それって食べ物ですか？いいえ飲み物です。

14章

331 メリットとデメリット

レヴァン　視点

あの素材にそれぞれメリットとデメリットがある。
まず、神樹は全ての能力を高める一方、常人には扱いが難しく穢れに弱い。聖樹は穢れを浄化が出来、神聖魔法を扱えるが、物理攻撃に弱い。魔樹は魔法を扱いやすくするが、魔法の強化が出来ず術者本人の能力に依存する。ブラッドツリーは周囲の魔力を集め溜め込むが、慣れないと過剰に魔力を溜め込む為、魔力暴走が起こる。
トレントの木は軽くて丈夫だが、物理攻撃以外に使えない。
キラティアはそんな素材を長所だけ混ぜたのだ。

「キラティア…どうやって合成した。ウチにはそんな装置はないぞ。魔法か？」

異なる物体を混ぜ合わせるなんて誰でも出来るわけではない。
是非とも知りたい技術だ。

「あー…」

キラティアは渋々といった感じで２つの木を出した。

今からこの２つの木を合成するんだろう。

「あきゃ！」しゃっ！！

次にキラティアは木をノミで削る。

「あきゃ！」がしっ！！

２つの木はガッシリの噛み合い1つになった。

…つまり。

「接合かよ！」