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13章続き

266 修理依頼

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ウラボン 視点

俺達が工房に入ると…

「あきゃーあきゃーあきゃー!!」

ガキがハンマーで熱せられた鉄を叩いていた。

「あの子がキツネちゃんですね。行ってきます。」

ラウラがガキに近付いて行く!

バチン!

大きな火花が起こった。

「キャー!!」

「お客さん!不用意に近付くと怪我しますよ!」

「すいません~!!」

ラウラは別の職人に怒られていた。

カンカンカンカン…

お!?俺の担当の職人だ。

その叩く後ろ姿は凄いオーラを滲み出していた。

「ゲンホロさん!依頼ですよ!!」

「!?……!」

俺の担当は口が動いているが声が聞こえなかった。
俺に気付いた担当は紙のファイルを取り出し。

ペラペラ…

こんにちは!!(*゚▽゚*)

という髪を見せた。

以外にフレンドリーかもしれない。

「すいまへん。ゲンホロさんは以前、仕事中に肺を焼いてしまって声が出なくなってしまったんですわ。」

「そ、そうか…大変だな。」

「ゲンホロさん、これがお客さんの剣です。」

「…」

カンカン…

軽くハンマーで叩いている。

そして、紙を取り出し…

カキカキ…

打ち直しだ!( *`ω´)

紙に打ち直しの文字と絵が描いてあった。

値段はそのままで良いですから打ち直しさせろ!!o(`ω´ )o

「あぁ、そうだな。よろしく頼む…」

少し悩んだが性能が上がるなら仕方ないと俺は諦めた。

OK(・ω・)ノ

担当はそう書くと俺の剣を分解し溶鉱炉にポイッと入れた。

さらば相棒…

「2日後くらいに出来上がると思いますので取りに来てください。」

「わかった。2日後だな。」

打ち合わせも終わり店に戻るとラウラは杖を持って待っていた。

「なんだ、新しい杖か、代用品か?」

「いえ、修理がほぼ終わりました。」

「はあ?まだ10分くらいだぞ!」

「はい。杖の木を選んだら、あっという間に終わって、あとはここの魔石に魔力を込めれば終わりだそうです。」

「大丈夫なのか?」

「今さっき少し試しましたが、以前より使いやすいです。」

「俺もそいつにすれば良かったか?」

「もうキツネちゃんは帰りましたよ。」

「はえーなぁ…」

何故か惜しい事をした気がした。
その後アッシュ達と合流すると時間が迫って来ていた。

「そろそろギルドに行く時間だな。」

「そうですね。急ぎましょう。」

俺達はギルドに向かった。
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