上 下
220 / 381
12章

220 撮影

しおりを挟む
キラティア 視点

誰かに呼び止められたが、リアママが対応してくれるようだ。

「何ですか?これから帰る所なんですが?」

「はぁはぁ…キラティアちゃんはスタンビートの阻止や指名手配誘拐グループの殲滅、子供の保護者捜索をしてくれたの。」

大きな妖精さんが来た。

「まぁ、そうですね。」

「これはどれもA~Bランクの高難易度の依頼なの!でも、キラティアちゃんは1歳、ギルド登録は出来ないの。」

「なので、冒険者ギルド功労カードを発行するの~。」

「功労カード?」

「冒険者が部外者の人に助けてもらった時に、お礼として渡すカードなの~」

「記念に貰っておきますね。ティーよかったね。」

よくわからないけど貰えるの?

「じゃあ帰ります。」

「待つの!まだ写真を付けてないの。それが終われば完成するの~。」

「早くして下さい。」

「わかってるの。キラティアちゃんこっち向くの!」

妖精さんは箱をこっちに向けた。

「キラティアちゃん!こっちの向いて笑って?」

「ほら、ティー!笑顔笑顔!」

ん?いいよ!にぱぁ~!!

パシャシャシャシャシャシャ…

妖精さんは僕を撮り続けた。なんだカメラか…

「はっ!?あまりの可愛さに押し続けてしまったの。」

「なー!!撮りすぎたの~!?」

「ムムイ様!早くして下さい。ティーの機嫌が悪くなりますよ!」

「わ、わかったの!」

パカッ!

ザバー…

妖精さんが紙に呑まれた。

「ぷあ!溺れるの!写真で溺れるの!」

見事に紙の山が出来ていた。
飛び込みたいなぁ…うずうず…

「退かしますので動かないで下さい。」

リアママが山を片付けてる。

「ふぅ~助かったの~。ありがとうなの~。でも、写真を持ち帰るなら報酬から天引きするの~。」

妖精さんは元気なようだ。

「仕上げをするの~!写真を切り抜いてカードに写し込んで完成なの~!」

妖精さんは1枚の写真を風魔法でカットし、カードに押し付けた。
すると、写真は水に沈むように中に入っていった。
おお!?すごい!どうなってるの?

「はい、キラティアちゃんあげるの!」

ティーちゃんは妖精さんからカードを貰った!!

「よかったね。ティーちゃん!」

うん!

「ティーが上機嫌なうちに帰ります。ティー!家までお願いね。」

わかった!

僕はリリ姉ちゃんにアホ毛を巻き付け家に転移した。
シュン!
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

職業『お飾りの妻』は自由に過ごしたい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:3,456

侯爵夫人は子育て要員でした。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:305pt お気に入り:1,778

天使志望の麻衣ちゃん

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

はずれのわたしで、ごめんなさい。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:995pt お気に入り:5,730

皇子に婚約破棄されたので、悪役令嬢になりますね(今更感)

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:318

処理中です...