彼女になる前、私になる前――好きと呼べない

恋人が欲しいと神社に願った翌日から、
なぜか女性にばかり好意を向けられるようになった、
21歳フリーター、月野三葉。

年下の大学生、同い年のコンビニ店員、
距離を保ちながら寄り添ってくる年上の女性。
誰かに好かれ、選ばれる日々の中で、
三葉は次第に「自分が何を好きなのか」が分からなくなっていく。

男性が好きだと思っていた。
正しい恋愛をすれば、いつか答えは出ると思っていた。
それでも、心が動かない夜があった。

これは、
誰かの「彼女」になる前に、
自分自身の気持ちと向き合おうとする物語。

恋かどうかも、まだ分からない。
ただ、「好き」と呼べない感情だけが、そこにある。
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