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14章
270 咆哮
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鍛治の神 レヴァン 視点
俺はレヴァン。
武神であり、鍛治の神である。
普段は武器を作り売ったり、弟子を育てたり、素材を採りに各地に旅をする事もある。
今回、俺は鍛治仕事で使う炭の材料のトレントの枝を取りに来た。
トレントは魔力を帯びており、炭にすると高火力かつ安定した火力を出せる為、重宝してしている。
俺は既に20体のトレントの枝を切り落とし十分な量を確保出来ているのでそろそろ撤収しようと考え始めていた。
グオーーーー!!
大地を揺るがす咆哮が俺に届いた。
大物か?
今日はコイツを食うか…
俺は今日の夕飯は狩に咆哮の方向に進んだ。
茂みを抜け獲物を捉えると…
「あきゃ!」ぷち!
『グオーーーー!!』
獲物の予定のブラッドベアがアホ毛で雁字搦めにされ、うさぎの格好の赤ん坊に手のトゲを抜かれていた。
あれはキラティアだ。
あのアホ毛を見間違える訳がない。
以前、カグリアからキラティアのアホ毛を貰った際に調べたが、よく分からない素材だった。
ついでにだから、キラティアのアホ毛も採取するか?
俺が悩んでいるとキラティアは塗り薬を懐から取り出しブラッドベアに塗り始めた。
容れ物はカグリアが店に来た時にリリスに使っていた物と同じなので、ルナールが作ったものだろう。
そんな事を考えているうちにブラッドベアの治療は終わり、アホ毛から解放され、そそくさとブラッドベアはこの場か、立ち去って行った。
「あきゃ?」
キラティアはようやく俺に気付いたようだ。
俺はブラッドベアを見逃した。
今なら楽に仕留められるが、流石に治療終えてすぐに狩るなど良心が痛む。
それにキラティアが警戒して、ごそごそと戦闘準備をしている事が見てわかる。
キラティアの実力を試したいという気持ちがあり、俺は本気の時に闘う時に使う魔剣『天上の烈刃』を取り出した。
この武器は別世界の転移者が作った武器を俺が真似て作って物だ。
かなり使い勝手がいい。
「キラティア、久しぶりだな。俺はレヴァンだ。覚えているか?」
「れ?う~きゅ~…は!?あきゃ!!」こくこく!
キラティアは悩んだ後、思い出したようで服をゴソゴソと漁り一本のフォークを出した。
「お!?覚えていたか!というかなんでここにあるんだ?」
このフォークは俺がキラティアの誕生日の時にスプーンとセットで何本かあげた物だ。
しかし、それがなぜここにあるのか疑問だが、それよりも今はキラティアの実力が知りたい。
それが武神の特性なのだろう。
「キラティア、俺と闘え。俺に一撃でも入れれば好きな願い叶えてやるぞ!」
「あう?」
「だが、お前が一撃入れれなかったら、お前のアホ毛を一本貰う。どうだ?」
「うきゅ~…」
キラティアは考え込んでいた。
「仕方ない…ふん!」
待ち切れなくなった俺は仕方なく手加減して武器を振った。
俺はレヴァン。
武神であり、鍛治の神である。
普段は武器を作り売ったり、弟子を育てたり、素材を採りに各地に旅をする事もある。
今回、俺は鍛治仕事で使う炭の材料のトレントの枝を取りに来た。
トレントは魔力を帯びており、炭にすると高火力かつ安定した火力を出せる為、重宝してしている。
俺は既に20体のトレントの枝を切り落とし十分な量を確保出来ているのでそろそろ撤収しようと考え始めていた。
グオーーーー!!
大地を揺るがす咆哮が俺に届いた。
大物か?
今日はコイツを食うか…
俺は今日の夕飯は狩に咆哮の方向に進んだ。
茂みを抜け獲物を捉えると…
「あきゃ!」ぷち!
『グオーーーー!!』
獲物の予定のブラッドベアがアホ毛で雁字搦めにされ、うさぎの格好の赤ん坊に手のトゲを抜かれていた。
あれはキラティアだ。
あのアホ毛を見間違える訳がない。
以前、カグリアからキラティアのアホ毛を貰った際に調べたが、よく分からない素材だった。
ついでにだから、キラティアのアホ毛も採取するか?
俺が悩んでいるとキラティアは塗り薬を懐から取り出しブラッドベアに塗り始めた。
容れ物はカグリアが店に来た時にリリスに使っていた物と同じなので、ルナールが作ったものだろう。
そんな事を考えているうちにブラッドベアの治療は終わり、アホ毛から解放され、そそくさとブラッドベアはこの場か、立ち去って行った。
「あきゃ?」
キラティアはようやく俺に気付いたようだ。
俺はブラッドベアを見逃した。
今なら楽に仕留められるが、流石に治療終えてすぐに狩るなど良心が痛む。
それにキラティアが警戒して、ごそごそと戦闘準備をしている事が見てわかる。
キラティアの実力を試したいという気持ちがあり、俺は本気の時に闘う時に使う魔剣『天上の烈刃』を取り出した。
この武器は別世界の転移者が作った武器を俺が真似て作って物だ。
かなり使い勝手がいい。
「キラティア、久しぶりだな。俺はレヴァンだ。覚えているか?」
「れ?う~きゅ~…は!?あきゃ!!」こくこく!
キラティアは悩んだ後、思い出したようで服をゴソゴソと漁り一本のフォークを出した。
「お!?覚えていたか!というかなんでここにあるんだ?」
このフォークは俺がキラティアの誕生日の時にスプーンとセットで何本かあげた物だ。
しかし、それがなぜここにあるのか疑問だが、それよりも今はキラティアの実力が知りたい。
それが武神の特性なのだろう。
「キラティア、俺と闘え。俺に一撃でも入れれば好きな願い叶えてやるぞ!」
「あう?」
「だが、お前が一撃入れれなかったら、お前のアホ毛を一本貰う。どうだ?」
「うきゅ~…」
キラティアは考え込んでいた。
「仕方ない…ふん!」
待ち切れなくなった俺は仕方なく手加減して武器を振った。
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