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本章
52話
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-蓮side-
正直、紬のフェロモンは不安定ではあったもののオメガに当てられたのは初めてだった。
今までヒート状態のオメガを目の前にしても理性は保てる程度にはあり、今までの教育から耐性も付いていた。
始まってすぐ即効性のあるものを飲ませたおかげで理性を失うほどのフェロモンは発さなかったがじわじわと迫り上がってくるような熱が収まらなかった。
薬の効き目が薄れるとすぐに襲いたくなる衝動に駆られた。
紬が薬を盛られたとき、前回とはまた違い一瞬で理性を失ってしまった。
トロンとぼんやり見つめられプチッと理性が切れると同時に本能で獣のように首筋に噛み付こうとしていた。
首筋からは甘い匂いが発していて"俺の物にしたい、噛みたい"と思ったのを今でもはっきり覚えている。
その強烈な匂いに紬は俺の魂の番だと確信した。
光に反射して涙を流しているのにひやっとし、我に返った時には紬は震えて怯えていた。
今でもいきなり触れたりするとビクッとしたり、ソファに座る時などは微妙な距離がある。
そこがまた愛おしいと思える自分は相当だな…
まだお互い薬などを抜きにしてヒートを迎えたことがないため、その時のことを考えると怖い。
正直理性は保てる自信はないし、紬を酷く抱くかもしれない。
それでも自分のものにしたい。
誰になんと言われようと運命に抗えないし抗おうとも思わない。
そうこう考えて待っていると逆上せたのか火照った顔付きで紬がリビングに戻ってきた。
正直、紬のフェロモンは不安定ではあったもののオメガに当てられたのは初めてだった。
今までヒート状態のオメガを目の前にしても理性は保てる程度にはあり、今までの教育から耐性も付いていた。
始まってすぐ即効性のあるものを飲ませたおかげで理性を失うほどのフェロモンは発さなかったがじわじわと迫り上がってくるような熱が収まらなかった。
薬の効き目が薄れるとすぐに襲いたくなる衝動に駆られた。
紬が薬を盛られたとき、前回とはまた違い一瞬で理性を失ってしまった。
トロンとぼんやり見つめられプチッと理性が切れると同時に本能で獣のように首筋に噛み付こうとしていた。
首筋からは甘い匂いが発していて"俺の物にしたい、噛みたい"と思ったのを今でもはっきり覚えている。
その強烈な匂いに紬は俺の魂の番だと確信した。
光に反射して涙を流しているのにひやっとし、我に返った時には紬は震えて怯えていた。
今でもいきなり触れたりするとビクッとしたり、ソファに座る時などは微妙な距離がある。
そこがまた愛おしいと思える自分は相当だな…
まだお互い薬などを抜きにしてヒートを迎えたことがないため、その時のことを考えると怖い。
正直理性は保てる自信はないし、紬を酷く抱くかもしれない。
それでも自分のものにしたい。
誰になんと言われようと運命に抗えないし抗おうとも思わない。
そうこう考えて待っていると逆上せたのか火照った顔付きで紬がリビングに戻ってきた。
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