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8章

118 家族紹介

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マリ 視点

そういえばルナールさんって結婚しているんだよね。
もう一人の娘って寝ちゃたクリスちゃんかな?
でも、さっきクリスちゃんって呼んでたから別にいるのかな?

ルナールが帰って来るまで暇だ。
少しお庭を見せてもらおうかな?
ルナールさんのお庭には青く光る花が咲いていてお庭全体が綺麗に見える。

テチテチ…

ティーちゃんがカゴを背負ってハイハイしていた。
なんか自然に見えて来た。
ハイハイしてる幼女がカゴ背負って夜に徘徊しているなんて異世界凄いわね。
本当に無傷な所を見るとルナールさんの心配してない気持ちはわかる。

ティーちゃんは私に気付いたのかこっちに来た。
その顔は可愛い!

「ティーちゃんは何を持ってるのかな?お姉さんに見せてくれない?」

一応聞いてみた。

「あい!」

元気のいい返事をしてティーちゃんはカゴをアホ毛で探りだした。

アホ毛をアニメや漫画みたいに使えるのね。

ティーちゃんが最初に取り出したのは白い糸玉だった。
持たしてもらったけどすごく軽く、引っ張っても切れない糸だった。
すごい…どこで手に入れたのかな?

次に出て来たのは甘い香りのオレンジの透明な液体が入っている木の実器だった。栓をして溢れないようにしている。
ハチミツかな?

次は狼の毛皮だね、ものすごくふわふわで柔らかい。
私も狼を狩ったことあるけどチクチクしてたんだけどなぁ。
というかこれティーちゃんが狩ったの?
ルナールさんの話か真実味を帯びてきた。

最後に出て来たのはティーちゃんと同じ大きさのりんごだった。

デカ!?
私の顔より大きくじゃん。
こんなりんごもあるのね。
アップルパイ何個できるかな?

「あら?ティーちゃんお帰り、お気に入りのカゴで採取していたのね。」

ルナールさんと私と同じくらいの女の子と10歳くらいの女の子が来た。

「ま~ま!ぷ!」

「これくれるの?ありがとうね!グレイウルフの毛皮に大きなりんごね。畑になっていたのかしら?あとは空蜘ちゃんの糸玉ね。あとはプルメアの樹液ね。よく見つけたわね。すごいすごい!」ナデナデ…

「あいー!」

ティーちゃんはルナールさんにプレゼントしているようだ。
良い子だね。

「あ!ごめんなさい!紹介するわ。こっちが私の伴侶のカグリア、こっちは娘のリリスちゃんよ。」

「マリです。こんばんは!」

「ルナの伴侶のカグリアよ。よろしく!」

「リリスです。よろしくお願いします。」

カグリアさんルナールさんより小さいけど胸でか!
年的に私と変わらないように見えるのに…
リリスちゃんとクリスちゃんはルナールさんに少し似ている。
どうやって女性同士で子供を作ったのか気になる。

「お二人とも女性ですよね。どうやって子供を産んだんですか?」

「クリスちゃんとリリスちゃんは孤児よ。私達が引き取って今は本当の家族よ。」

あー、2人は孤児なんだ。
あまり深くは聞かないでおこう。

「ティーちゃんは私達の子よ。」

ティーちゃんは女同士で出来たってこと?

「ご飯にするから家の中にいらっしゃい。」

「お邪魔します。」

私に新たな疑問が出来た。
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