あい らぶ? こめ。

神室さち

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一難去ってまた一難

生まれたての小鹿だってもうちょっとマシなんだろうな。

「ひゃあ、う……!! やぁッ! お尻、そ、なッ ナカッ いっしょやあぁッ!!」

 言うが早いか、柊也が斜めに突き出した尻の中の、奥の感じる部分を、差し込んだ指の全てをかぎ状にしてぐりぐりとひっかく。それと同時に、ぺちんとお尻の横のほうを叩かれた。

 無駄に強い快感と、痛み。どちらに悲鳴を上げたのか、自分でもよくわからない。

「あッ! ああンッ!! あぅ、ちゃんと……る、からぁ……!」

 出口がないのに、許容量以上の快感を与えられる。腰がびくびくと勝手に蠢く。

 でも、根元をぎっちり縛られていて、さらには一番楽に快感を得ることができる中心は、こんな時ばかりタイミングよく手を離してて、藤也も触ってくれなくて放り出されたままだ。

 震える腰を、足を、必死で立てる。生まれたての小鹿だってもうちょっとマシなんだろうなと思えるくらい緩慢に。

「さすがにまだ、後だけで完全にドライでイくのは無理か」

「またハードルの高いことを。イかせてみたいですがね」

 なんか、残念そうな柊也の言葉に、藤也が軽く応じている。

「今から藤也がさせようとしていることも、セックスが初めての真琴君にはハードルが高いと思いますがね」

「しょーがねぇじゃん。入れられるとこはソコとココしかねぇんだから。マコのバックバージン泣く泣く譲った俺の気持ちも汲み取れ」

「じゃんけんに負けただけでしょうが。遅出しで」


 はるか上のほうで、双子が何か言ってるけど、もう、全然わからない。


「マコ? ちゃんと約束守れるよな? 男なんだから」

 ぐっと、肩に藤也の手が入ってきて、体が少しだけ浮く。その不安定さに、とっさに腕を体の中に入れて、支えようとしたことで、弓なりだった背中が楽になった。が、お尻はもっと上がった。

 後を出入りする柊也の指はさっきの『お仕置き』が夢だったかと思うほど緩慢な動きで熱を押しとどめている。

「マコ。舌、出しな」

 ぐいっと顎を取られる。体勢的に、すごくつらい角度で、思わず顔をしかめた俺に頓着せず、藤也が珍しく命令口調で言う。

 逆らえず、いや、何も考えられず、言われた通り、意識しないと閉じることができない口から、舌を出すと、よくできましたとでもいうように、藤也がもう一方の手で頭を撫でた。
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