死に損なった暗殺者は、敵国の王に飼われる~殺すはずだった王に拾われ、刃だった男は初めて執着を向けられる。~

敵国の王を暗殺する任務に失敗し、瀕死になった暗殺者。
目を覚ました場所は、処刑台でも牢でもなく、王の私室の隣にある静かな療養室だった。

王は彼の正体も、任務内容も、背後関係も、すべて知っている。
それでも殺さず、ただ一言だけ告げる。

「お前はまだ使える。死なせるには惜しい」

そう言いながら、王は自らその傷を手当てする。
冷酷で聡明なはずの男の手つきだけが、妙に優しい。

刃としてしか生きることを許されなかった暗殺者と、
国を背負う孤独な王。

利用と監視から始まった関係は、やがて執着へ変わっていく。
これは、殺意で始まったふたりが、
互いを失うことだけは耐えられなくなるまでの物語。
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