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8章

124 食事の時間

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マリ 視点

ティーちゃんとウーダちゃんを抱いたルナールさんに着いて行くとテーブルに料理が並んでいた。
どうやらルナールさん達はここを食堂と呼んでいるらしい、すぐ隣にはカウンターキッチンが見える。
広さはさっきいたリビングよりは狭く食事を取るだけの場所にみえる。
テーブルに置いてある料理は肉と野菜が使われていた。
あれ?魚がある!?
王宮で肉や野菜が出てはいたけど、これほどの量が多く使われてなかったし、魚は出た事はなかった。
しかも私が好きなムニエルだ。

私達以外は席に着いていた。
カグリアさんは黒やぎの毛皮パジャマで、リリスちゃんはリス、クリスちゃんは灰色の狼だった。
愉快な家族で羨ましいなぁ。

「美味しそうです!」

「そう?じゃあ早く食べましょう。」

私はルナールさんに案内された椅子に座った。
ティーちゃんとクリスちゃんは子供椅子に、ウーダちゃんは地面に犬皿だった。

「さて、大地の恵みに感謝しましょう。」

ルナールさん達は祈りのように手を組み、ティーちゃん達は目を瞑っていた。
いただきます。みたいなものかな?
王宮ではなかったから知らなかった。
私もしとこ!

「はい!じゃあ食べましょ!」

私はまず目の前の唐揚げを取り食べた。
パリパリの皮に中がジューシー…美味しい!
次にキャベツと豚肉?の野菜炒めはキャベツがシャキシャキして…美味しい!
次にシャケぽい魚のムニエルは味もシャケだった。
だけど、今まで食べたシャケより脂がのっていて美味しい!
そして、久し振りに食べたご飯…美味しい!

「どれも凄く美味しいです。」

「そう、気に入ってくれて良かったわ。おかわり欲しかったら言ってね。」

ルナールさんはクリスちゃんに、カグリアさんはティーちゃんにご飯を食べさせていた。
ジャガイモのペーストかな?
2人はまだ離乳食なんだ。
食べる量はティーちゃんの方が多いのね。

2人は離乳食を食べ終わるとスプーンを持ってじっとなにかを待つようにじっとしていた。
その間にルナールさん達は食事に移っている。
そういえばシャーベットがあるとか言っていたような気がする。
私も食べ終わって待った。

ルナールさん達は食べ終わると片付けを始めた。
あれ?シャーベットは?

そう疑問に思っても言えず待っているとカグリアさんがハムスターの回し車みたいな物を持ってきて設置した。
ルナールさんは3リットル用の鉄の水筒みたいな物をいくつも取り付けていた。

そして、そこにスプーンを取り上げられ回し車に乗せられるティーちゃん…
これは面白い実験の動画とかで見たアイスクリーム製造機か!
1人で納得してしているとティーちゃんは動き出した。

テクテクテクテク…

可愛い!

テテテテテテテテ…

お!速くなった!

カサカサカサカサ…

え!?

キーーーーーーー…



こういうのを高速回転と呼ぶんだろうなぁ…

「ティーちゃんもういいわ!放熱に行くわよ。リアはティーちゃんをお風呂に連れて行って!お願い!」

ピタ!ぷしゅー!

またかい!

ティーちゃんはさっきのように熱を帯びていた。
それをカグリアさんは平気な顔でティーちゃんを抱き上げ急いで部屋を出て行った。
後から聞いた話だが、お風呂場には何重にも熱対策がされていて、ティーちゃんが熱くなると連れて行くことで被害を押さえているらしい。
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