、その出来そうな人以外でティーちゃんの行動を止められる人がいないのか。
そんなことを考えているとルナールさんから質問が来た。
「それで話は戻るけどなんで泣いていたのかしら?」
私はこの世界に来てからの事を話した。
大切な人と離れ離れになっている事を…
その事を話すとルナールさんも同じ境遇だった。
しかも、ルナールさんも部長の被害者だった。
部長の代わりに謝罪したが私は関係ないから謝罪しなくていいと言ってくれた。
サモエドさんのことについては…
「逢いに行けばいいと思うわ。」だった。
そう簡単に言うけどサモエドさんは魔導族領にいて逢いたくても遠い。
「え!?ここ魔導族領よ。」
…え!?
「ここって魔導族領だったんですね。」
いつの間にか帰って来ていたようだ。
「よかったら送るわよ。ウサギ族の村に。」
「はい、お願いします。」
私の3年間はなんだったのかしら。
無駄だったのかなぁ…なんだか泣きたくなる。
ドン!
ルナールさんがテーブルに分厚い本を置いた。
「これは住所録よ!貴女がいたウサギ族の村の名前は?」
住所録?何に使うの?
「トット魔導領のココロッカ村です。」
「ココロッカ村ね。ここの座標は…よし!」
ルナールさんは住所録を見ているのはずなのに座標をメモに書き出していた。
「ココロッカ村…サモエド…かんころ餅…もしかして、高級かんころ餅のラビ屋の社長のサモエドさん!?」
「え!?ラビ屋?」
前は店名が無くてみんな餅屋って呼んでたのにいつの間に名前が付いたの?
「ラビ屋はトット魔導領で人気のお菓子屋だけど去年からサツマイモの品質が落ちてなかなか商品が出せないと新聞に書いていたわ。」
「その記事あります?」
「ちょと待っててね。」
ルナールさんはさっきの住所録より分厚い本を3冊取り出した。
「去年の秋くらいだからここら辺かしら?」ペラペラ…
「この本は?」
「これは新聞や雑誌の切り抜き集よ。この森は情報が乏しいからね…あったわ!」
ルナールさんは几帳面な性格なんだ。
記事にはウサギの写真もついていた。
これは多分サモエドさんだ。
私にはわかる。
「やっぱり他は書いてないわね。どうする行く?」
「行きます。もう一度サモエドさんに会いたいです。」
「わかったから興奮しないで落ち着いてね。」
「…すいません。」
ダメだ…サモエドさんの事となると抑えが効かない。
「転移の場所の書き換えに時間がかかるから明日用意するわ。今日はうちで泊まっていきなさい。」
「いいんですか?お邪魔では?」
「こんなくらい時間に女の子を外に寝かせるわけにはいかないでしょう。ちょっと伴侶ともう一人の娘に話してくるわね。」
ルナールさんはそういうと家に入って行った。
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