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第一章:聖女から冒険者へ
49.独占したい⑤※
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イザナは眉を寄せ息を荒くしながら、抽挿を繰り返していく。
薄っすらと視界の奥に映る彼の瞳は、欲望の色に染まっているように見えて、私はこんな時でも胸を昂らせていた。
何も考えられないくらい、心も体もとろとろに溶かされているのに、私が彼にそんな表情をさせているのだと思うと、堪らなく幸せに思えて来てしまう。
もしかしたら、今の私は顔を綻ばせているのかもしれない。
(イザナは私の、私だけのもの……)
「はぁっ、ぁあっ……、イザナっ……っ」
彼の律動に合わせるように、私は体を震わせ吐息に喘ぎ声を混じらせる。
彼のことがたまらなく愛しく思えて、気付けば名前を呼んでいた。
「どうした? もう限界か……?」
「……もっと、っ、はぁっ……、イザナを、感じたいっ……」
私は吐息の中に飲み込まれそうになる声を必死に繋いでいく。
すると、ゆっくりと彼の顔がこちらへと降りて来た。
「ルナは無自覚で煽るのが本当に上手いね。余裕が無いのは私の方かもしれないな……」
「……っ!! やっ、ぁ……。おく、そんなっ、だめっ……」
イザナは息がかかる程の距離まで顔を下ろすと、私の瞳の奥をじっと見つめていた。
これだけ近距離であれば、私の瞳が潤んでいても彼の表情をはっきりと見ることが出来る。
彼は熱棒を最奥までグッと押し込み、子宮を揺らすように小刻みに動き始めた。
奥を責められると先程とは違った快感が押し寄せて来て、私はまた簡単に高みへと連れて行かれる。
止めて欲しいけど、止めて欲しくない。
苦しいけど、求められていることが嬉しくて。
矛盾している二つの気持ちは確かに私の本心で、私はイザナの首の手を回してぎゅっと抱き着いた。
(もう、わけがわかんないっ……。でも、すごく幸せ……なの、かな)
「愛らしいその姿を眺めながら、私もルナを存分に味わわせてもらうよ」
「ぁあっ……! いじ、わっ……っ!! ぁあああっ……!!」
こんなにも至近距離にイザナの顔があって、喘いでる姿をまじまじと見られているのが恥ずかしくて堪らない。
それなのに、激しく体を揺さぶられたら簡単に果て、私の顔はすぐにぐちゃぐちゃに歪んでいく。
私は首を小さく横に振り続けながら、涙を浮かべ止まることのない嬌声を響かせ続けていた。
何度も達してしまうが、絶頂を迎えてもイザナの動きは止まらない。
きっと彼が満足するまで、止めるつもりはないのだろう。
「ルナの中、すごく温かくて気持ちがいいな。媚びるように私のことを一生懸命締め付けて来て……、本当に可愛らしい妻だ。このままずっと繋がったままでいたくなる」
「……ん、……っっ!!」
イザナは私の唇を強引に塞ぐと、角度を変えながら何度も私の唇を奪っていく。
達したばかりの私の体は敏感で、ちょっとの刺激でも簡単に連続で果ててしまう。
まるで底なし沼のように、快楽の奥深くまで堕とされていく。
「ルナはもうずっとイきっぱなしのようだね。さっきから中が痙攣したままだ。私もそろそろ限界のようだ。……最後はキスをしながら一緒に果てようか」
「はぁっ……、イザ、ナっ、すきっ……んんっ!」
私が嬉しそうに微笑むと、彼は直ぐに「私もだ」と返してくれて、そのまま唇を深く奪われた。
それと同時に彼の動きも深くなる。
子宮の入口を何度も突かれ、全身に溜まった快感が一気に弾けて行くのを感じる。
何も考えられなくなるくらい頭の奥は真っ白になるけれど、幸福感に包まれているせいか私の心は穏やかだった。
「……くっ、ルナ、全て受け止めてくれ……!」
「……っ、ぁっ……、ぁあああっ……!!」
私の中に熱い欲望が吐き出される。
その感覚の余韻を味わうように、私は静かに目を閉じた。
(奥、温かい……)
「ルナ」
「……んっ、はぁっ……っ」
イザナの放った熱を感じながら再び唇が塞がれる。
力が抜けてベッドの横に下ろしていた腕を高く伸ばして、イザナの首に絡みつけた。
きっと、まだ離れたくないと言う気持ちが私をそうさせているのだろう。
「今日のルナは、本当に積極的だな」
「……っ、イザナと、離れたくないっ、から……」
イザナはゆっくりと唇を剥がすと優しい顔で私のことを見下ろしていた。
私は恥ずかしそう、ぼそっと呟いた。
「私は相当、ルナに寂しい思いをさせてしまったみたいだな」
「……っ」
彼の言葉を聞いて、私は唇を噛み締めた。
私が寂しい思いをしていることを、分かってくれていることが多分嬉しかったんだと思う。
「不安にさせてばかりで、本当にごめんな。だけど、これだけは覚えておいて。私が心から愛しく思っているのは、妻であるルナだけだ。傍にいたいと思うのもルナだけ。だからルナの傍から離れたりはしないよ」
「……っ、う、ん」
突然そんな事を言われると、嬉しいけど恥ずかしくて照れてしまう。
私は自分の頬が熱くなっているのを感じながら、にやけそうになる顔を必死に耐えていた。
「照れているルナの顔が、私は一番好きかもしれない。これからはなんでもルナに話すよ。ルナは私の大事な妻であり、仲間だからね」
「うん……。私もっ!」
私はイザナの言葉に嬉しそうに答えた。
こんなにも私に寄り添ってくれる夫を持てたことを、私は幸せに思った。
そして、これからは我慢して心に貯めず、私も言いたいことは伝えていこう。
薄っすらと視界の奥に映る彼の瞳は、欲望の色に染まっているように見えて、私はこんな時でも胸を昂らせていた。
何も考えられないくらい、心も体もとろとろに溶かされているのに、私が彼にそんな表情をさせているのだと思うと、堪らなく幸せに思えて来てしまう。
もしかしたら、今の私は顔を綻ばせているのかもしれない。
(イザナは私の、私だけのもの……)
「はぁっ、ぁあっ……、イザナっ……っ」
彼の律動に合わせるように、私は体を震わせ吐息に喘ぎ声を混じらせる。
彼のことがたまらなく愛しく思えて、気付けば名前を呼んでいた。
「どうした? もう限界か……?」
「……もっと、っ、はぁっ……、イザナを、感じたいっ……」
私は吐息の中に飲み込まれそうになる声を必死に繋いでいく。
すると、ゆっくりと彼の顔がこちらへと降りて来た。
「ルナは無自覚で煽るのが本当に上手いね。余裕が無いのは私の方かもしれないな……」
「……っ!! やっ、ぁ……。おく、そんなっ、だめっ……」
イザナは息がかかる程の距離まで顔を下ろすと、私の瞳の奥をじっと見つめていた。
これだけ近距離であれば、私の瞳が潤んでいても彼の表情をはっきりと見ることが出来る。
彼は熱棒を最奥までグッと押し込み、子宮を揺らすように小刻みに動き始めた。
奥を責められると先程とは違った快感が押し寄せて来て、私はまた簡単に高みへと連れて行かれる。
止めて欲しいけど、止めて欲しくない。
苦しいけど、求められていることが嬉しくて。
矛盾している二つの気持ちは確かに私の本心で、私はイザナの首の手を回してぎゅっと抱き着いた。
(もう、わけがわかんないっ……。でも、すごく幸せ……なの、かな)
「愛らしいその姿を眺めながら、私もルナを存分に味わわせてもらうよ」
「ぁあっ……! いじ、わっ……っ!! ぁあああっ……!!」
こんなにも至近距離にイザナの顔があって、喘いでる姿をまじまじと見られているのが恥ずかしくて堪らない。
それなのに、激しく体を揺さぶられたら簡単に果て、私の顔はすぐにぐちゃぐちゃに歪んでいく。
私は首を小さく横に振り続けながら、涙を浮かべ止まることのない嬌声を響かせ続けていた。
何度も達してしまうが、絶頂を迎えてもイザナの動きは止まらない。
きっと彼が満足するまで、止めるつもりはないのだろう。
「ルナの中、すごく温かくて気持ちがいいな。媚びるように私のことを一生懸命締め付けて来て……、本当に可愛らしい妻だ。このままずっと繋がったままでいたくなる」
「……ん、……っっ!!」
イザナは私の唇を強引に塞ぐと、角度を変えながら何度も私の唇を奪っていく。
達したばかりの私の体は敏感で、ちょっとの刺激でも簡単に連続で果ててしまう。
まるで底なし沼のように、快楽の奥深くまで堕とされていく。
「ルナはもうずっとイきっぱなしのようだね。さっきから中が痙攣したままだ。私もそろそろ限界のようだ。……最後はキスをしながら一緒に果てようか」
「はぁっ……、イザ、ナっ、すきっ……んんっ!」
私が嬉しそうに微笑むと、彼は直ぐに「私もだ」と返してくれて、そのまま唇を深く奪われた。
それと同時に彼の動きも深くなる。
子宮の入口を何度も突かれ、全身に溜まった快感が一気に弾けて行くのを感じる。
何も考えられなくなるくらい頭の奥は真っ白になるけれど、幸福感に包まれているせいか私の心は穏やかだった。
「……くっ、ルナ、全て受け止めてくれ……!」
「……っ、ぁっ……、ぁあああっ……!!」
私の中に熱い欲望が吐き出される。
その感覚の余韻を味わうように、私は静かに目を閉じた。
(奥、温かい……)
「ルナ」
「……んっ、はぁっ……っ」
イザナの放った熱を感じながら再び唇が塞がれる。
力が抜けてベッドの横に下ろしていた腕を高く伸ばして、イザナの首に絡みつけた。
きっと、まだ離れたくないと言う気持ちが私をそうさせているのだろう。
「今日のルナは、本当に積極的だな」
「……っ、イザナと、離れたくないっ、から……」
イザナはゆっくりと唇を剥がすと優しい顔で私のことを見下ろしていた。
私は恥ずかしそう、ぼそっと呟いた。
「私は相当、ルナに寂しい思いをさせてしまったみたいだな」
「……っ」
彼の言葉を聞いて、私は唇を噛み締めた。
私が寂しい思いをしていることを、分かってくれていることが多分嬉しかったんだと思う。
「不安にさせてばかりで、本当にごめんな。だけど、これだけは覚えておいて。私が心から愛しく思っているのは、妻であるルナだけだ。傍にいたいと思うのもルナだけ。だからルナの傍から離れたりはしないよ」
「……っ、う、ん」
突然そんな事を言われると、嬉しいけど恥ずかしくて照れてしまう。
私は自分の頬が熱くなっているのを感じながら、にやけそうになる顔を必死に耐えていた。
「照れているルナの顔が、私は一番好きかもしれない。これからはなんでもルナに話すよ。ルナは私の大事な妻であり、仲間だからね」
「うん……。私もっ!」
私はイザナの言葉に嬉しそうに答えた。
こんなにも私に寄り添ってくれる夫を持てたことを、私は幸せに思った。
そして、これからは我慢して心に貯めず、私も言いたいことは伝えていこう。
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