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14章

332 釜

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レヴァン 視点

大工が梁や大黒柱など長さが足す為に木と木を繋ぎ合わせる技法だ。
合成(物理)か…
だが、それだと接合が甘くなるのでは?

「キラティア、接着剤は何を使った。」

「あい!」

キラティアが出したのは市販の木工用ボンドだった。
あっうん…間違ってない。
間違ってないが専用の接着剤を作るなり敬意を持って作業するだろう。
しかし、使われている接着剤が普通なのにどうしてここまで混ざり合っている?

「キラティア、どういう作業工程を踏んだ。」

「あきゃ?んーあいあいむきゅきゅ!きゅーあっきゃ!」

キラティアは手短に説明した。

①まず、杖を5本作った。

②接合出来るように削った。

③ボンドで止めた。

⑤釜で煮た。

ん?
最後なに?釜?煮た?

「キラティア!釜ってなんだ!そんな物ウチにはないぞ!」

「うっ!!」びしっ!!

キラティアの指差す方向、つまりキラティア専用スペースに釜があった。
キラティアがすっぽり入るくらいの小さな釜だった。
というか…

よじよじ…すぽっ!!

「ふぃ~♪」

今入った。
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