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11章
176 呼び出し
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カグリア 視点
コンコン!
ん?
あたしが窓を見ると契約獣のラークがいた。
ラークはあたしの契約獣の1匹で主に冒険者ギルドとの連絡をしてもらっている。
いつもは冒険者ギルドの伝書鳥の宿舎で寝ているはずなので何かあったようだ。
「ラーク?どうしたの?まさか呼び出し?」
あたしは部屋に入れ、脚に付けられた手紙に目を通した。
「スタンビート!?場所はサラデナ魔導領!」
どうやら大量の魔獣が出現したようだ。
サラデナでは、通常なら騎士団で対応は出来るはず…
なのに冒険者ギルドから緊急招集はかなり異例だ。
詳しいことまでは書かれていないが討伐獣クラスの魔獣が現れた可能性がある。
そうなればサラデナで甚大な被害が出る可能性が高い。
「ティー!ごめんね。終わったら芋掘りするから!」
芋掘りは明日にでも延期すればいい。
あたしはリリスを連れ現場に向かった。
あたし達はサラデナの入り口の転移陣に転移し、そこから仮設拠点に移動した。
拠点の入り口では魔導領騎士団と冒険者ギルドと思われる加盟者達が集まっていた。
「リアお母さん…なんかすごい人が多いね。」
「各地の冒険者ギルドから来ているみたいだね。さっ、受付して説明聞くわよ。」
「うん!」
あたし達は仮設本部前に作られた受付に行った。
「ミスズ、緊急招集に来たけど詳細教えてもらえないかしら?」
「カグリアさん!お待ちしてました。」
彼女の名はサラデナ本店の受付嬢のミスズ。
5年前にルナを探している時に知り合った鳥獣族のフクロウ種の子だ。
「今回スタンビートを確認した際に、1000を超える魔獣と討伐獣クラスの超大型魔獣が2体含まれていることがわかりました。」
「やはり…討伐獣は誰が対応するのかしら?」
「出来ればカグリアさんに2体とも対応して欲しく思ってますが、知識族の勇者チームとかいう人達がもう行ってしまって…」
「はぁ!?知識族?大丈夫なの?」
あたしは思わず聞き返してしまった。
知識族が相手出来る程、討伐獣は甘くないからだ。
「…わかりません。ただ今回の招集の規約違反になりますので現在ウチのギルマスが知識族の冒険者ギルドに抗議と制裁を審議してます。」
「はぁ…そういえば、他のAランクは?」
「え~と…銀翼と黒鉄は遠征中でまだ帰って来てません。大槌の皆さんは情報収集してもらってます。」
「大槌かぁ…ダンジョン探索がメインのチームだから討伐獣は難しいかな?」
「そうですね。あの人達には討伐獣以外の魔獣の討伐に参加してもらうことになってます。」
討伐獣が1体なら今のあたしなら倒せる。
だが、2体同時となると1体があたしを抑え、もう1体が進軍してしまう可能性が高い。
そうなれば討伐獣を止められる冒険者がいないこちらは甚大な被害が出てしまう。
ここは父ちゃんとか他の武神を呼ぶ必要がありそうだ。
「わかったは討伐獣2体はしんどいから…」
シュン!
「ぶー!!いーも!!」ゴーーー!!
「え!?ティー?わ!?」
突然、あたしの腕の中に不貞腐れた顔のティーが転移して来た。
あたしは思わずティーを落としそうになったが耐えた。
だが…
シュン!
「ちょ!?ティー戻って来て!」
「え!?ティーちゃん!?」
「え?あれなに?」
「あきゃー!!いーも!!」カサカサカサカサ…
しかし、ティーは転移で地面に降り走り去ってしまった。
コンコン!
ん?
あたしが窓を見ると契約獣のラークがいた。
ラークはあたしの契約獣の1匹で主に冒険者ギルドとの連絡をしてもらっている。
いつもは冒険者ギルドの伝書鳥の宿舎で寝ているはずなので何かあったようだ。
「ラーク?どうしたの?まさか呼び出し?」
あたしは部屋に入れ、脚に付けられた手紙に目を通した。
「スタンビート!?場所はサラデナ魔導領!」
どうやら大量の魔獣が出現したようだ。
サラデナでは、通常なら騎士団で対応は出来るはず…
なのに冒険者ギルドから緊急招集はかなり異例だ。
詳しいことまでは書かれていないが討伐獣クラスの魔獣が現れた可能性がある。
そうなればサラデナで甚大な被害が出る可能性が高い。
「ティー!ごめんね。終わったら芋掘りするから!」
芋掘りは明日にでも延期すればいい。
あたしはリリスを連れ現場に向かった。
あたし達はサラデナの入り口の転移陣に転移し、そこから仮設拠点に移動した。
拠点の入り口では魔導領騎士団と冒険者ギルドと思われる加盟者達が集まっていた。
「リアお母さん…なんかすごい人が多いね。」
「各地の冒険者ギルドから来ているみたいだね。さっ、受付して説明聞くわよ。」
「うん!」
あたし達は仮設本部前に作られた受付に行った。
「ミスズ、緊急招集に来たけど詳細教えてもらえないかしら?」
「カグリアさん!お待ちしてました。」
彼女の名はサラデナ本店の受付嬢のミスズ。
5年前にルナを探している時に知り合った鳥獣族のフクロウ種の子だ。
「今回スタンビートを確認した際に、1000を超える魔獣と討伐獣クラスの超大型魔獣が2体含まれていることがわかりました。」
「やはり…討伐獣は誰が対応するのかしら?」
「出来ればカグリアさんに2体とも対応して欲しく思ってますが、知識族の勇者チームとかいう人達がもう行ってしまって…」
「はぁ!?知識族?大丈夫なの?」
あたしは思わず聞き返してしまった。
知識族が相手出来る程、討伐獣は甘くないからだ。
「…わかりません。ただ今回の招集の規約違反になりますので現在ウチのギルマスが知識族の冒険者ギルドに抗議と制裁を審議してます。」
「はぁ…そういえば、他のAランクは?」
「え~と…銀翼と黒鉄は遠征中でまだ帰って来てません。大槌の皆さんは情報収集してもらってます。」
「大槌かぁ…ダンジョン探索がメインのチームだから討伐獣は難しいかな?」
「そうですね。あの人達には討伐獣以外の魔獣の討伐に参加してもらうことになってます。」
討伐獣が1体なら今のあたしなら倒せる。
だが、2体同時となると1体があたしを抑え、もう1体が進軍してしまう可能性が高い。
そうなれば討伐獣を止められる冒険者がいないこちらは甚大な被害が出てしまう。
ここは父ちゃんとか他の武神を呼ぶ必要がありそうだ。
「わかったは討伐獣2体はしんどいから…」
シュン!
「ぶー!!いーも!!」ゴーーー!!
「え!?ティー?わ!?」
突然、あたしの腕の中に不貞腐れた顔のティーが転移して来た。
あたしは思わずティーを落としそうになったが耐えた。
だが…
シュン!
「ちょ!?ティー戻って来て!」
「え!?ティーちゃん!?」
「え?あれなに?」
「あきゃー!!いーも!!」カサカサカサカサ…
しかし、ティーは転移で地面に降り走り去ってしまった。
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