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後の祭り
止めてどっかにおけばいいだろ!!!
「あふっ んっ あっ」
ずるずると、ホースが内側を行き来する。時々、ホースが入ったまま、藤也がその場所に、カメラを持たない方の指を突っ込んでむにっと広げて中を見る。
俺はと言うと、もともと体が節々痛いのに加えて、全然力も入らないから、気が付いたら前を隠したままほとんど柊也にもたれかかって、湯を吐き出しながらお尻のナカを動くホースの感触に、ちょっとだけ身を捩るくらいだ。
「や。そこ、やだぁ……」
くいっくいっと、ノズルの先の円く太くなったところが、さっきから同じところを行ったり来たり。その場所がどういう感覚を起こさせるかわかってて、しつこくされてる。
「さっきまで『ソコ気持ちイイ』って、合わせてかわいらしく腰を振っていたのに」
俺の唇を撫でながら、柊也が笑いを含んだ声音で耳元で囁くように言う。
「うっとりした顔でふんふん鼻鳴らしてなぁ まぁ とろっとろの顔もイイけど、恥ずかしい……でも感じちゃう。みたいなのも、どっちもカワイイから許すけど」
藤也がそんな戯言(たわごと)言ってる間も、ノズルの動きは止まらない。
「あッ!! んんっ」
しかも、時々、柔らかいホースの部分が予想しない方向にたわむから、内側から押し上げられたり、先から出てる温いお湯の当たる場所が変わって、思ってもみない場所が圧迫されるみたいになって……
いろいろ、その、ヤバい。
性的な意味じゃなくて。
物理的に、ちょっと。
床に落ちる水の音が、その感覚を増長させると言うか……
別に、トイレ行きたいと思ってないのに、手を洗った瞬間、行きたくなるのってなんでだろうな?
多分、意識が覚醒したのも、トイレ行きたいなーって、思ったからだ。よかった、前みたいに意識はっきりしないままさせられてなくて。
「んふ……も、やぁだ……抜い、てッ」
「でもなぁ 奥の方とか残ってるかも。そうするとツライのはマコなワケだけど、片手じゃよく見えないんだよなぁ」
ならっ!
そのカメラをッ!!
止めてどっかにおけばいいだろ!!!
「え? コレ? カメラライトないと、それこそ見えないんだけど?」
…………
どこか押したら付くのか、丸いレンズの上の部分が、ぱちぱちっと明るく光る。
「真琴が手伝えば奥まで見えるかもしれませんよ?」
てつ、だう。って。
「ココに、両手の人差し指を挿れて開けば、藤也が一人でするよりよく見えるようになりますよ?」
前を押さえてる俺の手を、それ以上動かないようにしてた柊也の手が、誘う様に下に降りていく。
「ひは……」
指先が、お尻の孔の縁に触れる。触っただけでビリビリして、指の先に、緩んでいた襞がきゅっと締まる感じが伝わった。
締めても、送り込まれるお湯が、ホースとの境目からじわっと漏れてくる。
「私の指より、真琴の指の方が細いから挿れるのも楽ですよ?」
「どーする? 奥まで見てキレイになってんのさえわかったら抜くけど」
「ふぁ……んっ キレイ、なっ……て、たら……?」
コレ抜いてくれる? コレ抜いたら風呂から出てトイレ行けるよな?
「ええ。だからほら、広げて見せてくれますね?」
「これ、ぬく?」
「キレーになってたら、な。だから見せて」
ん。
「体の力抜いて、緩めろ。オモチャ挿れる前にやったのと同じだから」
やさしいと言うより、甘い声で言いながらお尻を、藤也の手がするする撫でる。
もー そう言うのいいから、さっさと終わらせて。自覚したらどんどんヤバくなってきてる。
この前のスマホで撮られてたヤツみたいには絶対なりたくない。って言うか、あの時のことは全然覚えてないからもうなかったことにするけど、今はダメだ! 絶対、トイレ行く!!
えっとだから、ちから、抜いて……ゆび、い……れ、て。
「こー?」
「そうそう。もうちっと広げて、そのまんま」
「んっ」
きゅっと、ホースが下に押される。俺の指は斜め上って位置だから、逆三角形みたいな形に広げられたまま、藤也がカメラライトをかざす。
「どれどれーっと」
ジーっと言う音まで聞こえそうなくらい、カメラを寄せて、当然、藤也の肩が俺の踵に当たるくらい、藤也も近くに寄ってきてる。
「ん、も。恥ずかし……からっ 早ッ……」
恥ずかしいだけじゃなくて、ホント、早くッ!!
「あー 奥の方やっぱ残ってるわ。ちょっと湯増やして突っ込むけど指、離すなよー?」
「へぁッ!? なぅんッ!!」
ぐりっとノズルが奥に進んだのと同時に、腸壁に当たるお湯の量がめちゃくちゃ増えたッ!! 思わず手をひっこめようとした俺の手を柊也が押さえて動けなくしてしまうから、広げたところから、お湯がだばぁって出てくるのが、指に感じた。
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