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9章

142 聖域と物々交換

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キラティア 視点

さて、どこに行こうかな?
僕達は再開地点から
おや?この感じは…

僕はある魔力を追って進むと大きな木があった。
大きな木の下には穴がある。
穴の近くで木を軽く叩いてノックをするとうウサギさんが飛び出して来た。

えっと…ププちゃんの…お姉さん?
ププちゃんいますか?

そう言うとウサギさんは穴に入り子ウサギを咥えて出てきた。
やはりププちゃんの家でした。

ププちゃん!遊びに来たよ!

ププちゃんは僕に気付くと頭に乗ってきた。
カゴの方に入って欲しいのだけど…
しかし、ププちゃんは動かない。

そうだ!ププちゃんのお姉さん!
ププちゃんのママに明日おすそ分け持って来るからと伝えておいて!

僕は伝言を伝えるとププちゃんを頭に乗せたままププちゃんのお姉さんと別れてププちゃんの案内で進む事になった。

ププちゃんどっち行く?
あっちね!

ププちゃんの言われる方向に進むと魔物さんがのんびりとしている広場に出た。

ほうほう…ここはやさしい魔物さんが集まる所なのね。
来たのはいいけど何しよう?
管理の魔獣さんがいるから挨拶したら?
わかった!くーちゃん行こう!

ププちゃんについて行くと翼が生えたお馬さんがいた。

(魔導族と神族様がここに来るとは…)

どうも!僕キラティアのティーちゃんです。
こっちが姉のクリスのくーちゃんです。

(これはどうも、私はこの森の聖獣のタダル様の眷属フローペガサスのカリムと申します。以前お会いしたのは覚えていますでしょうか?)

…見たことはある?
どこだっけ?
んー…
タダル…タダル…
あ!大きいウシさんか!
確かにあの時ウマさんにあった気がする。

とりあえず頷く。

(それは光栄です。)

それはわかったが顔近!
鼻息かかる!

僕達は距離を取りつつ世間話をして、逃げるようにカリムさんから離れた。

ふぅー…離れられた。
ププちゃんの毛皮乱れてるね。

カリムさんの鼻息の所為でププちゃんの毛がバサバサになっていた。
どうしたものかと彷徨っていると、物を並べた場所があった。
近付いてみると木の実や薬草ぽい物が置いてあった。

ベェ~!

あっ!どうもヤギさん!
気になったので見に来ました。
うん!ゆっくり見てく!

櫛があった!
ヤギさん!この櫛欲しいの!
何かと交換?
えーと…ガサゴソ

最初に空蜘ちゃん達が喜んだ苔を出したら在庫全てと言われたのでパスして、魔石(透明)だと半分の在庫…
空蜘ちゃんの袋なら追加で3ついいと言うことなので空蜘ちゃんの袋と交換となった。

あと三品選ばないと…
ププちゃんはニンジンだね。
くーちゃんは?
干し肉だね。
僕は…このキノコは?
ふむふむ…じゃあこれで!

そんなわけで空蜘ちゃんの袋と商品3つと交換して空いてる原っぱに移動した。

ここなら大丈夫かな?

僕は原っぱに座り先程手に入れた櫛でププちゃんの毛を梳いた。

ププちゃん終わったよ!
ん!どういたしまして!

お日様を見ると真上に来ていた。

帰らなきゃ!

僕はププちゃんを頭に乗せカゴをしっかり持ち、家に転移した。
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