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8章
129 野菜収穫
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マリ 視点
私の目の前にはジャングルと言っていいほど蔓や草が生い茂っていた。
一見、植物が伸び放題に見えるが見たことある野菜がデカく実っていた。
「え!?畑?」
「うちの畑育ち過ぎるのよ。しかも魔獣化もしているの。」
「危険じゃないですか!」
「大丈夫よ!ティーしか狙われないから!」
「は?」
「ティー行ってらっしゃい!」
「あーい!」
ティーちゃんがトテトテと進むと植物の蔓がティーちゃんに巻き付きティーちゃんを持ち上げ…パクン!
は?
ティーちゃんがデカいカブの化け物に食べられた!
「ちょっ!カグリアさん!ティーちゃんが!」
「はいはい!落ち着いて。ティーは大丈夫だから。ほら!」
そう言ってカグリアさんの指差す方向を見ると化け物カブに縦に亀裂が入り、パカっ!とティーちゃんが中から出てきた。
しかも、手をvの字に上げてポーズをとっている。
まるでお遊戯会の桃太郎みたい…
「さあ、回収よ!」
「はーい!」
カグリアさんはそう言うとリリスちゃんとカブを回収に行った。
「ティーちゃん!大丈夫なの?」
「あい!」
「毎日の事だから流石にみんな慣れたわ。」
これが毎日起きているのか…
「ティー、次はどれにする?」
「う!」
ティーちゃんは指を指すとその方向に自ら進んで行った。
そして…シュン!パクン!パカッ!!
今度は人参だった。
人参は縦切りではなく、横切りで三等分に分けていた。
その後、りんごや玉ねぎなどにティーちゃんは次々と食べられたが生還し、収穫した野菜の山ができた。
シャクシャク…
ちびっ子3人は反対側が見える程に薄く切られたりんごを食べていた。
毎日の日課らしい。
私も少し貰ったけど美味しかった。
「しかし、こんな大量の野菜どうするんですか?」
「これらはほとんどルナが加工して知人に渡しているのよ。」
「まんま!あーあー!」
「はいはい!ちゃんと切り分けておくから安心しなさい。」
ティーちゃんがカグリアに何か訴えていた。
「どうしたんですか?」
「ププの家族に渡す分を分けておいてって。」
「…なんというか心配りができる子ですね。」
「そうね。ルナに似たのかもしれないわ。それよりも早く戻るわよ。」
「はい。何か手伝いますか?」
私は手伝いをしようとカグリアさんに聞いたが…
「汚れるからいいわよ。」
カグリアさんはカグリアの倍はあるカゴに山盛りの野菜を詰め背負った。
結局、私は手伝えなかった。
せめて、ティーちゃん達を抱こうと思ったが、すでにティーちゃんの上にはクリスちゃんが乗っており、ハイハイで帰り始めていた。
私はトボトボとカグリアさんの後をついて行くこととなった。
私の目の前にはジャングルと言っていいほど蔓や草が生い茂っていた。
一見、植物が伸び放題に見えるが見たことある野菜がデカく実っていた。
「え!?畑?」
「うちの畑育ち過ぎるのよ。しかも魔獣化もしているの。」
「危険じゃないですか!」
「大丈夫よ!ティーしか狙われないから!」
「は?」
「ティー行ってらっしゃい!」
「あーい!」
ティーちゃんがトテトテと進むと植物の蔓がティーちゃんに巻き付きティーちゃんを持ち上げ…パクン!
は?
ティーちゃんがデカいカブの化け物に食べられた!
「ちょっ!カグリアさん!ティーちゃんが!」
「はいはい!落ち着いて。ティーは大丈夫だから。ほら!」
そう言ってカグリアさんの指差す方向を見ると化け物カブに縦に亀裂が入り、パカっ!とティーちゃんが中から出てきた。
しかも、手をvの字に上げてポーズをとっている。
まるでお遊戯会の桃太郎みたい…
「さあ、回収よ!」
「はーい!」
カグリアさんはそう言うとリリスちゃんとカブを回収に行った。
「ティーちゃん!大丈夫なの?」
「あい!」
「毎日の事だから流石にみんな慣れたわ。」
これが毎日起きているのか…
「ティー、次はどれにする?」
「う!」
ティーちゃんは指を指すとその方向に自ら進んで行った。
そして…シュン!パクン!パカッ!!
今度は人参だった。
人参は縦切りではなく、横切りで三等分に分けていた。
その後、りんごや玉ねぎなどにティーちゃんは次々と食べられたが生還し、収穫した野菜の山ができた。
シャクシャク…
ちびっ子3人は反対側が見える程に薄く切られたりんごを食べていた。
毎日の日課らしい。
私も少し貰ったけど美味しかった。
「しかし、こんな大量の野菜どうするんですか?」
「これらはほとんどルナが加工して知人に渡しているのよ。」
「まんま!あーあー!」
「はいはい!ちゃんと切り分けておくから安心しなさい。」
ティーちゃんがカグリアに何か訴えていた。
「どうしたんですか?」
「ププの家族に渡す分を分けておいてって。」
「…なんというか心配りができる子ですね。」
「そうね。ルナに似たのかもしれないわ。それよりも早く戻るわよ。」
「はい。何か手伝いますか?」
私は手伝いをしようとカグリアさんに聞いたが…
「汚れるからいいわよ。」
カグリアさんはカグリアの倍はあるカゴに山盛りの野菜を詰め背負った。
結局、私は手伝えなかった。
せめて、ティーちゃん達を抱こうと思ったが、すでにティーちゃんの上にはクリスちゃんが乗っており、ハイハイで帰り始めていた。
私はトボトボとカグリアさんの後をついて行くこととなった。
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