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9章

153 ダイエットトレーナー

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キラティア 視点


お家に帰るとルナママが大量の洗濯物を畳んでいた。

「あら?ティーちゃんお帰りなさい。早かったわね。」

ただいま!今日はあんまり遊べなかった!

「そう、遊べなかったの残念だったわね。」なでなで…

むふぅ!でも、たくさんなでなでしてもらったの。

「あら?いっぱいなでなでしてもらったの?よかったわね。」
なでなで…

むふぅ!気持ちいい…
ルナママ!なんか手伝う?

「手伝ってくれるの?じゃあこの服をあのお姉さんの所に持って行ってくれるかな?」

はーい!

「子供部屋にいるからそこまで運んでね。」

はーい!

ルナママは僕の腰に畳んだ洋服を乗せた。

行ってきまーす!

トテトテトテトテ…

廊下に出るとお姉さんがいた。

「ティーちゃんは迷子?」

違うよ!お姉さんのお洋服を持って来たの!

僕は腰に乗せていたお洋服を見せた。

「持ってきてくれたの?ありがとう!ついでにティーちゃん、お手洗いの場所知らない?」

お手洗い?こっちにこっちに!

僕はお洋服をお姉さんに渡すとお手洗いの場所に向かった。

家中を探検している僕に死角はない!
という訳でここだよ!

案内が終わると僕はルナママのところに戻ろうとしていた。

テチテチテチテチ…

あ!くーちゃんだ!

テテテテテテテテ…

僕がくーちゃんに近付くと、くーちゃんはポフン!と座った。

ふぅふぅふぅ…

息上がっているけどなにしてるの?
ん?運動?
さっき、リアママに丸くなったと言われた!?

確かに最近くーちゃんはむちむちになってきていると思っていた。

おっと!思うだけで口では言わないよ!

くーちゃん…僕も一緒にハイハイするから頑張ろ!
ポンポン!

僕がくーちゃんの肩を軽く叩くとハイハイを始めた。
僕もその横をハイハイする。

廊下のランプとランプの間を回っている。
短い距離なら何度でも周れると思ったからだ。
考え通り、くーちゃんは近いゴールまで進みまた近くのゴールを目指して移動するので飽きるまで続けている。

するとお姉さんが来て子供部屋を教えて欲しいというので、くーちゃんの運動を中断して案内した。
その後運動を再開したがくーちゃんは力尽き、ママ達の部屋の扉をノック!

コンコン!

ガチャッ!

「おまたせ!さぁ、ねんねしましょうね!」

「あーい!」

息が上がっているルナママが出てきた。
くーちゃんと僕はルナママに持ち上げられベビーベッドに寝かされた。
リアママは顔を赤くして仰向けで寝ている。

…寝よ!

僕は寝るまでママ達の声を聞きながら目を閉じ続けた。

スヤー…





チュンチュン!(この餌は俺のだ!)

チュンチュン!(私の方が早いわよ!)

ふぅ…朝、トリさんの餌の取り合いで目が覚めた。
小型のトリさんだから空蜘ちゃんの罠を通り抜けたのかな?

むぁ~!ねむい~…
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