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第六章・次期皇太子はドS!? 11
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一体どうしたのかしら?
私は、眠い目を擦りながら目を開けると、またあの空間に連れて来られていた。
周りは何もない『無の空間』。どうしここに?
しかも、今回はレイヴァン様も一緒だ。お互いに白い服を着せられていた。
「エルザ。大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です」
何に対して大丈夫なのかは分からないが、身体を気遣ってくれいる様子だった。
「それは良かった。それよりもここは、何処なんだ?」
「ここは『無の空間』です。天界と現世の狭間です。来た事は無いのですか?」
「あぁ、まったくない。クリスもずっと声だけで私に指示を出してきていたからな」
「そうだったのですね。私は二度度ほどクリスティーナに呼び出されて……」
私は必死に説明しようとする。するとハッと気づく。そうだわ!
こういう事が起きた時って……確か。
その時だった。パァッと黄金の光りが輝き出すと、赤ん坊が宙に浮いているのが見えた。クリスティーナ!?
そして少しずつ下に降りてきた。私は慌てて受け取り抱っこする。
「キャハッ。まんま」
「クリスティーナ。また勝手に私達を呼んじゃったの?」
「うっ? まんま?」
言っている意味が分からないのか、きょとんとした表情をしている。
レイヴァン様は戸惑った様子で
「もしかして……この子がクリスティーナか?」と聞いてきた。
あら、レイヴァン様は初めてお会いするのかしら?
「はい。そうですが、お会いしたことは?」
「初めてだ。クリスから話は聞いているのだが一度も私に会った事はない。そうか、この子が……」
レイヴァン様はジッとクリスティーナを見る。顔立ちは、どちらかと言えば私に似ているのだが、同じ髪色。しかも自分の娘なのだから不思議な気分だろう。
「ほう……エルザによく似ている。昔のエルザを思い出して可愛らしいな。クリスティーナ。私の事をパパと言ってごらん?」
レイヴァン様はパパと呼ばせようとする。しかし、クリスティーナはジッと見るだけで無言だった。どうしたのだろうか?
私は、眠い目を擦りながら目を開けると、またあの空間に連れて来られていた。
周りは何もない『無の空間』。どうしここに?
しかも、今回はレイヴァン様も一緒だ。お互いに白い服を着せられていた。
「エルザ。大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です」
何に対して大丈夫なのかは分からないが、身体を気遣ってくれいる様子だった。
「それは良かった。それよりもここは、何処なんだ?」
「ここは『無の空間』です。天界と現世の狭間です。来た事は無いのですか?」
「あぁ、まったくない。クリスもずっと声だけで私に指示を出してきていたからな」
「そうだったのですね。私は二度度ほどクリスティーナに呼び出されて……」
私は必死に説明しようとする。するとハッと気づく。そうだわ!
こういう事が起きた時って……確か。
その時だった。パァッと黄金の光りが輝き出すと、赤ん坊が宙に浮いているのが見えた。クリスティーナ!?
そして少しずつ下に降りてきた。私は慌てて受け取り抱っこする。
「キャハッ。まんま」
「クリスティーナ。また勝手に私達を呼んじゃったの?」
「うっ? まんま?」
言っている意味が分からないのか、きょとんとした表情をしている。
レイヴァン様は戸惑った様子で
「もしかして……この子がクリスティーナか?」と聞いてきた。
あら、レイヴァン様は初めてお会いするのかしら?
「はい。そうですが、お会いしたことは?」
「初めてだ。クリスから話は聞いているのだが一度も私に会った事はない。そうか、この子が……」
レイヴァン様はジッとクリスティーナを見る。顔立ちは、どちらかと言えば私に似ているのだが、同じ髪色。しかも自分の娘なのだから不思議な気分だろう。
「ほう……エルザによく似ている。昔のエルザを思い出して可愛らしいな。クリスティーナ。私の事をパパと言ってごらん?」
レイヴァン様はパパと呼ばせようとする。しかし、クリスティーナはジッと見るだけで無言だった。どうしたのだろうか?
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