それって食べ物ですか？いいえ飲み物です。

15章

357 採取

素材集め班"分身1"　視点

僕は30分ほど草や石など拾っては送り続けた。

どっさり！

このくらいでいいかな？

僕の前には素材の入った袋が山積みになっていた。

よし、これを送って！！ぽん！！しゅん！
少し探索したら、下に降りようかな？

この雲の上の大地は植物は生えてるけど動物はいない。
ここには精霊さんはいるけど弱い精霊さんしかいなかった。
本来なら大精霊さんが様々な精霊さんをまとめ土地を安定させるのだが、ここは精霊さんには土地として認識されてないようだ。
妖精さんに聞いたが、このエレメンタル地方は実力主義の精霊王さん達がそれぞれの地域に収めていて、力が弱い精霊さん達を追い出しているそうだ。
そして、行き場がなくここにたどり着いたそうだ。

別に他の場所でもいいんじゃないか？と思うかもしれないけど、精霊さんは生まれた場所の魔素がないと身体が維持できないのだ。
ここは空中とはいえエレメンタル地方の魔素の範囲内なのでここの精霊さん達は生きていけるのだ。

で、ここまで考えて…ここヤバくね？
ここには素材を探しに来ただけだけど、少ない魔素の地に力が弱い精霊さん、そしていつ落ちるかわからない雲の島！

正直に言って…勿体ない！！
だってここだから育つ珍しい植物もある。
それにかなり広い。
こんだけ広ければ国を作っても十分機能するのではないかと思える。
んーでもどうするのか…
そうだ！！