上 下
145 / 381
9章

145 忘れププ

しおりを挟む
キラティア 視点

転移で玄関前のドアから少し離れた所に転移した僕達はドアに向かった。

カサカサカサカサ…

ぽとっ!

あ!?ププちゃん落ちた!
まいっか!

もふもふの毛で覆われたププちゃんならノーダメージだろう。
それよりルナママだ!

トントントントントントン…

到着してすぐにお姉さんに付けたアホ毛を外し玄関のドアをアホ毛で叩いた。
もちろんドアを壊さないために先を丸くしている。
しばらくしてルナママが出てきた。

「あら?ティーちゃん?帰ってくるの早かったわね。何かあったの?」

そうなの!ルナママ!あのねあのね!
散歩してたらお姉さんに会ってヨダレを拭いてもらったお礼に干し芋あげたら泣いたの!
どうしたらいいかわからないから連れてきた!

「えっと…お姉さんが泣いてしまったから連れてきたの?
急に連れて来たら驚くでしょう?今度からはちゃんと説明してから連れて来なさい。」

そうだね…気を付けます。

ルナママがお姉さんを対応してくれるようだ。
お姉さんの名前はマリさんらしい。

「ティーちゃんとクリスちゃんおいで!」

ルナママは移動してお話しするみたいで僕達を抱っこしてくれるようだ。
僕達は当然抱っこされる為に近付く…

「う…」コクンコクン…

あら?
くーちゃんおねむ?
少し前にも寝てたじゃん!
まだ眠いの?
そう…おやすみ!

ルナママはお姉さんから離れくーちゃんをベッドに寝かせ台所でお茶を用意した。

「ティーちゃんは眠くないの?」

ぜんぜん!フルフル…

ルナママのお盆で両手がふさがってしまう!
なので僕は肩にしがみつこう!ガシ!!

「落ちないようにね。」

はーい!

たまにこうして僕はママ達の肩にくっ付くのでママ達からは何も言われなくなった。

外に出るとお姉さんとププちゃんが戯れていた。

…あっ!ププちゃんを帰すの忘れてた。
お家に返さないと!

ルナママも気付いたらしくププちゃんをお家に帰す事になった。
僕はルナママから手を離し、すちゃ!と降りた。

ププちゃん!お家まで送るからおいで!

「ぷぷ!」

そういうとププちゃんは跳ねながら僕の頭に乗って丸まった。

じゃあ行ってきます。

シュン!

僕は転移でププちゃんの家の前に移動した。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:3,456

侯爵夫人は子育て要員でした。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:305pt お気に入り:1,778

天使志望の麻衣ちゃん

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:1

はずれのわたしで、ごめんなさい。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:738pt お気に入り:5,730

皇子に婚約破棄されたので、悪役令嬢になりますね(今更感)

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:318

処理中です...