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14章

330 のうひん

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レヴァン 視点

「もしかして美咲ちゃん?」

「マリちゃん…」

「良かった。無事だったんだ…」ぐず…

「うん…」だきっ!

「ぷはっ!うんしょ!」ぬっ!すたっ!

2人は再会に抱き合っているが、マリと呼ばれた女性に抱かれたキラティアは挟まれいたが、キラティアはなんとかすり抜けるように身体をくねらせ脱出して地面に着地した。

「ふぅ…」ぽん!

「おい、キラティア!説明しろ!」

俺は変な形から戻ったキラティアに小声で尋ねた。
どうやら、噂のラビ屋の社長夫人らしく、色々あって彼女を隠蔽しているらしく教えていいか聞きに行ったら行きたいと言うので連れて来たらしい。
うん、ご苦労様。

「で、キラティア。この後どうするつもりだ。」

わざわざ本人を連れて来たんだ。
何かするつもりだろう。

「かえる。じゃ!」

「待て待て!仕事終わらせて社長夫人も帰せ!」

「ぶー!!」てちてち…

キラティアは杖を白い布で巻きアホ毛で持って美咲に近付いた。

…梱包も出来るのか。

「ねーね!!」

「あっ!?ティーちゃん!!親友に合わせてくれてありがとう。」

「ええよー!!あい!のうひん!!」

「私に?あっ!杖!忘れてた。」

キラティアは美咲に杖を渡した。
これで状態確認を済ましたらキラティアの仕事は終わりだ。
あとは精算すればいい。

「ティーちゃんが作ったの!?見せて見せて!!」

「うん。凄いよ!」

そう言って美咲は布を外した。

「あれ?なんか色が前と違うような?」

「…うん。ほんと凄いね。」 

「きのせーきのせー♪」

気の所為な訳あるか魔樹の色より白くなってる。
それよりも杖の存在感が増している。
コイツあの杖全部混ぜやがったな。
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