それって食べ物ですか？いいえ飲み物です。

13章続き

253 ラーブ！！

ウラボン　視点

「ラーブ！」
「「ラーブ！！」

「ラーブ！」
「「ラーブ！！」

教会の中では竪琴を持った金髪の男性を中心に中の人達が復唱していた。
中は盛況のようだ。

…バンッ！！ピキッ！

統括ギルドマスターは扉を思いっきり閉めた。
その閉めた衝撃で変な音がしたが気にしないでおこう。

「…すまん…少し待て…」

少しの沈黙の後、やっとの事で言葉を絞り出した統括ギルドマスターはそう言って、1人で教会の中に入って行った。

「俺達やばい宗教に入らされるのか？」

「なんか俺も後悔してきた。」

扉の前で待つ事になった俺達は不安に駆られた。
俺達はあんな風にラーブ！と叫ばなければならないのか？

「何やってんだ！ボケー！！」

ドゴーン！！

「おわ！？」

「きゃ！！」

「なんだ！！」

中で爆弾でも爆発したような衝撃と身体が痺れそうな声が建物に伝わった。

「中で一体何が！」

緊張感が身構えた俺達だが、衝撃はその一回だけだった。